アメリカ大寒波

 

アメリカの12月の小売売上が前月比で減少となったことからアメリカ経済が減速とか悪化とか中にはリセッション入りしているとの見方まであり、アメリカ経済が急速に悪化して来たとの見方が市場のコンセンサスとなっています

しかし一番下のテレ朝ニュースの記事を見れば一目瞭然となりますが12月のアメリカは歴史的で記録的な大寒波となっていて1年で最も消費が盛り上がるクリスマス商戦のタイミングで飛行機は5000便も欠航となり8400便が遅延となり実に人口の6割にも当たる2億人もが大寒波の警報や注意報の対象となっていたのです

人口の6割となる2億人もが大寒波の警報や注意報の対象となり飛行機は5000便も欠航していたら、当然の結果として1年でお金を最も使うクリスマス商戦で消費を諦めて自宅待機となってしまいます

アメリカのGDPに占める消費の比率は7割となっていて、その消費に占めるサービスの比率は7割となっていることから、アメリカ経済のおよそ5割はサービスへの消費となる訳です

大寒波でもオンラインでモノは買えますが、レストランやレジャー、スポーツ観戦、コンサート、旅行、映画鑑賞などのサービスへの消費は大寒波により極めて抑制されていたと推測出来るのです

それを裏付けるのが貯蓄率の急増です

本来ならクリスマス商戦なので1年で最も財布の紐が緩むことから貯蓄率が最も低下しやすいタイミングで貯蓄率が急増している結果となっています

つまり大寒波が無ければ使う予定だったお金を仕方なく貯蓄していると可視化されていると言えるのです

これだけの歴史的で記録的な大寒波が12月はアメリカ全土を覆っていたから小売売上が前月比で減少し貯蓄率が急増している訳であり、アメリカ経済がリセッション入りしたという分析は明らかに間違っているとデータは教えてくれている訳です

クリスマス商戦で使う予定のお金が貯蓄率の急増として貯まっているので、その反動で1月以降はサービスへの消費を中心として回復して行くと予想されます

アメリカ経済がリセッション入りしたとの分析や見方は歴史的で記録的な大寒波を無視した見方に過ぎないのです

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これはトレーディングエコノミクスの資料となりますが過去1年の小売売上の前月比の推移となります
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こちらもトレーディングエコノミクスの資料となりますが、過去1年の貯蓄率の推移となります

下記の記事はテレ朝ニュースの記事の一部となります

ネットで

アメリカ大寒波

と検索すると見付かるので全文を確認して下さい

アメリカでは広い範囲で記録的な寒波に見舞われていて、クリスマスの休暇を前に2億人以上が大雪に絡む警報や注意報の対象となっています。

 アメリカ国立気象局によりますと、中部から東部の広い地域が強い寒波に見舞われ、人口のおよそ6割にあたる2億人以上が大雪などの警報や注意報の対象になっているということです。

 現地メディアは23日夜までに吹雪による自動車事故などで少なくとも8人が死亡したほか、120万以上の世帯が停電していると伝えました。

 クリスマス休暇を直前に飛行機5000便以上が欠航し、8400便以上が遅延しているということです。

 また、ニューヨーク州を含む15の州では洪水が起きるおそれがあり、警報も出されています。

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