crossorigin="anonymous"> 介護の職場の問題。「うつ」と「教育体制の脆弱さ」について著者の想いを綴ります。 | 50代の転職に「介護職」のすすめ

「うつ」と「教育体制の脆弱さ」

TSUBOの介護つぶやき

このブログで著者は、「介護職への参入」を皆さんに呼びかけておりますが、

介護の職場において私が大きなマイナス面と感じていることを、一つお伝えしておきます。

それは、「うつ状態」になってしまう職員が、時折あらわれることです。

もちろん介護の仕事に限らず、あらゆる社会の中で「うつ病」は起きている問題なのですが、

私が介護の世界に入って3年の間に、「うつ状態」になり離職した介護士を3人見ています

これは、頻度的に多いと言わざるをえないでしょう。

そして結論を先に言うと、その大きな要因は

「介護施設の教育体制の脆弱さ」

から発しているものと、著者は感じているのです。

これらのマイナス面、問題点を、これから介護を始める方には

「前もって、知っておいて欲しい」

「メンタル面における、気構えをして戴く」ことをおすすめします

ここから、私が実際に見てきて、感じてきたことをお伝えします。

3人に共通する人柄は、優しいタイプで、人を攻撃したりしない、温和な性格の人でした。

私的には、人柄的に好意を感じるタイプの人でした。

一般的に、うつになりやすい性格の特徴を調べたところ、

「真面目」「責任感が強い」「完璧主義者」「道徳観が強い」

などの人に多いといわれています。

そういう面では、介護士に向いている人でもあるのですが、

「柔軟に臨機応変な対応が出来ずに、自分を追い込んでしまう」

「グチを吐いたりせず、結局ストレスをためこんでしまう」

こんな状態におちいって、こころのバランスを崩してしまうことがあるようです。

そして私が見た、「うつ状態」に陥った3人の共通した要因が、

「先輩との関わり原因で、ストレスを溜めていった」ことにあると思っています。

介護の職場において、そこの施設独自のやり方や考えなどが存在していることが多く、とくに新人職員は仕事に慣れるまでは、先輩や同僚から何らかの指摘や注意を受けるケースが、少なからずあるでしょう。

場合によっては、手厳しい言い方・態度を、何度も受け続けることもあると思います。

「うつ状態」に陥った3人も、そんな状況が継続的に続いていたことが要因だったと思うのです。

先輩・同僚の接し方が適正であるかどうかは、ひとまず置いといて、

うつ状態になった人達はどちらかというと「叱られ慣れていない人」でもありました。おそらく「優等生タイプとして生きてきた方」だろうと私は感じています。

叱られることなく生きてきた人間には、いざ他人からキツい接し方を何度も受け続けた場合の、対処法や切り替え力が弱いために、「一人でストレスを抱え込んでしまう」そんな傾向があるのかもしれません。

そのストレスが許容範囲を超えて溢れ出していくと「うつ状態」へと落ち込んでいく。

著者はそんな気がしています。

決して、「うつ状態」になってしまった人を責めているわけではありません

ただ、「メンタル面で打たれ強くなる」そんな覚悟と心構えをもつ必要があると思うのです。

介護の仕事を続けるなかで、嫌なこと、辛いことはこの先も何度も繰り返し起こるはずです。

そして介護士は

「ストレスをうまく受け流していく」

「嫌なこと・辛いことを乗り越えていくこころ」

を自分なりに育てていかなければならないと、著者は思うのです。

次に、介護の職場の大きな問題として、

「教育体制の脆弱さ」について語っていきます。

先に述べたように介護の職場では、新人が先輩からキツくあたられることは、よく見られることです。

新しい職場の仕事を覚えることは元より大変なことで時間がかかるものですが、そこには個人差が生まれ、とくに覚えが遅い者は何度も同じ指摘・注意を受けたり、なかなか仕事をうまくこなせない人もいます。

職場経験の長い人からしたら、そんな後輩に不満や苛立ちを覚えることもあるでしょう。

そこで、つい厳しい口調や、忙しい時などはつい冷たい態度をとってしまったり、など

そんなケースも起こりうるのです。

それがパワハラとまではいかないまでも、受け手側からすると大きなストレスになってしまい、最悪の場合、「うつ」につながっていく恐れもあるわけです。

そして根本的な問題として私が感じているのが、「介護施設の教育体制の脆弱さ」であります。

『新人を教育していくノウハウが構築できていない』のです。

とくに小規模の施設ほど人員的にも余裕がないために教育係なども居らず

「各先輩それぞれが自分のやり方で、新人に仕事を教える」

そんな現状があると思います。

その結果、教える者によって伝え方や仕事のやり方が異なってしまう

また、丁寧な教え方ができない、口調がキツい、などの先輩もいたりするために、

新人は次第に戸惑いや精神的苦痛を募らせていく、そんな恐れが生まれるのです。

業界の中でも、大手や優良な施設では

「しっかりした教育マニュアルノウハウが確立されている」

所もあるでしょうが、残念ながらまだまだ少ないようで、このことも

「介護業界の離職率が高い」要因につながっているものと感じます。

介護業界は、会社組織としてまだまだ発展途上で、未成熟な施設が多いと思われます。

今後、介護の人材をもっと増やしていくための大きな課題として、

「新人教育体制の確立」

が、多くの施設には求められるでしょう。

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