地植えにおすすめなアガベの品種9選

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ドライガーデンや植栽できるアガベってどんな種類があるの?
選ぶ時どういった点に気をつければいいのか知りたいな!

本記事では、地植え向きアガベを知りたいそんなお悩みに答えていきます。

こんな疑問を解決

  • どういったアガベが地植えに向いているのか
  • 地植えに向いているアガベの品種が知りたい
  • 地植えできる品種の特徴が知りたい

早速おすすめ品種の名前を紹介しますね!

地植えにおすすめ品種はこの9つ

本記事では、地植えにおすすめな品種を9つあげて解説していきます。

春になり庭をいじるのにも良い季節になってきました。

今年は素敵な庭にアガベを植えてみたい!地面に植えてどういう感じに育つか見てみたい!という方も多いのではないでしょうか。

でも、初めての地植えをするならなるべく失敗のしにくい品種から試してみたいですよね。

紹介する品種は暑さ寒さにも強く、株自体もクセがなく育てやすいものを選んでいます。

この記事を読んで、アガベを地植えする参考にしてみてください。

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どういうアガベが地植えに向いているのか

アガベを地植えするときはこういった点に注意しましょう。

  • 耐寒性がある
  • 蒸れに強い

地植えをするということは基本的に植え込んだら1年を通してその場所で育てていくことになります。

日本には四季があるので暑い日もあれば寒い日もあります。

暑い夏には蒸れ、寒い冬には冷害に注意しなければいけません。

そのため、地植えする株は耐寒性があるのか蒸れに強い品種なのかをよく注意しましょう。

耐寒性がある

地植えするにあたり一番問題となるのが冬の寒さに耐えられるのかという点。

日本の冬はアガベにとってとても厳しい環境になります。

アガベは山岳地帯に自生しているものもありますが大抵の品種は暖かい乾燥した地域に生えている品種がほとんど。

基本的には0℃を下回る厳しい寒さには耐えられない品種が多いですね。

そんなアガベですが一部の品種は耐寒性があるものもあります。

地植えをするなら耐寒性の高い品種を選ぶことをおすすめします。

耐寒性の目安としては、最低気温が-5℃以下の地域は、耐寒性のある品種を選ぶことがおすすめです。

蒸れに強い

地植えするアガベは蒸れに強い品種を選びましょう

アガベは乾燥した砂漠地帯や標高の高い山岳地帯に自生している植物です。

少ない用土や崖の隙間にも生えるくらい乾燥に強い植物。

そのため、日本の梅雨や湿度が高く台風の多い夏には蒸れにより株に傷みが出てしまうこともあるんですよね。

蒸れも処置が遅れると枯れてしまう原因にもなります。

なので地植えする株は蒸れに強い品種を植えたほうが良いでしょう。

地植え向きのアガベはこの9つ

それでは早速地植えにおすすめな品種を紹介していきます。

地植えにおすすめ品種9選

いずれも上記であげた通り、耐寒性と耐暑性に優れた品種になります。

ここからは1つずつ特徴を解説していきますね。

各品種の耐寒性などはこちらの書籍などを参考にさせていただいています

1.吉祥天

学名Agave parryi var.huachucensis
最低気温-10℃
原産地アメリカ(アリゾナ州)、メキシコ(ソノーラ州)
株の大きさ目安30~60cm
耐暑性あり
成長速度遅い

1つ目のおすすめは吉祥天です。パリーホーチエンシスとも呼ばれています。

吉祥天の特徴はなんといっても青く白い綺麗な葉色です。

大株になるほど粉をまとったような青白い葉が際立っていき、葉につく鋸歯の跡と合わせてとても綺麗です。

トゲの色は赤黒い色をしていて葉の色とのコントラストがとてもマッチしています。

日本には昭和初期の頃に入ってきているとても歴史のある品種なんですよ。

夏の暑さにも冬の寒さにも強いのでまさに地植え向き。

鉢で育てるよりも地植えにしたほうが形もよく元気に育ちます。

2.吉祥天錦

学名Agave parryi var.huachucensis mediopicta
最低気温-10℃
作出国アメリカ
株の大きさ目安30~60cm
耐暑性あり
成長速度遅い

2つ目は吉祥天錦

1つ目に紹介した吉祥天の斑入り品種になります。

画像のように緑の葉色に黄緑色の中斑が入っているものを吉祥天錦と呼びます。

吉祥天と同じように暑さ・寒さにとても強く、地植えにとても向いている品種です。

斑入りということもあり、成長の遅い吉祥天よりさらに成長が遅いように感じます。

3.パリートランカータ

学名Agave parryi var.truncata
最低気温-7℃
原産地メキシコ(ドゥランゴ州、サカテカス州)
株の大きさ目安30~60cm
耐暑性あり
成長速度遅い

3つ目はパリートランカータ

1つ目に紹介した吉祥天と同じパリーの仲間です。

葉の形が吉祥天に比べて丸みを帯びていて短葉で横に広いのがわかりやすい特徴。

葉数が増えてくるとボール型にロゼットを形づくってとても綺麗です。

吉祥天と同じく、暑さ寒さにとても強いですがトランカータは蒸れると下葉が枯れると言われます。

株が小さいうちは成長がかなり遅いですが画像くらいの大きさになってくると成長期では1ヶ月に1・2枚は葉を展開します。

4.オバティフォリア

植物仲間のお庭でも存在感のあるオバティフォリア

4つ目はオバティフォリアです。

こちらは写真を提供して頂いたBCIさん(Instagram⇛@bci.home)宅のオバティフォリアです。

BCIさんはYoutubeでドライガーデンの情報発信もされています。(Youtube⇛【BCI】Garden)

学名Agave ovatifolia
最低気温-15℃
原産地メキシコ北東部
株の大きさ目安1.5~1.8m
耐暑性あり
成長速度早い

成長すると2m近くにもなる超大型種

2002年に新種として登録されたばかりの比較的新しい品種です。

柔らかくて薄く、幅の広い葉が展開していき大株になると葉の表面に凹凸の陰ができて彫刻のようなとても美しい見た目になります。

暑さ寒さにとても強く、冬は雪をかぶってもなんとも無いくらい耐寒性があります

比較的水が好きな品種なので蒸れにも強いようですね。

ただ、最終的にはかなり大きくなるのでそこがデメリットですが、広い場所さえあれば地植えにもってこいな株です。

BCIさん宅のオバティフォリア オルカ、斑色がとても綺麗です

オバティフォリアの斑入り品種であるオバティフォリア オルカは高級株ですがアガベを地植えしている人にはとても人気のある品種です。

5.アメリカーナ

学名Agave americana
最低気温-10℃
原産地アメリカ(アリゾナ州、テキサス州、メキシコ)
株の大きさ目安2m
耐暑性あり
成長速度普通

5つ目はアメリカーナ

別名「アオノリュウゼツラン」とよばれています。

とても大きくなる大型種で地植えしていると最終的には2m以上にもなるのでそれなりに広い場所に植える必要があります。

ドライガーデンなどの植栽などでもよく使われていて日本でよく見るアガベの1つですね。

葉はワックスをまとって青白くなり鋸歯は同じ大型種のサルミアナに比べると優しいです。

葉は上に展開していき、大型になると外側に曲がって垂れていきます。

ディ◯ニーリゾート内にも植栽で植えてあります

アメリカーナは斑入り品種もいろいろあります。

  • アメリカーナ白中斑”華厳”(Agave americana var. medio-picta ‘Alba’)
  • アメリカーナ黄中斑”那智の輝き”(Agave americana ‘Nachi no Kagayaki’)
  • アメリカーナ黄覆輪斑(Agave americana var. marginata)
  • アメリカーナ縞斑(Agave americana cv. striata)

それぞれ斑の色がとても綺麗な品種です。

斑入り品種は基本のアメリカーナに比べて成長も遅くやや小さめになるみたいですね。

6.モンタナ

学名Agave montana
最低気温-3℃
原産地メキシコ(コアウイラ州、ヌエボ・レオン州)
株の大きさ目安1.5m
耐暑性あり
成長速度普通

6つ目はモンタナです。

標高2700mと山岳で自生している品種。

葉色はきれいな緑で葉裏に入る鋸歯の跡がとても特徴的。

個体によって葉幅が広かったり狭かったり、ストレートだったり沿っていたりと形が結構違います。

耐寒性があり、暑さにも強いです。

モンタナは子株をあまり吹かないと言われているのであまり増やしたくない場合にもおすすめですね。

7.ブルーグロー

学名Agave “Blue Glow”
最低気温3℃
作出国アメリカ
株の大きさ目安30~60cm
耐暑性あり
成長速度普通

7つ目はブルーグローです。

アテナータとオカヒーの交配種

アガベの育成家ケリー・グリフォン氏によって作られた品種です。

葉色は深い緑色でまっすぐ長細い葉が展開されていきます。

どちらかというとオカヒーの特徴が強いように感じますね!

なんといっても特徴的なのが鋸歯の部分。

赤いギザギザとした鋸歯が葉のエッジにキレイに縁取られています。

この鋸歯が太陽の光に透けるとなんとも言えないくらい美しいんですよね。

書籍上では寒さは3℃まで耐えるとなっていますが、-4℃の屋外でも寒冷紗を被せただけで葉の痛みもなく越冬しました。

植物仲間も越冬出来たという言う人も多いので思っている以上に寒さには強いみたいです。

8.シャークスキン

学名Agave “Shark Skin”
最低気温-3℃
作出国不明
株の大きさ目安40~60cm
耐暑性あり
成長速度遅い

8つ目はシャークスキン

アスペリマと笹吹雪の自然交配種で日本で選抜された株と言われています。

シャークスキンという名前の通りサメ肌のようなザラザラとした触感が特徴。

葉色は深緑で少しうねりのあるとても厚い葉が展開していきます。

鋸歯は弱く、見た目はどちらかというと美しいアガベです。

成長は笹吹雪も交配されているので比較的遅い印象。

9.サルミアナ

伊豆シャボテン公園のサルミアナ
学名Agave salmiana
最低気温-12℃
原産地メキシコ中部〜南部
株の大きさ目安3.5~4.5m
耐暑性あり
成長速度普通

9つ目、最後はサルミアナです、

基本種は「salmiana ssp.salmiana」

アガベの中で一番大きく育つのがこの品種です。

超大型種と呼ばれるだけあって、順調に成長すると3mを超えるような大きさになります。

かなり広い庭を持っていてシンボルアガベが欲しい方にはもってこいですね!

特徴は深い緑色で厚みのある葉に赤く強い鋸歯が特徴的。

3mはさすがに多きすぎるよね

一般宅で基本種のサルミアナを植えている人は少ないね
フェロックスを除いてこれからあげる品種は基本種ほど大きくなりづらいみたい

ちなみにサルミアナは学名のついた変種や斑入り品種が多いのも特徴です。

サルミアナ系の変種や斑入り品種

  • フェロックス(Agave salmiana var. ferox)
  • ローガンカルホーン(Agave salmiana ferox Logan Calhoun)
  • クレイジーホース(Agave salmiana v.feroxCrazy Horse)
  • クラッシスピナ(Agave salmiana ssp. crassispina)
  • Mr.リップル(Agave salmiana v.ferox”Mr.Ripple”)
  • グリーンゴブレット(Salmiana Ferox Green Goblet)
  • アンガスティフォリア(Agave salmiana v. angaustifolia)
  • バターフィンガーズ(Agave salmiana v. ferox variegata butterfingers)

地植えやドライガーデン好きな方は基本種のサルミアナより変種や斑入り品種を持っている方が多い印象ですね。

まとめ|耐寒性・耐暑性のある株を理解して地植えアガベを選んでみよう!

本記事は地植え向きなアガベを9つ紹介しました。

紹介したアガベはこの9つ

本記事はあくまで耐寒性・耐暑性がある品種を紹介したものです。

基本的にはどんなアガベも地植えすることは可能です。

ですが、暑さに弱い品種は蒸れないための対策をしたり、寒さに弱い品種は冬に入る前に掘り上げて鉢に植え替えたうえで室内で管理する必要が出てきます。

地植えした品種はなるべくならそのまま屋外で育てたほうが手間も減りますし、なにより成長を止めることなく綺麗に育てることができます。

ぜひ紹介した育てやすい品種でアガベを地植えしてみてくださいね!

また、地植えした株は冬になったらどうすれば良いのかを解説している記事もありますので参考にしてみて下さいね!

どうしても場所がない場合は抜き苗のまま冬を越すという手もありますのでこちらもご参考までに。

本記事が誰かの参考になればとても嬉しいです!

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