父専用のリハビリ専門チームが組まれ治療方針が決まる | 介護家族日記 〜脳梗塞→後遺症→障がい者生活〜

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2015年クリスマスイブ前日に父が脳梗塞で倒れ、救急搬送され、緊急手術を行い、その後、後遺症に対抗するための出来る限りの治療方法について、現在に至るまでの約9年間の家族による介護や後遺症の治療について日記形式でしたためます。

緊急手術から初期治療までの状況を先生から説明を受けたあと、これからの治療とリハビリについて、父専用のリハビリ専門チームが組まれるということで、待合室で少しの時間待つことになりました。

 

待合室で待っている間、先生からの説明を、もう一度、思い出しながら、これからのことを、あれやこれや。と考えさせられました。

そんな時間を過ごしていると、待合室に、

 

ケアマネの方が1名

ケアマネ見習いの方が1名

 

が来られて、転院までの1ヶ月間の治療とリハビリについて、大まかでしたがスケジュールを説明されました。

 

まず、驚いたのが、つい先日、緊急手術と初期治療が済んだにも関わらず、

 

転院まで1ヶ月しか無い!

 

ということでした。

 

さらに、もっとビックリしたのが、

 

今から10日後くらいで、転院先を見つけないといけない!

 

ということなんだそうです。

 

転院先の候補先は、ある程度、ケアマネさんの方から幾つか出してくれるんだそうですが、それでも、10日後。というのにはビックリしました。

 

 

なぜ、10日後くらいで決めないといけないのか。ですが、どうも、緊急搬送され、緊急手術した、この脳神経外科病院は、あくまで、

 

治療

 

が目的であり、リハビリについては、リハビリ専門病院で行っていくのが普通なんだそうです。

 

ただ、転院までの間、リハビリをしないというわけではないのですが、今まで、行ってきた、

 

t-PA 血栓溶解療法

 

は続けていくのですが、これに加えて、

 

理学療法士や作業療法士によるリハビリ

 

も行っていくとのことなんだそうです。

 

これらの治療とリハビリを行いながら、これから10日以内にリハビリ専門病院を決めるんだそうですが、本当にリハビリ専門病院に転院が必要なのかを評価していくんだそうです。

 

これを聞いて、感じたんですが、人間というのは、怠けることは容易で、怠けてしまうと脳神経もそれなりになっていってしまうんだなぁって思ったんです。

 

幸いにして、父の場合は、

 

絶対に歩けるようになって、

製図で図面を書いたり、

趣味の陶芸や絵画が出来るようになる!

 

と豪語していので、その思いが先生たちに通じたのかもしれませんね。

 

このころの父は、入院から3日目で、車椅子に座り、まだ、顔面の左側に麻痺が残っていて完全には目費が取れていないこともあり、喋るときに、呂律が回らない時もあったんですが、こちらが言うことは、一呼吸置く感じでの理解をして受け答えをしていたのですが、それでも、会話が成り立っていたので、それだけでも嬉しかったです。

 

そんなこんなで、ケアマネからの説明が終わり、一旦病室へ戻り、一休みすることになりました。

 

病室で一休みしていると、

 

理学療法士

作業療法士

言語聴覚士

 

の先生らが来られて、今の父の状況と、これからのリハビリについて、説明がありました。

 

先生たちからは、父が積極的に、

 

動こうとする!

喋ろうとする!

 

という意欲がヒシヒシと感じられるので、リハビリも思っているよりもスムーズに進んでいる状況であるとのことでした。

 

先生たちからのお願いのようでしたが、

 

ただ、意欲とは裏腹に、今の身体の不自由さをプライドが邪魔しているように感じられます。

正直なところ、いろいろとワガママを言って欲しいのですが、なかなか言葉に出してくれず、例えば、こちらからトイレにいきましょうか。など、聞いて差し上げないといけない状態にあります。

なかなか、吹っ切れない部分があるとは思うのですが、そこは病人なのですから、左半身が麻痺しているのですから、私達を信じて、ワガママを言ってくれるようにしてください。

 

とのことでした。

 

これを聞いて、

 

確かに!

 

と思ったのですが、いざ、自分が父の立場になったとしたら、たった三日程度で、そこまで吹っ切ることが出来るのかなぁ?と思い、なかなか難しいって思っちゃいました。

 

少しずつ、父には、先生たちにワガママを言ってもらうように促していこうって思っています。

 

さて、リハビリの内容についてですが、理学療法士の先生からは、

 

退院までに、ベッドから車椅子に移動ができるようになり、リハビリルームでは、車椅子から立って、少しでも足が前に出せるようになりましょう。

 

というものでした。

 

次に、作業療法士の先生からは、

 

退院までに、モノをつかめるようにしましょう。

 

というものでした。

 

次に、言語聴覚士の先生からは、

 

退院までに、呂律が回るようになって、普通に会話が出来、食事の際に咀嚼が出来るようになりましょう。

 

という3つの目標をかかげられました。

 

それに沿って、翌日からは、投薬治療とリハビリ治療が始まりました。

 

既に、3日目にして、父からは、

 

身体が動かなくて、もどかしい!

倒れる前に完成していた絵画の展示会が年明けにある!

 

といった心配ばかりで、少しは落胆しているのかと思っていたのですが、父からは、

 

絶対に、やってやる!

 

という気持ちがヒシヒシと伝わってきていました。

 

倒れる前は、定年して、趣味の絵画や陶芸をやっている程度で、あとは、テレビをザッピングしているだけで、ちょっと魂が抜けたような感じがしていたのですが、今の父からは、これが本来の父なのかなという感じもしました。

 

2014年12月26日