マンダラチャートが話題です。当時高校2年生の大谷選手が作成したマンダラチャートはすごいですよね。
大谷選手はマンダラチャートの内容を実践して見事に達成、効果を実証しました。
ただ、大谷選手は超スーパースター。マンダラチャートもかなりハイレベルですね。
もっと身近なテーマのマンダラチャートが見たいと思って探してみたのですが、実例はほとんど見つけられませんでした。
そこで、マンダラチャートを実際に書いてみて、やり方やコツを本記事にまとめてみました。内容は以下の通りです。
- マンダラチャート作成用ツールとテンプレートの紹介
- 筆者が作成したマンダラチャートの実例3つ
- マンダラチャート作成で気をつけること・コツ
こちらの記事を読むことで、1時間ほどあればマンダラチャートを1つ完成できます。
マンダラチャートを作ってみたい方の参考になれば幸いです。
エクセルのテンプレートだけ欲しい方は、こちらからどうぞ。
マンダラチャート(マンダラート)のメリット:大目的から小目標への分割
マンダラチャートは一言でいうと、「成し遂げたいこと」を最大64個の「小さい目標」や「具体的な行動」に変換するためのツールです。
曖昧で達成が困難に思えるようなことでも、マンダラチャートを使えば小さく分割できます。その結果行動しやすくなり、コツコツ着実に「成し遂げたいこと」に近づくことができるのです。
大谷選手も「ドラ1 8球団」というとてつもなく大きな目標をマンダラチャートの中央に設定しました。そして、「体のケア」「部屋掃除」など、多種多様の小さい目標64個に変換しました。これらを一つずつ実行していった結果、今のようなスーパースターに成長できたのでしょう。
マンダラチャートについてさらに詳しく知りたい方は、以下の動画や厚生労働省の記事がわかりやすくておすすめです。
おすすめのマンダラチャート作成方法
マンダラチャートの作成方法を3つ紹介します。
1つ目のWebツールは非常におすすめ。筆者も使ってみて、非常に使いやすかったです。本記事のマンダラチャートの具体的な目標例も、このツールで作成しています。
マンダラチャート作成ツール【無料】
1つ目はWebブラウザ上で使えるマンダラチャート作成ツール「マンダラート発想法」です。
このツールを使えば、Webブラウザ上でマンダラチャートが作成できます。スマホで作成したい場合に便利ですね。
以下のリンクからツールに飛べます。
WEB CREATES 様から引用
マンダラチャートを保存しておきたい場合は自分でスクリーンショットを撮ってもよいですし、「印刷」ボタンからPDF形式で保存できます。
PDF形式で保存しておくと、マンダラチャート内の文字をコピーできるため便利かと思います。
スマホでマンダラチャートを作成するときはWebツールがおすすめ!
エクセルファイル【テンプレ配布】
2つ目はエクセルファイルのテンプレートです。エクセルで作成するのも、あとから編集したい場合に便利。
ただ、エクセルでマンダラチャートを新規に作成するのは面倒ですよね。なので、マンダラチャートのシンプルなテンプレートを作成してみました。以下のボタンから無料でダウンロードできます。
使いやすいようにカスタマイズしてみてください。
PCでマンダラチャートを作成するならエクセルも便利!
マンダラチャート作成用ノート
3つ目はノートです。マンダラチャートに特化したノートも販売されているようです。手書きでササッと記入したい人はノートがおすすめです。
アナログ派の方はノートで書こう!
マンダラチャートの目標例3つ
紹介したWebツールを使って、マンダラチャートを実際に作成してみました。
皆さまがマンダラチャートを作成するときの参考になればと思います。
マンダラチャート目標例:ブログ
1つ目の具体例はブログです。
成し遂げたいことは「月間10000PV」です。
マンダラチャート目標例:筋トレ
2つ目は筋トレです。
BIG3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフトのMAXの合計)400kgを「成し遂げたいこと」に設定してみました。
マンダラチャート目標例:弓道
3つ目は弓道です。こちらはちょっとニッチなテーマなので参考にならないかもしれません。ごめんなさい。
「成し遂げたいこと」は的中率70%です。
作成して分かったマンダラチャートのコツ5つ
マンダラチャートを作成してみてわかったコツは、以下の5つです。
- 数字を使う
- 数字が使えなくてもなるべく具体的に
- 真ん中の8マスはなるべく遠い要素に
- 30分くらいで書き終える
- 完成したら、目立つ場所に貼り出す
数字を使う
1つ目のコツは、数字を使うことです。大谷選手のマンダラチャートでいうと、「スピード160km/h」「FSQ(フルスクワット)90kg」などが該当しますね。
数値化することで、以下のようなメリットがあります。
- 要素が明確になる
- 数値化した要素の外側のマスが書きやすい
- 達成したかどうか、分かりやすい
数値化が難しいケースもありますが、なるべく数字を使うようにしてみましょう。マンダラチャート作成が楽に進みますよ。
数字が使えなくてもなるべく具体的に
2つ目のコツは、要素をなるべく具体的にすることです。
数字がどうしても使えない場合でも、以下のような具体的な要素にしましょう。
- 〜を印刷して壁に貼る
- 〜に関する本を読む
- チェックリストを作成し、毎日確認する
逆に、以下のような要素はNGです。
- 〜に気をつける
- 〜を意識する
- 〜を心がける
上記のような要素だと、マンダラチャート作成後に困ってしまいます。「具体的には何をすればよいか?」がわからないからですね。これだと、マンダラチャートを作成した効果が薄いです。
具体的な目標のほうが、行動に移しやすいです。ここは工夫が必要になります。頑張って考えてみてください。
真ん中の8マスはなるべく遠い要素に
3つ目のコツは、真ん中の8マスの要素はなるべく遠い要素にすることです。
真ん中の8マスの要素は過不足のないようにしましょう。少し難しい言い方をするなら、要素はMECEに設定する、ということです。
MECE(ミーシー)とは:物事を整理するための方法の一つです。この方法を使うと、重ならずに漏れなく情報を分けることができます。
- Mutually Exclusive(相互排他的):一つ一つのグループが他のグループと重ならないこと。
- Collectively Exhaustive(全体を網羅する):全部のグループを合わせると、漏れなく全てをカバーすること。
具体例:「クラスのみんなの好きなスポーツ」を考えてみましょう。好きなスポーツを以下のように分けることができます。
- 屋内スポーツ:
- バスケットボール
- バレーボール
- 卓球
- 屋外スポーツ:
- サッカー
- 野球
- テニス
このように、屋内と屋外に分けることで、重なることなく、みんなの好きなスポーツを全てカバーすることができます。
大谷選手の例でも、「可動域」という要素が2回登場していますね。他にもいくつか重複があります。
これは、「キレ」「スピード160km/h」が近い要素になっているためです。
大谷選手の例くらいなら問題ないですが、もっと近い要素になっていると、外側の8マスを埋めていくときにたくさん重複してしまいます。
なるべく重複が発生しないよう、真ん中の8マスには遠い要素を記入していきましょう。
30分くらいで書き終える
4つ目のコツは、時間を先に設定してマンダラチャートを作成することです。おすすめは30分程度です。
マンダラチャートは8個の要素が記入できるようになっているので、埋めたくなる気持ちはわかります。しかし、要素によっては、8個も必要ない場合もありますし、なかなか思いつかないこともあるでしょう。
思いつかない空欄はそのままにしてOKです。あとから思いついたら足していけば良いのです。
よってエクセルなど、あとから編集できるような形式で作成しておくと便利かもしれませんね。
完成したら、目立つ場所に貼り出す
5つ目のコツは、マンダラチャートが完成したら、目に付く場所に掲示しておくことです。
マンダラチャートを作成しても、行動に移せなければ意味がありません。そのために、目に付きやすい場所に掲示するようにしましょう。
以下のような方法がおすすめです。
- デスク周りやトイレなどの壁に貼り出す
- スマホの待ち受け画面に設定する
- ノートに書いて、毎朝読み上げる
想像ですが、大谷選手もマンダラチャートを目につきやすい場所に掲示していたのだろうと思います。
マンダラチャートを作るだけで満足せず、設定した小さな目標を常に意識できる環境を作りましょう。
まとめ、参考資料
マンダラチャートは大きな目標を小さく分割するときにとても便利なツールです。
作成には以下のようなコツを抑えて、あまり時間をかけずに完成させてみましょう。
- 数字を使う
- 数字が使えないときはなるべく具体的に
- 真ん中の8マスはなるべく遠い要素に
- 30分くらいで書く
- 完成したら目に付く場所に掲示
そして本当に重要なのは、マンダラチャートに書いたことを日々のルーティンに組み込むことです。マンダラチャートが完成して終わり、とならないようにしましょう。
マンダラチャートが皆さまの行動を変えるきっかけになれば幸いです。
以上