主人公ふたりが綺麗だし、楽しそうだし、子供っぽくないし、ということで見始めたこの作品。一気に見てしまいました（笑）

女性の地位を守りたいスポーツ万能で喧嘩格闘技が天才的な主人公の弁護士ヨ・ミラン（キム・オクビン）、役柄ばかりではなくものすごい運動神経の持ち主とお見受けします。顔は懐かしい浅丘めぐみの若い頃のような綺麗なひとですが、まあ、カラオケのときの歌も踊りもキョーレツにやり遂げちゃう、超体当たりに若干引きつつも、全く自分を飾らず、偽らない性格だということが伝わってきますし、とっても楽しいキャラクターです。そして韓流スター　ナム・ガンホ役ユ・テオは洗練された俳優とお見受けしまして、Wikipediaで見たところ、なるほど、ドイツやアメリカで育ち、イギリスの王立演劇学校に通ったというインターナショナルな方ですね。ルックスも素敵ですし、他の作品も見たいかも、、、、という気持ちに。この『その恋』はおやおや2023年の作品なんですね。日本的に言うと1980年代の雰囲気のする映画ですが、ガンホさんの友人で会社の代表でもあるト・ウォンジュンさん（キム・ジフン）のヘアスタイルとカラオケのシーンがそういう気持ちを呼び起こすのかもしれません。でもなかなか彼もいい雰囲気出してます。それからヒロインの親友のフライトアテンダントのシン・ナウン役のコ・ウォニも綺麗だし楽しい雰囲気満載です。あの鼻の穴はいかにも整形っぽい感じがしますが、、、、、まあ別にそれはいいとして、女性たちが男性不審気味な気持ち、わたしも結構わかったりしますwヒロインのおかあさん役のキム・イエリョンさんは、私の大好きなドラマの『Beauty Inside』でもおかあさん役で出てきますが、彼女の家のいわゆる亭主関白、家長制度っていうのが韓国も日本もやっぱりあるんだなあと思わせるあたりが、コミカルな話ながらも、こんなこともあるかもしれない、という気持ちにさせられますね。

 

しかし、ヒロインのミランさんは男性にモテモテですよね。綺麗なのはもちろんとして、誰もが認めるのが「かっこいい」というところ。ここ、すごく好感もてました。日本よりも韓国の方が女性の地位向上について、ドラマでももっとまともに考えさえているようにここのところ感じ続けています。もちろん、現実がまだまだだから、というところがあるにしても、コミカルなドラマであってもちゃんとそこにこれから行くべき方向と理想が見られるところが好きです。

 

そういえば、先日まで日本のテレビドラマで『食べたい女と作りたい女』という作品がありました。何回か見そびれつつ、わたしとは珍しく最近の日本のドラマとしては観たほうなんですが、意外と攻めた内容でよかったです。特に、料理が好きで上手なヒロインが料理を作るたびに、「いい奥さんになれるね」と言われることへの違和感を感じていたこと、ほんとわかります。女性がなにかすると必ず相手（男性）のためだと言われる。たとえば髪を切ったりダイエットしたりすると「失恋したの」とか。綺麗になろうとするのは自分なのに、どうしてそういう言い方を当たり前のようにするひとが多いんでしょうね。男性が髪を切ったり痩せたり料理したってそんなこた、言われないのに。遅れてると思いますよ、こういうこと言う人。もちろん悪気なんかないんでしょうが、でもそこで「なんで料理したからってそういうふうに言われなきゃいけないの」と食い下がると、今度はめんどくさがられますよね。でも相手がめんどくさいと思うとかを気にすることとか、ほめたつもり（？）なのに不快に思われるなんてひどい（？）とか、そういうことを気にせず、自分の気持ちをさっと返した方が、相手は他のひとにおんなじことは言わなくなるはずなので、変にそのへん気を使わず、言うべきだと思いますよ。ほんと。

 

だから、ちょっと極端なキャラ設定でドタバタが多すぎたとしても、ヒロインの彼女の行動はわたしは好感を持ちました。喧嘩に強いけど弁護士、ってところも知性の裏付けがあっていい。女性不信の男性主役のガンホだって女性蔑視で女性不信なわけではなく、いやな女に会ってきて、それをちゃんと指摘してきているひとなんですよね。だからこの主役ふたりはとても好感もてます。

 

それとしつこいですが、ユ・テオさんの洗練は目を洗われました。わたしの大好きなイ・ミンギさんもナ・イヌーさんもここまで洗練はされていないと思います（でもふたりともほんと大好きなことに変わりはない）。ユ・テオさん、垢抜けているんですよね、ほんと。他の作品も見てみたいと思いました。わたしの３人目の大好きな韓流俳優かもw

 

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