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GROWモデルの質問例と注意点を解説|コーチング

GROWモデル
あひる
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バクくん
バクくん

コーチングが組織開発に重要だって聞いたけど、具体的にどう声を掛けたらいいかわからない。

くらげちゃん
くらげちゃん

今回は、コーチングの代表的な手法「GROWモデル」を活用した具体的な質問例を解説していくよ!

この記事を読むとわかること
  • コーチングの手法「GROWモデル」について理解できる
  • 具体的な質問方法がわかる
  • ロールプレイを知って組織で活かすことができる

個人・組織の目標達成に向けて進むための道筋をつけるのに役立つフレームワーク、GROWモデル。この記事では、GROWモデルの詳細とその活用方法について解説します。具体的な質問例も説明していきますので、ぜひ最後までお読みくださいね。

GROWモデルとは

GROWモデルの説明
GROWモデルの説明

GROWモデルは、コーチングや目標設定に広く使用されるフレームワークのこと。具体的には、4つのステップから成り立っています。

このモデルは、個人やチームが自己啓発を促進し、目標を達成するための道筋をつけるために役立ちます。それぞれのステップが連続的に進行することで明確な計画と行動が生まれ、目標達成に向けた一歩を踏み出せることでしょう。

G: Goal(目標)

これは達成したい具体的な目標のことです。明確で、測定可能で、達成可能で、関連性があり、時間制限がある(SMART)目標を設定することが推奨されています。

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まずは、目標を確認していきます。

R: Reality(現実)

続いて、現在の状況や問題を理解するためのステップに進みます。自分がどこにいるのか、何が問題なのかを明確に理解することが重要です。

自分(組織)の強み、時間的・物質的リソース、社内外で活用できる資源などもあわせて確認していきましょう。

O: Options(選択肢)

現状を把握したら次は、可能なアクションや解決策を探るステップです。さまざまな選択肢を考え、それぞれの利点と欠点を評価します。

アイデア出しの段階では出てきたアイデアを否定せず、さまざまな可能性を検討することが重要です。そのあと、実現可能かどうかを評価していきましょう。

W: Will(意志)

さいごは、最終的なアクションプランを決定し、それを実行する意志を確認するステップになります。ここで具体的な行動、期限、責任者を明確にします。

行動を明確にするためには、5W1Hを参考にするとよいでしょう。「いつ・どこで・だれが・なにを・(どうして)・どのように」を確認することで、具体的なアクションに移れます。

バクくん
バクくん

例えばどんな感じで進めていくんだろう…?

組織内でのGROWモデル活用方法

GROW活用例
GROW活用例

GROWモデルを活用した上司と部下の会話の例と、それぞれのステップに沿った質問例を見ていきましょう。ロールプレイ形式になっていますので、職場で活かす際の参考にしてみてくださいね。

上司と部下の会話例

上司
上司

こんにちは、今日はあなたのプロジェクトについて話しましょう。まず、あなたの目標は何ですか?(Goal

部下A
部下A

はい、私の目標は、次の四半期までに新しい製品のプロトタイプを完成させることです。

上司
上司

現在の進捗はどのようになっていますか?(Reality

部下A
部下A

現在、設計フェーズを終えて、製造フェーズに入ろうとしています。しかし、一部の部品が不足していて、それが進行を遅らせています。

上司
上司

それを解決するための選択肢は何がありますか?(Options

部下A
部下A

部品の供給を速めるために、別の製造元を探すことができます。また、設計を少し変更して、利用可能な部品で製造することも考えられます。

上司
上司

それらの選択肢の中で、どのアクションを取ることにしますか?そして、それを実行する意志はありますか?(Will

部下A
部下A

別の供給元を探すことにします。そのために必要なアクションをすぐに開始します。

GROWモデルに沿った質問例

上記のほかにも、目標設定の面談や1on1などの際に活用できる質問例をまとめました。

1.Goal(目標)

  • あなたの目標は何ですか?
  • それは具体的にどのようなものですか?

2.Reality(現実)

  • 現在の状況はどのようになっていますか?
  • それは目標達成にどのように影響していますか?

3.Options(選択肢)

  • あなたが取れるアクションは何ですか?
  • すべてが思い通りになるとしたら、なにができますか?
  • それぞれの選択肢の利点と欠点は何ですか?

4.Will(意志)

  • あなたはどのアクションを取ることに決めましたか?
  • それを実行するための具体的な計画は何ですか?

GROWモデルを活用するメリット

GROWモデルは、そのシンプルさと直感的な理解のしやすさにより、他のコーチングフレームワークと比較して非常に使いやすさがあります。以下にその主なメリットを挙げていきましょう。

シンプルで直感的

GROWモデルは、その4つのステップ(Goal、Reality、Options、Will)が直感的であり、誰でも簡単に理解し、適用することができます。

自己啓発を促進できる

GROWモデルは、個々のステップが連続的に進行することで、目標達成に向けた明確な計画と行動が生まれます。

自己決定を重視する

GROWモデルは、クライアントや部下が自己決定を行い、自分自身の解決策を見つけることを重視します。これにより、具体的な行動に移しやすいこともメリットと言えるでしょう。

問題解決に有効

目標設定から現状の把握、選択肢の創出、そして行動の決定という一連のプロセスを通じて、問題解決を効果的に行うことができます。

主体性を引き出す

GROWモデルを使用すると、社内に「指示がなくても自ら考えて行動できる社員」が増え、生産性が向上します。

GROWモデルのデメリット

このフレームワークはとてもわかりやすく、汎用性が高いことが特徴です。一方で、その利便性に隠れたデメリットも存在します。

ここからはGROWモデルのデメリットについて解説していきます。きちんと両側面を理解したうえで活用してくださいね。

精神的な問題の解決は難しい

GROWモデルは目標設定と問題解決に焦点を当てていますが、個々の人が抱える精神的な問題や心の傷(コンプレックスやトラウマ)に対する対応が難しいとされています。

これらの問題は行動にブレーキをかける可能性があり、これらを解決しないと真の成長は難しいと言えるでしょう。判断が難しい場合には、カウンセラーや嘱託医に相談するなど、専門家の指示を仰ぐことが大切です。

本質的な課題解決にはなり得ない

GROWモデルで進んだセッションで、本質的な課題解決に至ることは稀だとの指摘もあります。あくまでもフレームワークのひとつであることは念頭に置いておいたほうがよいでしょう。

このモデルは表面的な問題や目標に対するアクションプランを立てることに重きを置いているため、精神的な問題や根本的な課題解決には必ずしも適していない可能性があるため注意が必要です。

高度なコーチングスキルの必要性

効果的に使用するには、傾聴スキル、承認スキル、質問スキルなどの高度なコーチングスキルが必要です。これらのスキルを身につけるためには、研修やセミナー、書籍などを通じて学ぶ必要があります。

効果的に活用するには

活用するには
効果的な使用方法


それではGROWモデルを効果的に使用するために、どのような点に注意したらよいのでしょう?ここからは、このフレームワークの効果を最大にするためのポイントを2つお伝えします。

必要なスキルを身につける

コーチングは、相手のやる気と能力を引き出すコミュニケーション手法です。そのため、傾聴スキル、質問力、フィードバックのタイミングなどのコーチングスキルが必要です。

対象者の自己決定を尊重する

GROWモデルでは、コーチは対象者に一方的に助言や指示を与えるのではなく、対象者自身が自ら考えて答えを見つけることをサポートする必要があります。

継続的に実施する

GROWモデルの効果は、一度きりの使用ではなく、継続的な使用によって最大化されます。

フィードバックをする際に注意する

「あの時の〇〇はこういう風にやるべきだったよね」などと、自分(上司)が過去に成果を出した方法や感覚、つまり、経験や勘で「コーチング」ではなく「指導」をしてしまわないように注意しましょう。

まとめ

今回は、GROWモデルを組織で効果的に活用するための具体的な質問例と注意点について解説しました。

GROWモデルは理解がしやすく、誰でも手軽に活用しやすいというメリットがあります。一方で、デメリットや注意する点もあることは理解しておきましょう。

コーチングのフレームワークを上手に活用して、素敵な未来を描いてくださいね。それではまた!

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あひる先生
あひる先生
当ブログ管理人|コーチ見習い
学生時代から心理学・NLP・コーチングを学び、コーチングセッションを受けた回数は数知れず。自身でもセッションを行ったり、講師を務めたりしている。
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