愛媛県今治市の焼き鳥の四方山話

愛媛県今治市の焼き鳥


今治市の焼き鳥


今治市の焼き鳥は串に刺さずに焼き上げるのが特徴です。

そして焼くのは炭火等の直火焼きではなくて鉄板焼き。

熱々の鉄板の上に、鶏皮を並べ、取っ手の付いた金属のコテのようなもので押さえつけて焼き上げます。

押さえつけるやいなや、ジュージューと音を立てて、鶏皮から脂が流れ出し香ばしい香りを漂わせます。

熱された鶏の脂で鶏肉をパリッと焼き上げ、コクと旨味を含んだ鶏の脂が美味しい調味料となります。

食べると、外側が香ばしくカリッとした食感。

次にジューシーな肉汁が口のなかに広がります。

タレは醤油ベースで、甘ったるく無いスッキリとした味が特徴ですが、店によっては様々な味わいを楽しむことができると思います。


この料理法、今治ならではの由来があるそうです。

今治は商売人が多かったという理由から、せっかちで待つことを嫌うという方が多かったのでこの調理法が生まれたとか。

金属のコテで押し付けることによって鶏皮が蒸され、火の通りが早くなり素早く提供することが可能となりました。

コメント