「買戻し」とこの先の懸念点。
昨日の日経平均は大幅に続伸。
買戻しに少し勢いがつきました。
トランプ政権による「関税」砲が、
ここ数日、大人しくなった一方で、
ウクライナ「停戦」への期待など、
新たな上昇要因も出てきており、
素直に反応された結果といえます。
前号メルマガ（第569号：3月16日）で、
トランプ政権の経済政策の全般には、
上昇圧力と攪乱要因の両方が存在し、
どの要素が色濃く出てくるかの、
「綱引き」になっている構図を、
あらためて検証していますが、
悪材料よりも上昇要因の方が、
前面に出てきている局面では、
買戻し圧力が上回ってきます。
とはいえ。
ウクライナでの「停戦」が、
どのような結末を迎えるかは、
まだまだ予断を許しませんし、
ガザ地区での突然の大空爆など、
地政学リスクが安定するのは、
まだ時間がかかるということを、
思い知らされる事態もあります。
しばらく大人しい「関税」砲も、
次はどこの何を標的として、
いきなり発射されるかわからず、
警戒を解けない状況であることも、
留意していきたいところです。
米国の長期戦略や地政学リスクなど、
世界の骨格や構造を左右するような、
重要な要素がいくつもありますので、
次号メルマガ（第570号：3月23日）で、
またあらためて分析する予定です。
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