日本国憲法の長い理由 

世相

 日本国憲法は103条もあって外国に比べ長い。ある本で読んだのだが(随分昔の本)36条「公務員による拷問および残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる」とあるのは戦前の特高警察を意識したものであり、85条「国費を支出しまたは国が債務を負担するには国会の議決に基づくことを必要とする」は、国防費を簡単に支出できないようにする意図があったが、他の法律で縛れば良いものまで憲法に入れた。だから長いのである。それはGHQの影響か作られた憲法で、戦前の日本を意識したものと考える。しかし85条はもう以前から無形化していた。

  そして今日本は、安倍晋三以降岸田文雄も、上記意図した憲法を無視して、防衛力を抜本的に強化する方針を打ち出した。そのために、2027年度に防衛費と関連予算を合わせてGDP比2%に達する予算措置を講じることを目指していて、具体的には、昨年度から5年間の防衛費について、総額でおよそ43兆円を確保する方向で調整している。この規模の防衛費は、今の1.5倍にあたる。この防衛予算の財源も決まっていないという。43兆あればどれだけ社会保障費に余裕が生まれることか。むかし読んだ本が見つかり読み直したが、呼んだ時の自分の状況、社会情勢を思い出され、これからの日本に不安を覚えた。憲法9条も危うくなりそうで、何とかならないものか。ジャナリストも段々この人という方々が亡くなり、9条も危ない。政治家達の発言にもまともなものが無くなってきた。昔は戦争を経験したり、戦前・戦中・戦後史を学んだりした政治家もいて、右翼、左翼(自民党内にもいた)が盛んに議論をしていて、聞いていても妙な安心感があった。しかし今の政治家は世襲と不勉強きわまりないもの達で議論は聞くに堪えない。国会での閣僚の答弁を官僚の作った物でなく自分で考え、調べやれる者はいないのではないか。若い頃目にしていた政治の時代が懐かしい。中曽根康弘さえまともに見えてくる。麻生太郎が首相になった時、外交は「ゴルゴ13」を参考にみたいなことを言って、中曽根がその漫画本をみて「こんな馬鹿な」と言ったという。これは確かかどうかわからないが、そうであっても不思議でない。中曽根の頃と今の政治家には格段の差がある。国会での安倍晋三のポツダム宣言を読んでいない発言も驚いたが、今の政治家には、なぜ長い憲法になったのか、GHQの押しつけ憲法とばかり言わないでもっと考えて欲しい。

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