SMARTの法則|コーチングで正しい目標を設定
突然ですが、みなさんは正しい目標を立てていますか?
怪しいかも・・・というあなた、SMARTの法則を知れば目標設定はバッチリ!一緒に学んでいきましょう!
- 目標設定の方法がイマイチわからない
- 正しい目標の立て方を知りたい
- SMARTという言葉を聞いたことがあるけどよくわからない
はじめに
目標設定は、個人の成長から組織の成功まで、あらゆるレベルで重要な役割を果たします。しかし、目標設定がうまくいかないと、モチベーションの低下や生産性の低下を引き起こす可能性があるため正しい目標を設定することが大切です。
そこで重要なのが、「SMARTの法則」というフレームワーク。これを意識することで、正しい目標を設定することができるでしょう。そうすれば、日々の行動が具体的になり目標達成の確認も簡単に。ぜひ一緒に学んでいきましょう!
SMARTの法則とは?
SMARTの法則とは、5つの基準にそって具体的な目標を設定できる目標設定手法(フレームワーク)のことです。「SMART」は、以下の5つの英単語から頭文字を取ったものになっています。
- S: Specific(具体的に)
- 目標が具体的で、誰が読んでもわかるような形で表現されていること。
- M: Measurable(測定可能な)
- 目標に到達した度合いが本人にも上司にも(誰にでも)判断できるように、その内容を定量化・数値化して表すこと。
- A: Achievable(達成可能な)
- 目標が現実的な内容で、到達が可能であること。
- R: Relevant(関連性がある)
- 設定した目標が仕事の業務内容に基づくものであり、自分が属する部署の目標、さらには会社の目標に関連する内容になっていること。自分に関する目標の場合は、価値観や信念からかけはなれていないこと。
- T: Time-bound(時間制約がある)
- 目標を達成するための期限や日数が設定されていること。
SMARTの法則はどんな場面で使える?
それでは、SMARTの法則を活用できる場面にどのようなものがあるのか見ていきましょう。こちらの法則は、以下のようなさまざまな場面で活用ができます。
プロジェクト管理
プロジェクトの目標を明確にし、達成のための具体的な行動計画を立てる際に、SMARTの法則を意識することは非常に有効です。
時間的な制約を目標に組み込むことで、日々の業務の振り返りや進捗状況の確認などもスムーズに行うことができるでしょう。
パフォーマンス管理
個々の従業員のパフォーマンスを評価し、向上させるための目標を設定する際にも、この法則は活用できます。
事業の理念に基づいた目標設定を個人が達成可能な形で設けることで、目標到達までのモチベーションアップも期待することが可能です。
自己開発
個人的なスキルや能力を向上させるための目標を設定する際にも、SMARTの法則は有効です。
資格を取ったり勉強会に参加したりする場合も、その日に期限を設定し目標を立てることで、具体的な行動に目標を落とし込むことができるでしょう。
組織の目標設定
組織全体の目標を設定し、それを達成するための戦略を立てる際にも、この法則は役立ちます。
目標達成の進捗を把握しやすくなり、必要に応じて計画の見直しも行いやすくなりますよ。
メリットやデメリットはある?
SMARTの法則が5つあることはわかっていただけましたか?ここからは、この法則を活用するメリット・デメリットについて、お伝えしていきます。
しっかりと理解をして、具体的な目標を立てるために活用していきましょう。
SMARTの法則を活用するメリット
メリットを改めて整理すると、以下のとおりです。
SMARTの法則を活用するデメリット
一方、SMARTの法則を活用する際のデメリットはあるのでしょうか?ここでは、SMARTの法則5つを活用した場合のデメリットについて説明していきます。
デメリットを乗り越えるために
上記の点を考慮に入れて、SMARTの法則を適切に活用することが重要です。それぞれの組織や個人によって、最適な目標設定方法は異なるため、自分の状況に合わせて調整することが必要でしょう。
また、目標設定は一度きりのものではなく、定期的に見直しを行うことが重要です。目標が現状に合ったものであることを確認し、必要に応じて調整することができますよ。
ドラッカーは「期限のうちの半分が過ぎたときと、期限終了となる前の少なくとも2回は目標を見直す」と言っているよ(ドラッカー著『経営者の条件』より)
正しい目標設定に導くための質問
さて、実際に目標設定を立てる場合にはどのように考えていけばよいのでしょう。
あなたが部下や後輩に目標設定を促すときや、家族・友人・パートナーと新年の目標をたてるときに役立つ質問の例をまとめました。
もちろん、自分に問いかける「セルフコーチング」にも使えるよ。ぜひやってみてね!
S: Specific(具体的に)
あなたの目標は具体的に何ですか?
それを達成すると、どのような結果が得られますか?
M: Measurable(測定可能な)
その目標はどのように測定しますか?
達成したときにはどのような状況になっていると感じますか?
A: Achievable(達成可能な)
その目標は現実的に達成可能ですか?
必要なリソースやスキルは揃っていますか?
R: Relevant(関連性がある)
その目標はあなたの役割や責任とどのように関連していますか?
目標は組織の理念とどのように関連していますか?
T: Time-bound(時間制約がある)
その目標を達成するための期限は何ですか?
それは現実的なスケジュールですか?
SMARTの法則を活用した目標の例
最後に、目標を設定するうえで誤った目標と、SMARTの法則ポイント5つを活用して改善した目標の例をそれぞれ見ていきましょう。健康・仕事・人生と3つの側面に関する目標を考えたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
✕健康になりたい
✕もっと効率的に働きたい
✕もっと幸せになりたい
まとめ
いかがでしたか?目標は立てて終わりではなく、達成しなければ意味がありません。SMARTの法則は、目標を明確にし、達成可能なものにするためのフレームワークです。
これらの要素を満たす目標設定を行うことで、目標が明確になり、達成のための具体的な行動計画を立てやすくなります。
また、目標達成の進捗を把握しやすくなり、必要に応じて計画の見直しも行いやすくなるでしょう。今年こそ、正しい目標を設定し、理想の人生を歩んでいきましょう!