【質問術】マツダミヒロ×渡部健 1/28出版記念講演会に行ってきました!
2023年1月28日に神保町の日本出版クラブにて、マツダミヒロさんと渡部健さんの出版記念講演会に参加しました!
質問家として活躍されているマツダミヒロさんと、お笑い芸人のアンジャッシュ渡部さん。ともに同じ出版社から著書を出されており、それがきっかけで今回の開催が決定したといいます。
「質問術」や「会話術」が学べる絶好の機会、筆者もこれは参加しなければと意気揚々と会場に足を運びました。
今回はその体験レポートをまとめていきます!
おふたりについて
まずは登壇されたお二方について、簡単に紹介いたします。
マツダミヒロさん、渡部健さんはどのような方でしょう?
マツダミヒロさんってどんな人?
質問家。
魔法の質問 (shitsumon.jp)
時間と場所にとらわれないビジネススタイルで世界を旅しながら、各国で 「自分らしく生きる」講演・セミナー活動を行う。
著書は国内外で35冊を超え、「魔法の質問プロジェクト」がNHKで取り上げられるなど活動の幅は多岐にわたる。
渡部健さんってどんな人?
言わずと知れた、お笑いコンビ アンジャッシュのツッコミ担当。
世間を騒がせた一件以降活動休止をされていたが、現在は企業研修や執筆業、テレビ活動など活動を再開されている。
講演会の様子
講演会は3部構成で行われました。第1部から渡部健さん、次いでマツダミヒロさんの講演がそれぞれあり、第3部はおふたりによるトークセッションという内容でした。
どこを切り取ってもタメになる内容ばかりでしたので、今回はその中でも特に筆者が感銘を受けた点をご紹介していきます。
それではさっそく本編へどうぞ!
第一部:渡部健さん
「生きてました…!」
「生きてました…!」
登壇された渡部さんの第一声に思わず会場のみなさまが笑顔に。
さすが芸能人というのでしょうか。長年ラジオやテレビで人の前に立ち、マイク一本で私たちを笑顔にさせてきた渡部さんらしい”つかみ”で会場全体が一体となった瞬間でした。
人が一番好きな話は…
「人が一番好きな話は…自分の話です。」
今回、『超一流の会話力』という本を出版された渡部さん。
出版のきっかけは、巷で良しとされているビジネス本が「難しいと感じたこと」だとか。
そのためお話しされる内容はとてもシンプルでわかりやすく、共感できるものばかりでした。
「人が好きな話は、自分の話」
好感を持てる人は、自分の話を聞いてくれる人。相手に好かれようと思ったら、まずは相手の話を聞く。これはコミュニケーションの基本です。
ここで本公演のテーマでもある「質問」が生きてきます。
ではどんな質問で相手の話を聞いたらよいのでしょう?
さらに、渡部さんは続けます。
相手の話を引き出す魔法の質問とは?
答えは…縦横前後の質問!
相手の話を聞く、頭では理解していてもなかなか難しいですよね。
そのヒントとなるのが、「縦横前後」です。
渡部さんの著書に詳しく書かれている内容なので、ここでは簡単にお伝えしていきます。
例えば、趣味が「おいしいご飯をたべること」だとします。
縦の質問は、好きな食べ物は?どんな料理が好き?どうやって探すの?など。
横の質問は、ほかに趣味はある?といった横展開の質問です。
これらの質問は時に尋問のようになりがちだと渡部さんは話します。
そこで肝となるのが、「前後の質問」です。
これは過去や未来に焦点を当てた質問のこと。
今まで食べた料理で一番感動したのは?こんなところにあったんだ!っていうごはん屋さんあったりする?これから行きたいごはん屋さんはどこ?などです。
過去や未来に焦点を当てることで、感情が乗っかった答えが返ってきます。その答えをまた深堀していくのです。
聞くということ
渡部さんは聞くということは、「自分の知らない新しいことを知れる絶好の機会」と捉えているそうです。
新しいことを教えてくれる人、という気持ちで純粋に興味を持って聞くと相手も楽しくなってどんどん話をしてくれます。
人は、自分の話で相手の価値観や行動が変わる瞬間に喜びを覚えるもの。心からワクワクする気持ちで相手の話を聞き、聞き流さずに行動に移せる人が好かれるのは容易に想像できますよね。
わかりやすく、腹落ちしやすい内容でとても勉強になりました。
第2部:マツダミヒロさん
「はじめに皆さんに質問です…。」
続いて、マツダミヒロさんが登壇。
渡部さんとは対照的な独特のしゃべりのペースと”間”に会場全体がぐっと前のめりになった感覚でした。
「質問力を上げるにはどうしたらいいと思いますか?」
ゆっくりと質問が投げかけられます。
『まずは、自分で答えを出したり考えたりすることが重要です。』
息つく間もなく流れ続けるSNS、せわしない社会情勢、それらが私たちの思考の妨げとなっているといいます。
「質問力を上げるためには、”質問してはいけない”」
良い質問をするためには、まずは相手のことを知る必要があります。
その人がどんな人で、なにをしていて、なにに喜びを感じて、なにに困っているのか。この人を幸せにするためにはどうしたらいいか。
まずはこれらを知ろうとする姿勢が重要なのです。
質問はフォーカスを変える
「今日あった、ちょっとした良いことはなんですか?
・・・それでは、お隣の方と話してみて下さい。」
途中にこのようなワークがありました。
”良いこと”と言われると、良いことを無意識に探そうとします。
逆に、”嫌なこと”と言われると、脳は無意識にネガティブなことを一生懸命探してしまうのです。
当たり前に思えることかもしれませんが、こちらの問い方次第で相手に与える印象や想像させる内容が真逆になってしまうということ。
そして、それを意図して行うのが「良い質問」であるという点は筆者にとってはとても勉強になりました。
第3部:トークセッション
この時間はほとんどお二人の雑談のような形で時間が進んでいきましたが、それぞれがお互いの良さを引き出す”質問”を投げかけており、今日一日のハイライトを見ているような感覚に陥りました。
ミヒロさんが提案して行われたチョコベイクの食リポ対決や、今回の対談が決まった経緯、芸能界あるあるなど、笑いあり学びありの楽しい時間でした。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
講演自体は2時間という短い時間でしたが、お二人が”しゃべりのプロ”ということもあり、本当にあっという間に終わってしまいました。
楽しく、そして学びのある、珍しい対談であったように思います。
なかでも、「相手の話を興味を持って聞く」「縦横前後の質問」「質問はフォーカスを変える」などは自分自身とても参考になりました。しっかり活かしていきます。
学校の授業や職場の勉強会がこんなに楽しかったらいいのにな~と思う筆者でした。