成功者ほど騙されるM資金詐欺!?コロワイド会長の事件解説

日本の詐欺事件
いくらちゃん
いくらちゃん

あの大企業コロワイドの会長さんが詐欺事件に巻き込まれたって本当ですか?

賠償罪子
賠償罪子

本当です。かっぱ寿司も牛角も好きなので残念な気持ち・・・

事件の概要

被害者はコロワイドグループの会長

事件の被害者は、外食産業大手の会長。コロワイドグループは、1977年に居酒屋「甘太郎」を開業し、2000年代に入り、他の外食企業をM&Aで傘下に収める手法で事業範囲を急激に拡大した。

主な子会社としては以下の企業がある。

アトム(東証2部・名証2部):回転寿司「にぎりの徳兵衛」、とんかつ店「かつ時」等を運営。
レインズインターナショナル:焼肉店「牛角」などの運営。
カッパ・クリエイト(東証1部):回転寿司「かっぱ寿司」の運営。
ダブリューピィージャパン:アメリカンダイナー「ウルフギャング・パック・カフェ」の運営。
大戸屋ホールディングス:「大戸屋」の運営。
 
2023年8月時点で時価総額は、1815億円。
 

詐欺師の手口

会長に詐欺を仕掛けたのは、50歳以上の男たち。
彼らの「アジト」は東京・丸の内、豪華なビル、その名もZビルの高層階にある月々15万円から利用できるレンタルオフィス。

このオフィスの魅力はその内装とフロアの演出。チープなレンタル感を一切感じさせず、立地にふさわしい高級感が溢れていた。
それ故に、これがレンタルオフィスであると明言されなければ、どんな人も間違いなく、ここが確固たる地位を築いた企業のオフィスだと思い込む。

このビルには、大企業の本店や高級ブランドの店舗、海外の銀行支店も入っている。だからこそ、信頼できる場所として利用される一方で、詐欺師たちにとっては完璧なカモフラージュとなっていた。

東京駅からほど近く、皇居を眺めることができるZビル。しかし、その豪華な見た目とは裏腹に、警察や裏社会では「詐欺師ビル」として知られていた。

2012年にも、このビルは別の詐欺グループが起こした詐欺事件の舞台となっています。その時の被害総額は約10億円。そして、その事件以降も、詐欺師たちはこのビルの名声を利用し続けてた。

そのオフィスには、一般社団法人アジア経済協力会議所という名前の会社があった。これは詐欺師たちが、以前から持っていた会社を発展させたものに過ぎない。

詐欺師は、自分を「元財務省事務次官」や「東京オリンピック・パラリンピック組織委員会事務総長の甥」と偽った。

そして、蔵人会長はこの巧妙な詐欺に引っかかってしまった。皮肉にも彼の成功と富が、詐欺師たちにとって最高のターゲットとなってしまった。

彼らがM資金話のネットワークを通じて知り合った、大学関係者を頼りに会長と初めて接触。

当初、会長は彼らの洗練された外見、見かけ上の社会的地位、豊富な人脈に魅了され、「信用できる」と思い込んでしまった。

彼らは、Zビル全体のオーナー、であるという巧妙な嘘をつく。
この嘘は、彼らの自己の存在をより「大きく見せる」ための一つの手段だ。

信用してしまった会長は、彼らから偽りの話を聞かされる。

「太平洋戦争の戦勝国が管理しているとされる2800億円の資金を提供する」と。

信用を得た詐欺師たちは、申請費用や現金の輸送代、保管する倉庫代などの名目で、会長から計約32億円を詐取したとされている。

事件の主要3つの要素

  • M資金詐欺
  • 被害者は大企業の経営者
  • 大げさな嘘ほど騙される
いくらちゃん
いくらちゃん

M資金詐欺って、古典的な手口ですよね?

賠償罪子
賠償罪子

昔からある詐欺だけど、やり口は進化しています。

M資金詐欺

M資金詐欺とは、戦後日本がアメリカから巨額の資金援助を受けて隠しているという誤解を元にした詐欺。詐欺師は一般に、その秘密の資金を手に入れる方法を知っていると装い、被害者から金銭をだまし取る手口を使う。この事件では、詐欺師たちは自分たちがその隠された巨額のM資金にアクセスする能力があるという嘘をつき、大きな利益を見せることで被害者を誘い込んだ。

被害者は大企業の経営者

この詐欺事件の被害者は、コロワイド会長という大企業の経営者。経営者や高級役職者はその地位と財力から、大きな利益を得られる可能性に引き寄せられやすい傾向がある。また、彼らはビジネスの世界で成功を収めているため、自分が詐欺に遭うとは思いもしない。そのため警戒心が薄れる可能性がある。

大げさな嘘ほど騙される

人間は本能的に「大きな報酬をもたらす可能性」に惹かれる。そのため、大げさな嘘、つまり驚くほどの利益や特権を約束する詐欺は、被害者をより魅力的に引きつける力がある。この事件では、詐欺師たちはM資金へのアクセス、東京の一等地にあるビルのオーナーシップ、政府の元役人の肩書など、巧妙に構築された大げさな嘘を使って被害者を説得し、騙した。これは、「詐欺の舞台は大掛かりに」することが詐欺師の成功に繋がるという原則を象徴している。

まとめ

情報の確認

素晴らしい投資話やビジネスプランを提案された場合、すぐには飛びつかず、まずはその情報の真偽を確認する。関連する業界の情報や過去の実績、提案者自身の経歴など、手元の情報だけでなく、第三者から得られる情報も総合的に考慮することが重要。

専門家の意見を求める

金融投資や法律についての知識が必要な場合、自分だけで判断せずに、専門家の意見を求めることが有効。公認会計士や弁護士、金融プランナーなどの専門家は、その話が実際に信頼性があるものなのか、または単なる詐欺なのかを判断するための専門知識を持っている。

直感を信じる

もし何かがおかしいと感じたら、その感覚を無視しない。詐欺師は話術の達人で、魅力的な話で人々を説得してくるが、心の底ではなにか違和感を感じている場合、それは大抵の場合、正しい警告信号。急に大金を得る機会が訪れたとしても、その話が信じがたいほど良すぎる場合、それは詐欺である可能性が高い。

いくらちゃん
いくらちゃん

どんな人でも詐欺に巻き込まれる可能性が、あるってことを改めて認識しました。

賠償罪子
賠償罪子

M資金詐欺だけでなく、詐欺に対する警戒感を強めましょう。

※本記事の内容については、できる限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、完全に正確であるという保証はありません。一部の内容に誤りや適切でない表現がある可能性があります。ご了承の上、参考程度にとどめていただければ幸いです。なお、記事の改善点などがございましたら、ぜひコメントにてご指摘ください。
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