投資のリスク許容度とは?薬剤師がインデックスファンドのリスクを可視化

投資の基礎知識

はじめに

巷では「インデックス投資はしたほうがよい」との声が多いです。現金で持つより確実に増える?本当にそうでしょうか?

いいえ、投資にはリスクがあります。リスクとは何でしょうか?

リスクとは、標準偏差のことを指します。つまり、リスクとは資産の増減のバラツキの度合いです。薬剤師にとっては馴染みが深いですよね。

市場が正規分布に従うと仮定すれば、リターンを中心とした正規分布を描けば、資産がどれくらいの範囲で増減するか(例えば95%信頼区間)予測できます。

正規分布を用いた投資のリスク・リターンの可視化

このサイトを使えば、リスク年率(%)、リターン年率(%)を入力すれば、正規分布を描くことにより可視化できます。

正規分布を用いた投資のリスク・リターンの可視化
正規分布を利用した投資のリスク・リターンを視覚的に表現したウェブページです。ユーザーがリターン率とリスク率を入力すると、95%の確率で変動する資産の範囲がグラフとして表示されます。

リスク年率が20%、リターン年率が3%のインデックスファンドがあると仮定しましょう。デフォルトで入力されています。”生成する”をクリックしてみましょう。

95%信頼区間では、-36.2% ~42.2%の間で資産が変動することがわかります。

つまり、100万円をこのインデックスファンドに投資すると、1年後は、63.8万円~142.2万円の範囲で資産が増減します。

これを許容できるかどうか?それがリスク許容度です

市場は、正規分布に従うと仮定しましたが、実際は、裾足が正規分布よりも高いことが知られています。そのため、リスクはもう少し大きく考えた方が良いかもしれません。

つまりリスク許容度は?

投資した100万円が63.8万円になっても許容できるかどうかです。これが生活資金ですと困りますよね。余剰資金で投資を行う理由はここにあります。

仮に63.8万円になってしまっても、資産が持ち直す見込みがあれば、むしろ投資を続けたほうがリターンが見込めます。

ここで、慌てて生活資金が足りないからと現金化してしまうと、損失が確定してしまいます。

つまり、「一定の収入があり、余剰資金で投資を行う」これでリスク許容度を高めることができると考えます。

投資のメリット

毎年、インフレにより物価が少しずつ上昇しています

つまり、同じ現金で購入できるモノが減ります。

これが、余剰資金を現金のまま持つよりも、投資に回した方が良いと考えられている理由です。

もちろんリスクもあるためよく検討してください。

実際、日銀は物価上昇率2%を目標としています。物価が2%上昇すると、100万円のモノは5年後、約110万円になります。現金のまま100万円を持っていると、相対的に現金の価値が下がることになります。

免責事項

投資にはリスクが伴います。当サイトの管理者はいかなる保証も行いません。

正確性や適用性の保証はなく、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

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