トレッキングポールで歩行をサポートし疲労軽減。種類と選び方

トレッキングポールで歩行をサポートすると、想像以上に楽に歩けるんですよ。

でも、登山で使うストックとは？　トレッキングポールとの違いは？って思う方もいますよね。

なので種類や使い方、選び方などを詳しく解説します。

山岳ガイドが教えるHow to動画のトレッキングポール編も、是非ご覧くださいね。

トレッキングポールとは？ストックとは？

違いは？

どちらも同じ物で、呼び方が違うだけです。

定義としては、不安定な登山道を歩く時に体を安定させることが出来る。

登りや下りで、足や体への負担を軽減するために使う杖。ということになっています。

 

ポールを使う理由

負担軽減

トレッキングポールを使う１番の理由は、足や体への負担軽減です。

２本の足で歩くより４本の足で歩いた方が安定するし、足への負担も分散されるからです。

さらに登りでは推進力を得ることが出来、下りではブレーキを掛けられて足腰の負担を減らせます。

凸凹した所を歩く時や、滑りやすい場所を歩く時などは、体のバランスを保つ役目もします。

 

ポールのタイプ

伸縮と折り畳みの2種類があります。

またグリップの形状も、I型とT型がありますが、T型の方が形状の分だけ重さはあります。

　　アンチショック伸縮式　　　　　　　　　　　　　　　アンチショック折り畳み式

伸縮タイプは2種類

伸縮タイプの種類は、ツイストロックタイプとレバーロックタイプがあります。

ツイストロック

１番上の太い部分に収納されてる下部を引き出して、長さを決めたらクルクル回して固定します

レバーロック

収納されている物を引き出して、固定する時に外側に付いているレバーを使います。

レバーロックタイプ　➡『カーボン製軽量トレッキングポール２本セット』

折りたたみ

ポール部分が１本のコードで繋がっていて、それぞれのシャフトをはめるように固定します。

外す時は、ロックを外してから引っ張って、各シャフトの接続部分を外し折りたたみます。

 

素材の違い

素材は大まかに分けて２種類ですが、最近はアルミ合金も出ています。

アルミ製とカーボン製

	アルミ製	カーボン製
値段	安い	高い
軽さ	少し重い	軽い
強度	曲がり易い	折れやすい

どちらが良い？

軽さについては、グリップの素材や造りによって大きく変わるので、一概には言えません。

もしトレッキングポールが曲がってしまっても、もの凄く曲がって無ければ使えます。

しかし折れてしまった物は、使う事が出来なくなってしまいますね。

なのでカーボン製を選ぶ場合は、ザックの重さや体重の事も考えた方が良いでしょう。

アルミ合金製

最近は、アルミ製でもアルミ合金という物が多く出ています。

強度を保ちつつ軽さも実現しているという優れものなので、アルミ合金製がイチオシですね。

 

グリップの素材

　コルク、ゴム、気泡素材があります。

ゴム

静電気が起き難く、気温が低くても手が冷たくなり難いというところがメリット。

でも汗を吸わないので、夏場は手が滑ることがデメリットですね。

気泡

ウレタンフォームが主素材で、汗の吸水性は良いのですが、気温が低いと冷たくなります。

コルク

気泡素材には劣りますが、汗を良く吸います。

また手触りが柔らかいので、疲れ難いです。

 

グリップの形状

I型とT型の２種類があります。

I型

字の通り真っ直ぐの形をしていて、場所を選ばず使える万能型です。

I型は、２本持ちが基本となています。

それはバランスの問題で、片方だけに体重が掛からないようにするためです。

T型

ステッキに似ていて、上部に持ちてが付いているものです。

下り坂で使う時、上からTの部分を握るように持つと、体重を支えやすくなります。

逆に急な登りでは、Tの部分を持たずにグリップの付け根部分を持つと、しっかり握れて安定します

アップダウンが少ない道を歩く時などに、１本持ちでTの部分を握って使うことが多いです。

 

衝撃を和らげるアンチショック機能

アンチショックとは？

シャフトのつなぎ目にバネが付いていて、地面に着いた時に衝撃が手に伝わるのを和らげる働きです

また体重が掛かった時などに、シャフトへの負荷を減らす役割もあります。

この機能は、折たたみタイプの物では構造上無理なので、アンチショックは付いていません。

 

トレッキングポールの選び方

長さを決める

長さは、身長に合わせるのが基本です。

一般的な計算方法は、　身長 X 0．６３ ＝です。

目安の長さは　　

　　　身長　１５０ｃｍ 　　　ポールの長さ　９４.５ｃｍ

　　　　　　１６０ｃｍ 　　　　　　　　　　１００.８ｃｍ

　　　　　　１７０ｃｍ　　　　　　　　　　１０７.１ｃｍ

　　　　　　１８０ｃｍ　　　　　　　　　　１１３.４ｃｍ

となっていますが、これは足の長さにも関係してくるので、あくまでも目安です。

計る場所

トレッキングポールは、体に肘をつけて腕を直角に曲げた位置で持ちます。

なので、地面から曲げた手までの長さを計りましょう。

タイプを決める

１，伸縮タイプまたは折りたたみタイプ

２，グリップは、I型orT型。

３，アンチショックが、ついているか無いのか。

４，アルミ製かカーボン製、またはアルミ合金製。

これらは好みがあるので、自分の体質や登山スタイルで決めると良いですね。

 

おすすめ３選

伸縮性２本セット

これには、SGマークが付いています。

SGマークと言うのは、消費生活品製品安全法に基づいて安全協会が安全を保障している印です

万一、SGマークが付いている物を原因とした事故が起きた時、賠償制度が適用されるというもの。

そして、衝撃吸収機能のアンチショックが付いています。

良く外れてしまう石突のキャップですが、スクリュー式になっているので外れにくいです。

アルミの中でも強度がある合成金属を使っているので、軽さと強さの両方を供えています。

 

 

折り畳みタイプ

折たたみタイプのものです。

バスや電車での移動が多い方は、コンパクトになるので便利ですね。

軽量なアルミ製（アルミ合金）と言っていますが１本３００ｇあるのでカーボン製よりは重いです

グリップのすぐ下にも、滑らず持てる工夫がされているので、急な登りなど短く持ちたい時に◎

 

 

ステッキ２本組

T型ですが、I型と同じ使い方が出来るようにグリップが付いています。

アルミ合金なので、軽くて頑丈さもあるのでOK！

グリップの所はコルクと記載してあります。

でも画像の見た目が違うので問い合わせたところ、ゴム製であることが判明しました。

重さは、Tの部分が加わる事で上記の物より３０ｇ重い３３０ｇです。

 

まとめ

トレッキングポールを使うと、足や体への負担が軽減するので、疲れにくく歩く事が出来ます。

不安定な場所でも、前足を着いているのと同じなので、安全に歩く事が出来ますよ。　

トレッキングポールは、使っても使わなくてもザックに入れて置く事をおすすめします。

その訳は、膝が痛くなった時や捻挫をしてしまった時などに、松葉杖代わりになるからです。

また、正しい使い方をしなければ、疲労軽減や安全に歩く事ができません。

なのでトップにあるYouTube動画を見て、使い方を理解し実践する事をおすすめします。