ビッグモーター不正事件: 不正が起こる背景と経営陣の責任

日本の詐欺事件
いくらちゃん
いくらちゃん

CM、広告バンバン流してる大企業ですね。

賠償罪子
賠償罪子

CMに出演していたタレントさんは、イメージを落とさないように降板しました。

不正車検の概要

2023年、車検の不正が一部の民間車検場で相次いで発覚。これにより、国土交通省は厳しい行政処分を行う。

2月8日、佐賀県唐津市の唐津店では、点検整備が十分に行われなかったため、車の安全を証明する「保安基準適合証」の交付が停止。

さらに、3月22日には熊本県熊本市中央区の熊本浜線店が大きな問題を起こす。ここでは、2020年12月以降の2年間で、主に四輪駆動の車について、スピードメーターの誤差を検査しないまま、58台にも保安基準適合証を交付していた。これに対し、国土交通省は民間車検場の指定を取り消し、さらに検査員2人を解任した。

そして、6月27日には栃木県宇都宮市の宇都宮南店でも問題が発覚。ここでも58台の車両で、必要な検査が全て行われていなかったことが判明。その結果、この店舗に対しても民間車検場の指定が取り消され、検査員2人が解任された。

不正請求の概要

2023年7月6日、ビッグモーターが行っていた自動車保険の不正請求が暴露された。
この問題は2022年3月に内部告発により明らかとなり、2023年1月30日に特別調査委員会が設置。

被害を受けた東京海上日動火災保険は、300件を超える不正が発覚したことから、第三者による調査を求めた。
不正請求は、ビッグモーターが保有する全国33の工場すべてで行われ、工場長の指示で組織的な不正が実施されてた。

具体的な不正行為には、破損していない箇所をわざと壊す行為、不必要な部品交換や無傷のパネルへの板金、そして偽装した修理の詐称行為などが含まれる。

不正請求の規模は保険修理の4割に上り、保険契約者にとっても影響があった可能性がある。損保各社はビッグモーターに対して保険金の返還請求も開始する。

この不正請求は、5年以上にわたり行われ、2015年8月から2018年2月まで在籍した板金や塗装部門の元本部長の指示により開始されたとみられる。
不正行為は隠語を用いて指示され、18年には内部告発があったにも関わらず、不正行為は続けられていた。

事件の主要3つの要素

  • 組織的な指導と圧力
  • 管理体制の欠如
  • 利益追求の強い動機
いくらちゃん
いくらちゃん

内部圧力が強くて、不正をしてしまったってことですか?

賠償罪子
賠償罪子

そうではありますが、不正の内容的に組織的とも思えます。

組織的な指導と圧力

2016年12月4日、産経新聞は、ビッグモーターの店舗が毎月定められた自動車保険契約の目標額を達成できなかった場合、その店長が目標を上回った店長に現金を支払う慣行があったと報じた。
 
この取り決めは会社側も黙認。一方、ビッグモーターの顧問弁護士と総務部の担当者は、「会社として強制していないため違法ではない」と述べ、これが店長間の慣習であることを認めた。

2017年2月26日には、産経新聞が2015年6月に社長兼重から全社員に向けて送られたメールを引用し、社長自身がこの「保険選手権大会」の設定に関与していたことを示した。
社長はメールの中で、「罰金を払うことは、店長としての仕事をしていないということだ」と言い、25万円の月額目標が設定された経緯を明らかにした。
 
これらの情報から、ビッグモーターでは厳しいノルマを達成するための圧力が組織的にかけられていたことが分かる。

管理体制の欠如

調査報告書によれば、ビッグモーターの工場では2018年頃、元本部長の指示で修理の粉飾が広まっていた。
元本部長は修理の工賃や部品の粗利合計を増やすように各工場長に強く求めた。
この要求により、工場長たちは「@」という隠語を使って1件あたりの合計金額を表し、複数の従業員が圧力を受けて不正行為に及んだ。
これらの不正行為には、車を故意に傷つけて修理代を水増しする行為も含まれる。
これらの出来事は、ビッグモーター社内の監督体制が不十分であったことを示す。

利益追求の強い動機

ビッグモーターは、2022年9月期、売上高7000億円という大規模なビジネスを展開。
しかし、実際の利益は公開されておらず、一部の関係者からの情報によれば、利益は大幅に減少しているようだ。

一部の情報によれば、ビッグモーターの利益は以前は40億円前後だったものが、2023年4月には7億7000万円まで落ち込み、最盛期の5~6分の1にまで減少。
また、それがビッグモーターの最低の数字であるとされている。これはビッグモーターの非常に強い利益追求の動機になる。

また、保険金不正請求や損保との取引停止、損保による独自調査などが報道され始めた直後に、利益が大きく減少したことが指摘されている。
これらの事件は利益追求の動機と直接関連がある可能性があり、会社の行動に影響を与えていると考えられる。

不正発覚後のビッグモーターの対応

出典:ビッグモーター(https://www.bigmotor.co.jp/lib/news/news_list.php?id=694)

不透明な情報開示

不正車検が発覚した際、プレスリリースを行わず、事態の沈静化を図ったことは透明性に欠ける。 企業は、事実が明らかになったときに速やかに公表し、必要な対策を講じることが求められる。 隠蔽しようとする行為は信用を損なうだけでなく、社会的責任を果たしていないと批判される。

対応の遅れ

不正請求が発覚した後に初めて経営陣の責任を認めた点も問題。 企業の信頼を維持するためには、問題が発覚した際には迅速な対応と、適切な措置が求められる。

経営責任の取り方

経営陣による一部報酬返上、さらにオーナー社長は報酬を全額返上したと発表、しかしオーナー社長が大株主である場合、その所得の大部分は役員報酬ではなく、配当金から得られることが一般的である。 このことから、報酬を返上したとしても、それがオーナー社長の経済的状況に大きな影響を及ぼすかどうかは疑問。 報酬返上は経営責任を認める形となりますが、それが本当の意味での「罰」になっているかどうかは、配当金といった他の収入源も含めて全体的に評価する必要がある。

実際、オーナー社長が自らの報酬を返上することで損害を被る可能性は低いかもしれません。 そのため、彼の報酬返上が象徴的な行為に過ぎないと感じる人々からは、さらなる責任取りとしての経営陣の退陣や法的な処罰などを求める声があがることでしょう。

いくらちゃん
いくらちゃん

ビッグモーターには、損害賠償の可能性はありますか?

賠償罪子
賠償罪子

返金は行ってるみたいですが、多いにありますね。

出典:ビッグモーター(https://www.bigmotor.co.jp/lib/news/news_list.php?id=694)
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賠償罪子

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コメント

  1. 中古車販売店社長 より:

    ビッグモーターは社長の息子がヤバい

  2. 賠償罪子 賠償罪子 より:

    流出したLINEの部下へ送ってた内容はヤバかったですね。

    • 匿名 より:

      父親社長の「ゴルフボールで傷つける。許せません。ゴルフを愛する人への冒涜ですよ」発言もなかなかですよ。

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