介護に関して知識武装出来るオススメ本6選【介護初心者必見】

介護が必要になった際にまず初めに何をしたかというと、ズバリ情報収集です。

正直、介護なんて興味もないし、したくもない。ただ、現実は介護をしなくてはいけない。

そうなると、知識武装をして介護と闘う、また制度を最大限利用して最小限のダメージに抑える必要がある。

そんな時に本当に感謝するのが本の存在です。

実際何も知らない状態から、介護保険の制度や使い道、補助金の種類や申請方法、困りごとの解決からリアルな実態を知ることが出来ました。

行政はお金を取ることには熱心ですが、周知などには力を入れていません。

基本、お金を徴収されるのは強制ですが、お金を受け取るのは自己責任です。

申請しなければ何もしてくれませんし、教えてもくれません。

制度も活用方法を自分で調べなければ、何もしてくれません。完全に受け身の体制です。こんなに税金や社会保障費を取られてるのに、ですよ。

改めて知識武装が自分の身を守ることを痛感させられました。

介護のことが何もわからなかった自分が、とても役に立ったオススメ本を紹介します。

オススメ書籍

オススメ度No.1:親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第3版

概要

介護が突然始まり、必要な手続きや疑問点・心配事・よくある困りごとが時系列になって整理されている。読み進めていくうちに介護の流れや注意点を把握できることにより、一通りの介護に関する知識が習得できる。

1章:突然、そのときは来た!-短期的戦略-

親が倒れたと連絡がかかってきた。入院はどうなる?退院後はどうする?突然の介護の始まりです。

2章:退院は「介護」の始まり-中期的戦略-

いざ介護が始まるとなっても介護のことは何もわからない。一番初めにすること、どうやって介護をしていくのかを計画していく必要があります。どんな介護保険を使用するのかもここで決めていきます。

3章:親の「入院・介護」と自分の生活を両立する-中・長期的戦略-

仕事を辞めずに介護をする方法を考えましょう。介護離職はリスクでしかありません。また、介護離職で精神的に楽になると思っていたが、実際には負担が増した・精神的に辛くなったと回答した人が相当数います。

4章:「介護」に必要なコミュニケーション力-中・長期的戦略-

素直に介護されてくれたらよいのですが、現実はそう簡単にいきません。「介護なんていらない」「認知症なわけない」「顔も見たくない親」「きょうだい間の介護分担の不平等」「介護の押し付け合い」家族といえども人間同士です。人間関係がこじれてきます。骨肉の争いが目に見えますね。

5章:「介護」にかかる「お金」で損をするな!-中・長期的戦略-

やはり気になるのはお金の問題。介護費用はいくらかかるのか?認知症になったら親のお金を引き出せなくなる。医療費が高額になった際の軽減策。医療費控除や障がい者控除で金銭面の負担を軽減する。お金の管理ができなくなってきた場合の対処法。お金に関しては全て自己申告が必要です。払ってきたお金を取り戻しましょう。知らないと年間100万単位で損をします。

6章:「施設介護」も選択肢に!-長期的戦略-

施設探しはとても難しい。これというものはなく、自分達や親にとって合う施設は人それぞれ。施設の大枠や種類を把握して、自分達に一番合った施設を探しましょう。こればかりは自分達の目で見て探すほかないです。

オススメ度No.2:身近な人の介護で「損したくない!」と思ったら読む本

概要

介護にかかるお金にフォーカスした本です。介護保険サービスや医療費の負担を減らせる制度の知識を与えてくれます。お金のことに注力しているので、体系的に知りたいというよりもお金のことを知りたい人にオススメです。

1章:突然始まる!「身近な人の介護」対処法

まずは一番初めに介護で必要なこと、地域包括支援センターに相談して、家族会議で介護のキーパーソンを決めることをしていきます。

2章:介護で使える!「公的なお金の支援」活用法

介護費用に関する知識が載っています。高額療養費制度や障害者手当、負担限度額認定証、在宅介護支援の手当てや現物支給制度に関して記載されています。

3章:元介護認定審査委員会だからわかる!「介護保険サービス申請と介護認定審査」攻略法

介護保険サービスの申請と介護保険制度に関して記載されています。

4章:介護離職は防げる!「介護保険サービス」活用法

介護離職する前に、利用してほしい介護保険サービスのあれこれ。文明の利器を用いて遠距離介護する方法、自宅の改修・リフォームの賢いやり方、福祉用具の貸し出しと販売、訪問医療・訪問看護・訪問介護、通いのサービス、定期巡回、施設の選び方、などなど。

5章:家族を不幸にしない!「自宅介護疲れ」防止法

介護休業制度、泊まりのサービス、認知症対策、見守りサービス、災害時のために、など介護者が倒れてしまったら元も子もありませんから、制度をフル活用しましょう。

6章:介護施設経営者だからわかる!「介護施設」の選び方

老人ホームの選び方として、介護サービスの質に注目し、損をしないためのデイサービス選びも基準を知りましょう。

その他の介護本

マンガでわかる 介護入門

概要

マンガなので非常に読みやすく、1時間もあれば読めます。介護とは何ぞやという興味が出てきた人にはオススメ。本格的に介護をする場合、内容は物足りません。

困らない介護の教科書

概要

介護の教科書と名前が付いている通り、教科書的に介護に関する内容が網羅的に書かれています。

ムリなくできる親の介護 使える制度は使う、頼れる人に頼る、便利なツールは試す!

概要

介護ブログから書籍が発行されました。リアルな介護側の意見は貴重なので、読み物として楽しめます。

番外編

70歳をすぎた親が元気なうちに読んでおく本改訂版 入院、死亡、認知症、介護、相続の対応がすべてわかる

概要

とても簡単でわかりやすい本。読みやすいため、まだ親が元気なうちに準備しておいた方が良いことが書かれている。介護なんてまだまだ先と思っている人に、このくらいライトな読み物で準備をしておいてもらいたい。

まとめ

人生100年時代と呼ばれて久しい世代。人間の寿命は昔は50~60歳代だったのに、技術の進歩で100歳まで生きられる時代に。長生き出来ることは良いことだが、その分若い世代にしわ寄せがきていることは否めない。社会保障費と税金で収入の3割近くは持っていかれる。そのくせ年金の貰える額は少なくなると予想されている。物価はあがるが給与はあがらない。働き方改革で社畜と呼ばれる人は少なくなったけど、実際には残業代がつけられないだけ。フルタイムで働くがエクストラタイムを働かないと昇給・出世は望めない。そんな時代に親の介護も背負わされた若い世代は何を希望に生きれば良い?少なくとも損をせずに介護を乗り越える知識を武装して闘おう。

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