名人に定跡なし

こんにちは、Frankです。

今日の将棋の格言は、

――名人に定跡なし。

私が国際ビジネスコンサルタントとしてスタートしたのが三十代の前
半。以来、驚くなかれ一冊もビジネスコンサルティングに関する書籍
を読んだことがないんです。本当です。

<ビジネス実用本>というヤツですね。実際、コンサルティングをや
っている過程で某出版社から「Frankさんのコンサルの極意を書籍に
しませんか」とお勧めいただいたことがあったのですが断りました。

何故かって? だって極意は教えるものじゃなくて、より進歩を目指
して実践していくものだからです。学者ぶって衒学的(pedantic)に
なった時点で思考が止まってしまいますからね。

実践で経験したビジネスコンサルティングが私の生きた定跡になり、
また新たなコンサルティングに向かって新たに思考を巡らせる。これ
が大事ですよね。コンサルティングは実用書になった時点でもう歴史
書ですから。

最近の将棋の解説を視聴していると、定跡に拘った解説者の説明がほ
とんどで、藤井聡太八冠の次の一手についてきていない、そんな印象
です。後出しじゃんけんなら「これなら私も解説者になれる」と思っ
てしまうわけです。

定跡の熟知は当たり前、その上での高い処理能力が示せる臨機応変さ
(resourcefulness)が名人たる所以なんでしょうね。

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