地方大学はつまらない?私が長岡造形大に来て良かったと思う3つの理由

公立大学になり、全国から受験生が来るようになった昨今、造形大生の多くが新潟県外の方となっています。見知らぬ土地というだけでも心配ですが、加えてここ長岡市はかなりの「豪雪地帯」ということで、初めての雪国暮らしという方に必要以上に不安にかられてしまう方が多いように思います。

私自身は、この造形大学に進んで良かったし、また長岡に来て良かったと心から思えているのですが、その理由をご紹介したいと思います。長岡造形大学進学を検討している方だけでなく、長岡への引越しを検討している方にも参考になればと思います。特に今回は、私の大学生活の暮らしに関わっているところから3つ理由をまとめさせて頂きました。

そもそもなぜこの大学を選んだのか?

一般的に芸術大学は学費(教材や施設利用料など含む)が高く、課題の制作で画像の購入や卒業制作の材料費など、かなり経済的な負担が大きいと言えるでしょう。そういった点で、新潟市出身の私にとって同じ新潟県内に長岡市にあること、そして美術系でしかも公立の大学があるならここしかない!と思ったのが、最初の動機でした。

新潟市から少し距離があるとはいえ、新潟でもかなり街として栄えている長岡には小さい頃から何度も来たことがあって、長岡への大学進学はほとんど抵抗がありませんでした。長岡は本当に良い街なんですが、長岡花火のことしか知らない!という方も多いです。

そして、前回のブログでも少し触れたのですが、私が本校でやりたいことは、多くの人に美術(またはデザイン)に関心を持ってもらい、美術に興味のある人とそうでない人の溝を埋めるという活動です。

これだけを聞くと他の美大でもできるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、そうではないのです。今回のブログでは、私の現在の活動と合わせて、この辺りの魅力を紹介して行きますね。

高校生時代の絵画作品の構想スケッチ

1.生活コストの安さとパフォーマンスの良さ

まず、一つ目に触れておきたいのが、やはり生活コストにおけるメリットです。長岡造形大の公立大学による授業料の安い、ということもありますが生活費もかなり安い、というよりもかかる金額に対してのパフォーマンスが素晴らしいと体感しています。

私は現在、1Rのマンションで広さは5畳。学部によって部屋に広い作業環境が欲しいという方もいますが、私はこの広さで十分。家賃は3万円以下と破格です。造形大生の標準は3.5〜4万円くらいです。都内ですと、この値段で借りるのは難しいでしょう。

学生生活での支出の大半が家賃ですので、とにかく家賃が安いのは正義です。ただ、安ければ安いほど良いというものではなく、ちゃんと自分の目的に沿った活動ができるかどうか、というのも大事です。いくら無料で住めるからといって、山奥に住んで何もできなくなってしまっては本末転倒ですから。

そういった意味でこの長岡市、そして造形大の周辺は勉強する身としてはもちろん、貴重な学生時代を満喫したいというプライベートも充実させるには十分な環境です。言っても新潟県で2番目の規模を誇る都市ですし。

とは言っても東京のような場所で遊びたい、ということも当然あるでしょう。でも大丈夫です。長岡の魅力の一つでもある、東京へのアクセスの良さ、というのがあります。長岡駅から新幹線で100分ほどで東京駅に行けてしまいますし、新宿までの深夜高速バスが4千円でかなりの数あります。

そして、大学には往復3千円のシャトルバスが運行しているなど、気軽に行けてしまうのです。実際、我々学生のほとんどは自宅や学校での作業ですので、そこまで東京にいないといけない、ということもないのです。私はこの生活のおかげで『長岡でしっかり学ぶ/東京で遊ぶ』とメリハリをつけることが出来ています。

2.真面目な人が多い

1 で触れましたが、適度に生活を充実させてくれる環境は整っていますが、地下鉄で気軽に行きたいところに行ってみたいなことは難しいでしょう。しかし、学生にとっては非常に魅力的で誘惑してくるようなスポットが少ないということでもあります(遊ぶお金もあまりかからない)。

誘惑スポットが少ないこともそうですが、公立校ということも関係してか、真面目でレベルの高い生徒が、東京の大学で華やかな生活を送っている同世代への反骨精神から「あいつらが遊んでいる時も作業に没頭して、作品で見返してやろう」と必死にやっているので、ライバルたちと研鑽できる最高環境です。

学業とは違うところで、道を逸れてしまうという話はどこでも聞く珍しいものではないですが、やはりそのリスクは最小限に抑えることは大事でしょう。そういった意味で長岡市は学生にとって、お子さんを見送る親にとっても最高の街です。

3.協力的な環境が揃っている

まだ経済的にも能力的にも足りない私たちが、何かを達成するためには、人との関わりが非常に大事で、その活動に協力してもらえる環境は不可欠です。

ここ長岡市では世界トップシェアを誇る企業がいくつもありますし、ものづくりを中心とした連携の取れた中小企業が数多く揃っていて、非常に協力的です。そのこともあって、大学と企業がタッグを組んで企画をすることがよくあり、学生が社会に出て活躍する機会が整っていることはかなりありがたいことです。

特に造形大学の近くは全国的に名のある鋳物などの鉄工業の団地で、産学協同プロジェクトで商品を開発したり、学生の課題制作に技術協力していただけたり、学外でここまで協力して頂ける環境は珍しいです。

以前は長岡駅構内に錦鯉の柄のアートを施して街を彩る活動なんかも授業内でやっていたみたいなのですが、こうした活動は、都内では難しい、地方だからこそできる特権なのではないでしょうか。

能動的に行動できる人には最高の環境

さて、だいぶ語ってしまいましたが、この環境をうまく利用すれば、学生のうちから社会に出た時に役立つ経験を積むことが可能になります。しかし、このような環境は「何かアクションを起こそう」という強い意思が大事になります。ただ、授業を受けて、課題を出してはいるが、自宅でゲームばかりしていてでは、このような環境を生かすことが出来なければ、チャンスも訪れないと感じました。

我々aribadoのメンバーも長岡造形大学に進学し、積極的に課外で活動したことで、現在お世話になっている映像監督と出会い、そのもとで世界的な撮影のアシスタントなどをさせて頂けたりしました。

以前撮影アシスタントをさせていただいたvogue aliveのフォトステージです

都会は確かに賑わいがあって惹かれるところも多いです。きっと、学校に行くだけならば、学生生活に限っていえば、都会の大学に進学した方が楽しい生活を送れるでしょう。

しかし、長岡には「何かを形にするコスト」が非常に安く、またこうして活躍の場を与えてもらえる機会があるのなら、地方にいるのも悪くはないと感じています。

そして、とても重要なことでご飯は安いし、美味しい!

夕方の空はとても綺麗で空気も澄んでいます

今回話したことをまとめると、地方の長岡という土地で学ぶことの魅力は、

という点です。

我々学生にとって、経験は何よりも大事なことです。皆さんも実践を通して経験を積める長岡造形大学に来てみませんか?

今回は地方大学に進学することの魅力についてお伝えしました。まだまだたくさんさまざまな情報を発信していきますので、ぜひaribadoのサイトをチェックしてみてください。

それではまた次回お会いしましょう!

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