北玄関は本当に後悔する？実際の口コミから分かった5つのデメリットと対策

人生で何度もない家づくり。北向きが良いか南向きが良いか、悩んでいる方も多いですよね。ネット上では「北玄関は後悔する」といった意見をよく見かけますが、実際に住んでいる人の声を集めると、意外にもメリットが多いことが分かります。

この記事では、建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、北玄関のデメリットと後悔ポイントを整理し、実際に住んでいる人の口コミを紹介しながら、北玄関のメリットや対策についても詳しく解説します。理想の家づくりの参考にしてくださいね。

北玄関の5つの後悔ポイントとは？実際の体験談もご紹介！

この章では、北玄関で後悔しやすいポイントを5つ、実際の体験談も取り入れながら解説していきます。

1.玄関や庭が暗くなりがち

畑でもしたいなと思ったのですが、北側なので日当たりが悪いです。1日中日陰です。

参照： Yahoo!知恵袋

北向きのため、自然光が入りにくく、玄関や庭が暗くなりやすいです。特に、日差しが強くなる朝や夕方でも、光が十分に届かず、一日中薄暗い印象になってしまうことがあります。そのため、庭でガーデニングを楽しみたいと思っても、植えられる植物が限られてしまいます。日光を好む植物は育てにくいので、ガーデニング好きの人は南側にも庭を作ることを検討するとよいでしょう。

また、玄関が暗いと、靴を履くときや荷物を置くときに不便を感じることも。さらに、防犯面でも不安が残るため、しっかりとした採光・照明計画が必要です。

2.湿気がこもりやすい

北玄関は日当たりが悪いため、湿気がこもりやすく、カビや結露が発生しやすい傾向があります。特に、雨の日や冬場は空気の流れが悪くなり、靴箱の中が湿っぽくなったり、カビ臭さを感じることも。

玄関に湿気がこもると、靴やカバンが傷みやすくなるだけでなく、壁紙の剥がれや木材の劣化を招くこともありますので、しっかり対策をとりましょう。

3. 冬に寒く、暖房費がかかる

北玄関は日光が当たりにくく、また冬になると北風の影響を受けやすいため玄関が冷え込みやすいです。特に、外気の冷たさが玄関ドアから室内に伝わり、家全体が寒く感じることもあります。玄関からの冷気がリビングに流れ込むと、暖房の効率が下がり、光熱費がかさむ原因にも。

断熱等級の高い家を建てられるメーカーで建てるなどして対策をとりましょう。

4. 北側道路は路面が凍結しやすい

北向き住宅20数年住んでいましたけど、北向きのデメリットとしては 「雪が降った後の路面がなかなか溶けない」が一番でしたね（東京）

参照：Yahoo!知恵袋

雪が降る地域では北側道路に面した玄関前が凍結しやすく、また溶けにくいです。特に小さなお子様や高齢の家族がいる場合には、滑って怪我をするリスクが高いので注意しましょう。雪が予想される場合には、凍結防止に塩化カルシウムを撒くなどしておくと安心ですね。

5. 北玄関の庭はぬかるみやすい

北玄関の芝生が、土がぬかるんでる時に歩くとすぐ抜けたり、ヒールが刺さると抜けたり、そもそも土がぬかるみすぎてこけそうになったりして、ずるっと足元がなり、どんどん芝生が無くなっていってます。

参照：Yahoo!知恵袋

北玄関では庭や駐車スペースも北側に配置されることが多く、日が当たりにくいため、地面が乾きにくくぬかるみやすい傾向があります。

特に、雨が降った後や雪解けの時期には、土が泥状になりやすく、靴が汚れたり、滑りやすくなったりすることがあります。北玄関の場合、アプローチを芝生にするのはやめておいた方が良いでしょう。

【口コミ紹介】北玄関は実際どう？意外とメリットが多い！

北玄関に住んでいる人の口コミを集めると、意外にも「北玄関の方が良い」と感じている人が多いことが分かりました。実際の口コミを紹介しながら、その理由を詳しく解説していきます。

プライバシーが確保しやすい

北玄関は長所が多いいです。南道路の南リビングの家は掃き出し窓では室内が丸見えになりカーテンを閉めたままに成りがちですが、北道路では窓を開けたままでも人目を気にせず生活が出来ます。

参照： Yahoo!知恵袋

南向きの家では、リビングが通りに面していることが多いため、掃き出し窓や大きな窓を開けると外からの視線が気になりやすいというデメリットがあります。レースのカーテンをしていても、曇りの日などは外から中の様子が見えてしまったりするので落ち着かないということも。

一方で、北玄関の家はリビングを南側に配置しやすいため、通行人の目を気にせず過ごせるのがメリットです。

カーテンを閉め切らなくても開放感のある暮らしができるため、「人目を気にせず快適に過ごしたい」と考える人には理想的な間取りになるでしょう。

間取りの自由度が高い

今思うのは北玄関の方が自由に間取りが考えられるなぁということです。明るい南側にLDKを持ってこられるし、庭を作るのもいいですね。

参照：Yahoo!知恵袋

北玄関の家は、南側のスペースをリビングや庭に使えるため、間取りの自由度が高くなります。

南玄関の場合、玄関や駐車スペースが南側にくるため、リビングの日当たりが悪くなることもあります。一方で北玄関なら、南側のスペースを最大限に活用できるため、日当たりの良いLDKや広々とした庭を作りやすいのが特徴です。

家の中で長い時間を過ごすリビングが明るくなることは、生活の快適性を大きく左右するポイントです。この口コミのように、「北玄関の方が住みやすい間取りを作れる」と感じている人も多いため、住む人のライフスタイルや好みに合わせて選ぶことが大切です。

例えば、リビングで家族と過ごす時間が長い場合は南向きの明るさを優先すると良いでしょう。一方で、仕事や趣味部屋など静かに使いたい場合は、北側の落ち着いた環境を活かすのもおすすめです。

北側のデメリットは避けられない？でも気にしない人も

北玄関は、日当たりが悪い・湿気がたまる・北風があたる、とかいわれますが、仮に玄関でなく別なものを作ったとしても、そこは、日当たりが悪く湿気がたまり北風があたる場所なのですよね。

参照： Yahoo!知恵袋

北玄関にすることで玄関の日当たりが悪くなるのと同じように、例えばリビングが北側になるとリビングの日当たりが悪くなってしまいます。

ですので、あまり長時間いる場所ではない玄関をあえて北側に持ってきて、メリットのある南側を居住スペースとして最大限活用するというのも良いでしょう。

玄関にいる時間は短いため、「多少暗くても気にならない」という考え方なら、北玄関はむしろメリットの方が多いと言えます。暗い玄関が気になる場合でも、採光窓や照明などの工夫を取り入れれば、デメリットを最小限に抑えることができますよ。

北玄関の4つのメリットとは？

北玄関は後悔するポイントが多いと言われる一方で、実際に住んでいる人の口コミを見ると、意外なメリットも多いことが分かります。

ここでは、北玄関の代表的な4つのメリットについて詳しく解説していきます。

夏は涼しい

北玄関は、直射日光が当たりにくいため、玄関周辺が夏場でも涼しくなります。

特に南向きや西向きの玄関では、夏の強い日差しが玄関に直接差し込み暑くなりやすいですが、北玄関ではその影響を受けにくいのが特徴です。

また、玄関の涼しさは家全体の温度にも影響を与えます。玄関から熱気が入りにくいため、室内の冷房効率が向上し、エアコンの使用頻度を抑えられる可能性があります。結果として、光熱費の節約にもつながるでしょう。

プライバシーを確保しやすい

北玄関の家は南側にリビングや庭を配置しやすいため、通行人の視線を気にせず生活できるというメリットがあります。

南玄関の家では玄関前を人が通ることが多く、リビングの掃き出し窓を開けると外から丸見えになることも。しかし、北玄関の場合は南側をプライベート空間として確保できるため、カーテンを閉めずに開放的な暮らしを楽しめます。

特に、リビングや庭でくつろぐ時間が長い家庭にとって、プライバシーが確保できるのは大きな魅力ですよね。人目を気にせず窓を開けられることで風通しが良くなり、快適に過ごせるでしょう。

家具や本・楽器・インテリアの劣化を防げる

北玄関の家では、紫外線の影響を最小限に抑えることができるため、家具やインテリアが長持ちしやすいことも大きなメリットです。

南向きの家では、日中の強い日差しが室内に入り込むため、家具や本、楽器、インテリアの色褪せや劣化が進みやすい傾向があります。特に、フローリングやカーペットが色褪せたり、ピアノやギターなどの楽器が直射日光の影響で傷みやすくなることも。

特に、アンティーク家具や大切な本、楽器などを守りたい場合には、北向きの空間を活用するのがおすすめです。

車や自転車の紫外線による劣化を防げる

北玄関の家では、駐車スペースも北側に配置されることが多く、車や自転車が直射日光を浴びにくいというメリットがあります。

南向きの駐車場では、日中の強い紫外線により車の塗装が劣化したり、タイヤやワイパーのゴムが硬化しやすくなります。子ども用の三輪車やキックバイクなども、日光に当たるところに置いておくとすぐに色あせして劣化してしまいますよね。

しかし、北向きの駐車スペースなら、直射日光の影響を受けにくいため、車や自転車などの寿命を延ばすことができるのです。

また、夏場の車内温度の上昇も抑えられるため、炎天下の駐車によるシートの劣化やハンドルの熱さを軽減できます。車を大切にしたい人にとって、これは大きなメリットとなるでしょう。

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後悔しないための北玄関の対策

北玄関のデメリットとしてよく挙げられるのが「暗い」「湿気がこもる」「寒い」といった点です。

ここでは、北玄関の弱点をカバーし、快適に過ごせる家づくりのための具体的な対策を紹介します。

明るさ対策

北玄関の暗さを解消するためには、採光やインテリアを工夫してみましょう。

高窓や天窓を設置することで自然光を取り入れれば、北玄関でも明るくできます。玄関を吹き抜けにすれば、さらに光を取り込みやすくなりますよ。玄関ドアには採光窓付きのものを選ぶと良いでしょう。

壁紙は白やアイボリーと言った明るめの色がおすすめです。光を反射する色ですので明るく感じやすく、空間を広く感じる効果もあります。また、温かみのある雰囲気を作るために、玄関に黄色やアイボリーの花を飾るのも効果的です。暗くジメジメしがちな北玄関がパッと明るくなりますよ。

玄関が多少暗くても問題ない場合は、あえて光を抑えて、リビングに入ったときの開放感を強調するという考え方もあります。自分の好みに合った方法を探してみてくださいね。

湿気対策

北玄関は湿気がこもりやすく、カビや結露が発生しやすくなります。湿気対策をしっかり行うことで、快適な玄関環境を保ちましょう。

玄関に窓を設置し、空気の流れを作ることで湿気を逃がし、カビの発生を防ぎます。状況によってはシーリングファンを設置するのも良いですね。

また、エコカラットや珪藻土などの調湿素材を活用すれば、より快適な湿度を維持できます。さらに、下駄箱の中に除湿剤や炭を入れておくと、湿気を吸収してくれるのでカビ対策としても効果的です。

寒さ対策

北玄関は冬の寒さの影響を受けやすく、玄関周辺が冷え込みやすいのが特徴です。しっかりと寒さ対策をして快適な玄関空間を作りましょう。

玄関ドアを断熱仕様のものにすることで、冬場の冷気の侵入を和らげることができます。さらに、玄関ホールに窓を付ける場合は、二重窓にすることで寒さの影響を軽減できるでしょう。

足元の冷え対策には、厚手の玄関マットを敷くのも効果的です。明るい色のものを選べば、暗くなりがちな玄関の雰囲気も良くなるので、さらに良くなりますよ。

風水対策

風水では「玄関は気の入口」とされています。

ここでは北玄関の運気を上げるためにできる工夫を紹介するので参考材料にしてください。

玄関マットには邪気を払い、良い運気を取り込む効果が期待できます。特に北玄関では、ピンクやオレンジ、グリーンのマットが適しているとされています。また、アイビーやモンステラなどの観葉植物を飾ることも効果的です。

玄関に設置する鏡の配置にも注意しましょう。正面の鏡設置は「運気を跳ね返す」とされ、良い運気も弾き返してしまいます。設置するなら右側か左側にしましょう。右側に配置すれば金運UP、左側に配置すれば人間関係運UPの効果が期待できますよ。

さらに、柑橘系のアロマやラベンダーの香りを取り入れることで、玄関の雰囲気を良くし、運気を向上させる効果があるので試してみてください。もし、アロマの香りが苦手という方は、消臭剤をおいて無臭にするだけでも良いですよ。

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まとめ｜「北玄関＝後悔」ではない！快適な生活にするための対策

この記事では、北玄関の後悔ポイントやその対策などについて詳しく解説してきました。

後悔のない理想の家づくりを実現するには、自分に合ったハウスメーカーと出会うことが何より重要です。そのためには、それぞれのハウスメーカーの強みや弱みをしっかり理解する必要があります。

また、1社だけではなく複数のハウスメーカーを比較検討することで、より満足度の高い選択ができるでしょう。一括資料請求サービスなどを活用し、効率よく情報収集するのもおすすめですよ。ぜひ積極的に利用して、理想のハウスメーカーを見つけてくださいね。