crossorigin="anonymous"> 利用者さんが最も喜んでくれるレクが、おでかけ(外出)レクです。 | 50代の転職に「介護職」のすすめ

レクリエーションに力を注ぐ(其の三)

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【おでかけ外出レク】

レクや行事のなかでも、ご利用者さんが最も喜んでくれるのは

「おでかけ(外出)レク」と僕は感じています。

80~90代となり身体能力が低下傾向にある利用者さんは、自宅や施設だけで日々を過ごし、病院に行くくらいしか出かけることがない方が、ほとんどです。

単調な毎日のなかで、外出レクは、日頃味わえない爽快感・刺激などを与えてくれるようです。

自由に行動できる我々世代では気付かない、貴重な喜びなのです。

外出レクからデイに戻っている車中で、利用者さんの多くが

「すごく良かったよ~」「ありがとね~」

などとしみじみと言ってくれる時、私たちも

「こんなに喜んでもらえるんだ!」と驚き、

「実行して本当に良かった」と大きな喜びを感じるのです。

また、利用者のご家族さんにも有難く思ってもらえて、感謝の言葉をよく戴けます

「ご家族さんに代わって、利用者さんの喜びを満たしてあげる」

そんな側面もあるのです。

ただしですが、

本来デイサービスは、原則事業所の中でサービスの提供を行うことになっています。

外出レクを実行するためには、それなりの根拠が必要で、目的を明確にした計画に基づいて行わねばなりません。

また、ご家族にも事前にお知らせして、ご了解を得ておくようにしています。

そして実は外出レクは、職員にとっては不安やプレッシャーも大きいため、消極的になりがちなのが実情です。

「利用者さんの体調面や、安全確保の不安」

「出かけることで、他の業務がタイトになる」

このような面からも、職員にとっては重荷であることは間違いないのです。

うちのデイの場合も、消極派のほうが多めで、微妙な雰囲気はありますが、

だいたいは、私TSUBOが「利用者さんの喜びを優先させたい積極派」として、

(空気を読めない奴と女性陣によく言われます)

「行きましょうよ!」と声をあげているのが実情です。

実行するためには、なるべく早い段階から案し、職員同士の諒解をとっておくことが必要ですね。

事前に十分な打ち合わせを行って、役割分担、準備物の用意等、しっかり段取りをしておくことが大切です。

そうして職員全員で協力して実行し、無事に外出レクを終えた時には、

「みんなで達成感を得られる」

一体感・信頼感もUPしている」

そんな成果も生まれるのです。

ご参考までに、

うちのデイでここ3年で実行した外出レクをいくつか挙げておきます。

★春のお花見、秋の紅葉狩り

★初詣や、近場の神社にお参り

★地域の音楽演奏会の観賞

★美術展の見学

★道の駅などでお買い物

★地域の花壇を観賞

ほかに昨年秋は、僕と管理者の立案による、遠出のお出かけ行事として

「呉の大和ミュージアム」見学を決行。ほぼ一日がかり、マイクロバスを僕が運転して行きました。

事前に下見を数度行い、館との打合せ、コース・駐車場の確認、食事先の確認など、段取りも大変で、

さすがに無事に全て終えた時は、ドッと脱力感を感じたものです。

日頃から、地元の新聞記事やイベント情報等をチェックしておくとよいです。

基本は、片道30㎞以内で2時間程度のコースを目安。

目的地に清潔なトイレがあることの確認や、

利用者さんが気分不良になった場合の備えも大切です。

このように外出レクには、大変な苦労がつきものなのですが、

無事に終えた時の職員の一体感や、何よりも

「利用者さんの笑顔・喜び」が、私達の大きな喜び・満足感になるのです。

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