ブランクがあっても大丈夫！小さい子どもがいる看護師ママの復職体験談

子どもが小さいうちの再就職は、「仕事と育児を両立できるか」「ブランクがあるけど大丈夫か」など、さまざまな不安があります。

しかし、実際に復職したママたちは、職場選びや家族の協力を得ながら、工夫して乗り越えています。

本記事では、看護師として復職したママたちのリアルな体験談を紹介しながら、復職時の不安やその解決策について具体的に解説します。

看護師ママの再就職体験談

看護師ママの再就職体験談についてご紹介します。

ケース1：育休明けにクリニックで復職したママの話

Aさん（30代・1児のママ）のケース

Aさんは、第一子の出産後、1年間の育休を取得しました。

もともとは総合病院の病棟勤務でしたが、育児と夜勤の両立が難しいと考え、日勤のみのクリニックに転職することを決めました。

不安だったこと
・これまで病棟で働いていたため、クリニックでの業務に適応できるか心配だった
・育児と仕事を両立できるか不安だった
・ブランクによってスキルが落ちていないか気になった

工夫したこと
Aさんは、最初からフルタイムではなく、午前のみのパート勤務からスタートしました。

クリニックでは、病棟と違い点滴や採血などの手技がメインになるため、事前に本や動画で技術を復習。

復職後は、先輩看護師にアドバイスをもらいながら少しずつ慣れていきました。

また、家事の負担を軽減するため、夫と話し合い、平日の夕飯の準備を手伝ってもらうことに。

結果的に、仕事にも家庭にも無理のない形で復職できました。

ケース2：3年のブランク後にパートで復帰したママの話

Bさん（40代・2児のママ）のケース

Bさんは、第二子の出産後、子どもが3歳になるまで専業主婦として過ごしました。

上の子の小学校入学も考え、「そろそろ仕事を再開したい」と思うように。

しかし、3年のブランクがあり、「ちゃんと働けるのか」「面接で不利にならないか」と不安でした。

不安だったこと
・ブランクの影響で、現場の変化についていけるか不安
・子どもが急に体調を崩したときに対応できるか
・面接で「なぜブランクがあるのか」と聞かれるのではないか

工夫したこと
復職前に、看護協会のeラーニングを受講し、最新の医療知識を学び直しました。

また、ママ友から職場の情報を収集し、子育てに理解のあるクリニックを選択。

面接では「ブランクがある間も勉強を続けていたこと」「子どもが幼稚園に入ったので働ける環境が整ったこと」をアピールしました。

結果的に、パート勤務から始め、職場にも慣れてきたので、半年後に勤務時間を増やしました。

無理のない形で復職できたことが成功のポイントでした。

ケース3：訪問看護で時短勤務を選んだママの話

Cさん（30代・1児のママ）のケース

Cさんは、育休後の復職を考えたとき、「病棟勤務に戻るのは大変そう」と悩みました。

そこで、よりフレキシブルな働き方ができる訪問看護を選択。

時短勤務で働くことにしました。

不安だったこと
・訪問看護の経験がなく、一人で対応できるか不安
・患者さんの家でトラブルが起きたときにどうすればいいのか分からない
・育児との両立が難しくないか心配

工夫したこと
Cさんは、同行訪問の研修が充実している職場を選び、1カ月間は先輩と一緒に訪問することで、安心して仕事に慣れることができました。

勤務時間も午前中のみ、または1日3～4件の訪問に調整してもらい、家庭との両立もスムーズに。

また、夫と話し合い、子どものお迎えを交代で担当することで、仕事に集中できる環境を整えました。

復職の際に不安だったことと、どう乗り越えたか

小さい子どもがいるママが復職を考えるとき、多くの不安がつきまといます。

「ブランクが長くてスキルが通用するか」「子どもの預け先はどうするか」「職場の理解は得られるか」など、悩みは尽きません。

しかし、実際に復職したママたちは、それぞれ工夫しながら不安を乗り越えています。

ここでは、復職にあたって特に多い3つの不安と、それをどう解決したのかについて詳しく解説します。

スキル不足を研修や勉強でカバー

スキル不足を不安に思う方もいらっしゃいますね。そこは研修や勉強でカバーします。

ブランクがあると、最新の医療知識や手技に不安を感じる

育休やブランクがあると、「現場に戻ってちゃんと働けるのか」と不安になります。

特に医療の現場では、技術や知識が日々進化しており、復職後にスムーズに適応できるか心配になることが多いです。

例えば、電子カルテの仕様が変わっていたり、新しい治療方法が導入されていたりすることもあります。

また、点滴や採血などの手技も、ブランクの期間が長くなると「ちゃんとできるだろうか」と不安に思う人が多いでしょう。

不安を解決するための対策

不安を解決するための対策には以下のようなものがあります。

① 復職前にオンライン講座やセミナーを受講する

看護協会や医療機関では、ブランクがある人向けの研修やセミナーを提供しています。

✅おすすめの勉強方法
・看護協会の研修：ブランクのある看護師向けの復職支援プログラムを利用
・eラーニング：YouTubeやUdemyなどで看護技術を学べる動画を活用
・オンラインセミナー：病院やクリニックが主催する最新の医療知識講座を受講

② 病院やクリニックで提供される研修を活用する

復職先の病院やクリニックによっては、復帰後の研修制度が充実しているところもあります。

特に総合病院などでは、新人やブランク明けの看護師向けのトレーニングを用意していることが多いため、面接時に確認しておくと安心です。

③ 復職前に自主的に練習をする

実際に採血や点滴の技術が不安な場合は、自宅でシミュレーションしたり、知り合いの看護師に相談して実践的なアドバイスをもらったりするのも有効です。

子どもの預け先問題は保育園・家族の協力で解決

子どもの預け先問題は保育園・家族の協力で解決していきます。

仕事に復帰するには、子どもを預ける環境が必要

看護師の仕事はシフト制が多く、勤務時間も不規則になりがちです。

そのため、子どもの預け先をどうするかが大きな課題になります。

特に「保育園に入れるかどうか」「急な体調不良時に対応できるか」は、多くのママが悩むポイントです。

不安を解決するための対策

① 保育園の入園手続きを早めに済ませる

保育園の入園は競争が激しいため、早めの行動が重要です。

✅保育園探しのポイント
・職場に近い保育園か、自宅に近い保育園かを選ぶ
・延長保育が可能な園を選ぶと、急な残業時にも対応できる
・認可保育園が難しい場合、認可外保育園や企業主導型保育園も検討する

② 家族の協力を得て、送迎や急な体調不良時の対応を相談

夫や親に協力をお願いし、「子どもが急に体調を崩したときに誰が対応するか」を事前に話し合っておくと安心です。

✅具体的な対策
・夫と分担して送迎をする（朝は夫、迎えはママなど）
・祖父母が近くに住んでいる場合、緊急時に頼れるようにしておく
・病児保育を提供している施設を調べておく

職場環境が不安な場合はママが多い職場を選ぶ

職場環境が不安な場合はママが多い職場を選びましょう。

職場の雰囲気や働きやすさも重要

看護師の仕事は体力的にも精神的にも負担が大きいため、職場の雰囲気が良いかどうかは復職後の働きやすさに直結します。

特に、子育て中のスタッフが少ない職場では、急な子どもの体調不良などで休みにくいことも。

不安を解決するための対策

① 子育て中のスタッフが多い職場を選ぶ

復職先を選ぶとき、子育て中のスタッフが多い職場を探すと、理解のある環境で働きやすくなります。

✅ママが多いかチェック
・看護師の口コミサイトや転職エージェントを活用して、子育てに理解がある職場を調べる
・面接時に「子育てしながら働いているスタッフはいますか？」と確認する

② 面接時にシフトの融通が利くか確認

面接時に、「子どもの発熱などで休む可能性があるが、大丈夫か？」を事前に確認すると、復職後のミスマッチを防げます。

再就職のためにやっておいてよかったこと

再就職のためにやっておいてよかったことについてご紹介します。

スキルアップのための勉強

• 最新の医療知識を学び直す
• 看護協会の研修やeラーニングを活用

再就職を考える看護師にとって、最新の医療知識を学び直すことは非常に重要です。

医療は日々進化しており、ブランクがあると現場復帰に不安を感じることもあります。

その点で、看護協会の研修やeラーニングは、自宅で学べる柔軟な学習環境を提供し、知識のアップデートを効率的に行えます。

特に、実践的なケーススタディや最新の医療技術を学ぶ機会は、復職後のスムーズな適応につながるでしょう。

無理なく学べるのでとてもオススメです。

面接対策と履歴書の準備

• ブランクについて聞かれたときに、ポジティブに答えられるよう準備
• 志望動機や勤務希望について明確に伝える

看護師として再就職を目指す際、ブランクについて前向きに答えられるよう準備することは重要です。「

ブランクの間に育児を通じて培った対応力や観察力が活かせる」といった具体的な強みを伝えることで、採用側にも好印象を与えられます。

また、志望動機や勤務希望を明確にすることで、自分に合った職場を見つけやすくなります。

事前にしっかり整理し、自信を持って伝えることで、よりスムーズな再就職につながります。

家事・育児の分担を決めておく

• 夫や家族と家事・育児の役割を話し合う
• 仕事が始まる前に、家事分担を実践して慣れておく

再就職をスムーズに進めるためには、夫や家族と家事・育児の役割を話し合うことが欠かせません。

仕事と家庭の両立には協力が必要であり、事前に家事分担を決めておくことで、復職後の負担を軽減できます。

また、仕事が始まる前に実際に分担を実践し、慣れておくことで、無理なく新しい生活リズムに移行できるでしょう。

家族全員で協力しながら、働きやすい環境を整えることが、長く安心して仕事を続けるための大切な準備になります。

復職後のリアルな1日のスケジュール

復職後、仕事と育児を両立させるためには、1日のスケジュールをどのように組み立てるかが重要です。

実際に働いているママたちは、どのように時間を使い、どんな工夫をしているのでしょうか？

ここでは、「時短勤務ママ」と「パート勤務ママ」のそれぞれの1日を詳しく紹介します。

時短勤務ママの1日

Aさん（30代・1児のママ）の場合

Aさんは、総合病院の病棟勤務からクリニックの時短勤務に転職しました。

家庭とのバランスを取りながら、無理なく働ける環境を整えています。

1日のスケジュール（時短勤務：午前のみ）

時間	内容
6:30	起床・朝食準備、洗濯
7:30	子どもを保育園へ送る
8:30	出勤（午前のみ勤務）
13:30	退勤・帰宅
14:00	洗濯物の片付け・簡単な掃除
15:30	子どものお迎え
16:00	子どもとおやつ・遊ぶ時間
18:00	夕食準備
19:00	夕食・お風呂
21:30	子どもと一緒に就寝

時短勤務を選んでよかった点
✅ 午前のみ勤務なので、育児や家事との両立がしやすい
✅ 残業がほぼなく、予定通りに帰宅できる
✅ 子どもと過ごす時間をしっかり確保できる

時短勤務の工夫ポイント
・朝の時間を効率化するため、朝食は簡単に済ませる＆前日の夜に準備をしておく
・職場とシフトの相談を密にし、急な休みや変更にも柔軟に対応できるようにする
・子どもの生活リズムを整えることで、ママの負担を減らす（就寝時間を早める、ルーティンを決める）

パート勤務ママの1日

Bさん（40代・2児のママ）の場合

Bさんは、3年のブランク後にパート勤務で復帰しました。

子どもが幼稚園に通う時間帯に働き、午後は家事や子どもとの時間を確保するスタイルをとっています。

1日のスケジュール（パート勤務：午後まで）

時間	内容
7:00	起床・朝食準備
8:30	夫と子どもを見送る
9:00	子どもを幼稚園へ送る
10:00	出勤（午後まで勤務）
15:00	退勤・子どものお迎え
16:30	夕食準備・洗濯物の取り込み
18:00	家族で夕食
19:30	子どもとの時間（お絵かきや読み聞かせ）
21:00	子どもを寝かしつけ
22:00	就寝

パート勤務を選んでよかった点
✅ 家庭と仕事のバランスがとりやすい
✅ ブランクがあっても無理なく復帰できる
✅ 午前の時間を有効活用できる（掃除・買い物・銀行手続きなど）

パート勤務の工夫ポイント
・子どもの預け先を柔軟に確保（幼稚園の延長保育を利用、祖父母の協力を得る）
・家事の時短を意識し、冷凍作り置きや宅配サービスを活用
・職場選びのポイントとして「ママが多い職場」「シフトの融通がきく職場」を重視

子どもが小さいママの再就職に関するよくある質問

子どもが小さいママの再就職に関するよくある質問についてまとめてみました。

「ブランクが長いけど大丈夫？」

💡 答え：ブランクがあっても復職できる！研修制度が充実した職場を選ぼう

多くのママが、数年～10年以上のブランクを経て復職しています。

特に最近では、ブランクOKの職場や、研修制度が充実した病院・クリニックが増えているため、安心して復職できます。

✅ブランクをカバーする方法
・看護協会の研修を受講し、知識や技術を復習する
・パートや時短勤務から始めることで、徐々に仕事の感覚を取り戻す
・ママ向けの転職エージェントを活用し、復職しやすい職場を探す

実際に、3年のブランクがあったBさんも、パート勤務からスタートして無理なく復職できたという実例があります。

「家族の理解をどう得た？」

💡 答え：事前にしっかり話し合い、具体的なサポートをお願いすることが大切

復職にあたり、夫や家族の協力が欠かせません。

しかし、夫が「家事も育児も全部ママがやるもの」と思っている場合、負担が大きくなりすぎてしまいます。

✅家族の理解を得るポイント
・夫と具体的な役割分担を決める（例：朝の保育園送りは夫、迎えはママ）
・祖父母にも協力をお願いする（特に急な体調不良時のサポート）
・仕事を始める前に、実際の生活リズムをシミュレーションしておく

実際にAさんは、復職前に夫としっかり話し合い、「夕食の片付けは夫が担当」「子どものお風呂は分担」とルールを決めたことで、無理なく仕事を続けられています。

まとめ

ブランクがあっても、働き方を工夫すれば看護師として再就職できます。

✅ 自分に合った職場を選ぶ（時短・パート・訪問看護など）
✅ 子どもとの時間を確保しながら働く工夫をする（シフト調整・家事分担）
✅ 家族や周囲のサポートを得る（夫・祖父母・病児保育の活用）

「仕事と育児を両立できるか不安…」と悩むママも多いですが、実際に復職したママたちは、環境を整えることで無理なく働けています。

ぜひ、自分に合った方法で再就職を考えてみてくださいね！