西山ファームの133億円を900人からを騙し取った実質的経営者の逃亡劇と逮捕までの事件の全貌

日本の詐欺事件
 西山ファーム事件をざっくりと
  • 農園経営の西山ファームが、被害者数約900人被害総額約133億円もの巨額をだまし取った
  • 当初は約束通りに配当金を支払い、そのあと顧客の信用を得て、保証金名目で追加で出資させた
  • 主犯の山崎容疑者はドバイへ海外逃亡し、各国を転々としたけど、詐欺容疑で逮捕された

2024年3月13日
被害者数約900人被害総額約133億円もの巨額をだまし取ったとみられている西山ファームの実質的経営者 山崎裕輔容疑者が逃亡先のインドネシアで逮捕されました。

今回は「農園経営で確実に利益が得られる」という甘い話を広め133億円もの巨額をだまし取った西山ファームの事件を紹介します。

YouTubeでも動画にまとめてあるので、ご視聴ください。

西山ファーム事件のYouTube

西山ファーム事件の概要

西山ファームは2016年4月に岡山県赤磐市に設立された農園経営をする会社。実質的な経営者であった山崎容疑者は、SNSなどを活用し「農園経営で確実に利益が得られる」と宣伝し、20代から30代の若い世代を中心に顧客を集める。

当初は約束通りに配当金を支払い、そのあと顧客の信用を得たら、「500万円の保証金を預けなければ返金時の利率を下げる」などと迫り、さらに多額の出資金を引き出した。しかし、実際には出資金を運用する事業はほとんどなく、新規の出資金を既存顧客への配当に充てる「資金循環」を行っていただけ。

2019年1月に顧客への支払いが完全に止まり、被害者数約900人、被害総額約133億円に上る巨額の詐欺事件に。2020年2月に事態を察知した山崎容疑者が海外へ逃亡し、各国を転々としましたが、2023年1月31日にインドネシア警察に拘束され、2023年3月13日、愛知県警がインドネシアから引き渡しを受け、航空機内で山崎容疑者を詐欺容疑で逮捕した。

西山ファーム事件の時系列

西山ファーム設立から逮捕まで
  • 2016年4月
    西山ファーム設立

    西山ファームを岡山県赤磐市に設立農園経営を名目に投資勧誘を始める

    山崎容疑者は副社長で社長は母親、でも実質的な経営者は山崎容疑者

  • 2018年秋頃
    配当金の振り込みが遅れる

    振り込みが遅れ始め新規顧客からの出資金で既存顧客への支払いをするようになる

  • 2019年1月
    顧客への支払いが完全に止まる
  • 2020年2月
    2020年2月

    事態を察知した山崎容疑者が海外へ逃亡

  • 2020年~
    山崎容疑者は各国を転々とする

    山崎容疑者は各国を転々とし、2021年4月にトルコ経由でインドネシアに入国

  • 2022年6月
    ジャカルタで働く

    インドネシアのジャカルタ郊外で製鉄会社に勤務し収入を得ていた

  • 2023年1月
    インドネシア警察に拘束される

    マレーシアへの密入国を試みていたがインドネシア警察に木造船上で拘束される

  • 2023年3月
    山崎容疑者を詐欺容疑で逮捕

    2023年3月13日、愛知県警がインドネシアから引き渡しを受け航空機内で山崎容疑者を詐欺容疑で逮捕

西山ファーム事件の手口

西山ファームの代表者である山崎容疑者は、以前から投資話など違法な金儲けの手口を模索していた可能性がある人物。

西山ファームは顧客に対して「農園経営で確実に利益が得られる」と、海外への果物などの販売事業などを説明し多額の出資金を集めた。そのやり方は、SNSなどを活用し「農園経営で確実に利益が得られる」という甘い話を広めて、特に20代から30代の若い世代を中心にうまく宣伝効果を上げて顧客を集めた。利益が出る確率は実際には低かったと思われる。

顧客から出資を受け取ると最初の数ヶ月間は約束通りに配当金を支払い、信用を得れば「500万円の保証金を預けなければ返金時の利率を3%から1.5%に下げる」と通告しさらに多くのお金を集める。顧客も利益を維持するため求めに応じた。一度信用を得た顧客からできるだけ多くの金を引き出そうと考えていたのが分かる手口。

そして一定期間が経過するといつの間にか配当の支払いが止まり、顧客から問い合わせが来ても「しばらく待ってほしい」などと言い逃れを続ける。

実際には出資金を運用する事業はほとんどなく新規の出資金を既存顧客への配当に充てる「資金循環」を行っていただけだったもよう。

悪質なのは出資した顧客に対して「保証金を払わなければ条件を悪くする」などと迫りお金を追加で集め続けようとしていた点です。

西山ファーム事件まとめ

  • 農園経営の西山ファームは、「農園経営で確実に利益が得られると」約900人から約133億円を集めたが、実際にやっていたことは、新規顧客の出資金を既存顧客に支払う資金循環
  • 支払いができずに、主犯の山崎容疑者はドバイへ海外逃亡し、各国を転々としたけど、インドネシアで拘束されて、愛知県警に詐欺容疑で逮捕された
  • SNSを活用し、20代から30代の若い世代を中心に集客、信用を得た後に「保証金を払わなければ条件を悪くする」などと追加でお金を追加で集める手口を使った

西山ファーム事件からの教訓

農園というような温かいイメージとSNSで広まり同じ年代の人間が投資で成功していれば、やらなければと思ってしまうかもしれません。でも、投資をするのであれば、その会社と事業をしっかりと調べて利益が出るのかを見極める必要があります。そして一度、配当金で甘い汁を数ことを覚えてしまっても、その後に冷静な判断ができるようになるべきでしょう。

賠償罪子
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西山ファーム事件についてご理解いただけましたでしょうか。わからないことや疑問点があれば、ぜひコメント欄で質問してください。より適切な情報を提供できるように、記事を読んだ生の声を聞かせていただきたいです!

以上、西山ファーム事件についてでした。この農園のような温かいイメージとSNSによって20〜30代の若者の被害が拡大した事件から学ぶべき点は多くあります。コメント欄にご意見ご感想、詐欺の体験談などを心よりお待ちしております!!

※本記事の内容については、できる限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、完全に正確であるという保証はありません。一部の内容に誤りや適切でない表現がある可能性があります。ご了承の上、参考程度にとどめていただければ幸いです。なお、記事の改善点などがございましたら、ぜひコメントにてご指摘ください。
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