釣行記

2024/02/29 データを用いて完全攻略! 埼玉県 2月の椎の木湖釣行記

気付けば2月も最終週。今月もまだ月1恒例の椎の木湖に行けないでいました。仕事とプライベートの両方で、未だにバタバタした日々を過ごしていたここ最近は、タイミングが合わずに釣行回数も少し落ち着きを見せていたのも事実。ただでさえ釣れない厳寒期に加え、最近の釣行では思うような釣果も残せず、正直なところイマイチモチベーションも上がらないでいましたが、休日前日になってふと椎の木釣行を思いつき、財布の内部事情は完全に無視して、勢いそのまま行ってきました2月の 椎の木湖 へ。

2024/02/29 埼玉県 椎の木湖 フィールドデータ

大好きな5号桟橋がガラ空きじゃん!!と思ったら、なんと桟橋のリニューアル工事中で使用出来ないとのこと。この桟橋工事が最後にあんなオチにつながるなんて・・・。

当日のフィールドデータ

2024/02/29 9:00~15:30
天候:晴れ 前日も晴れ
気温:12℃ 前日より2℃降下
水温:9℃
水質:平常
水量:平常
風 :午後から弱い東南の風

水質はいつも通りの椎の木クオリティ。クリア気味の水質は健康的なヘラブナを育んでいます。

水温は約8℃。この水温が高いのか低いのか・・・。

今回使用した道具と仕掛けのセッティング

出典:椎の木湖様

椎の木湖では、毎日の釣果データをホームページで公表しています。釣行前にここ最近の動向をチェックする事は非常に有効。今回はこのデータを活用し、釣りを組み立てました。

スタート時セッティング

竿:8尺
ウキ:PCトップ5㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗ヘラ スーパーフロロ道糸GL0.6号
ハリス:将鱗へら スーパープロPLUS 上・0.5号10㎝ 下・0.3号60㎝
ハリ:上オーナーばり バラサ6号 下オーナーばり へら玉釣2号

ホームページで公開されている釣果を読み解くと、ここ最近好調なのは8~10尺前後のわりと短竿を使用したチョーチンか規定ギリギリの浅いタナが好調な様子。チョーチンがやや優勢に見えるのは毎日のように吹く風の影響だと思われ、時合を迎えたタイミングでの絶対的な釣果は、浅ダナの方が優秀と言えるでしょう。問題は狙った時合が果たして来るのかどうか?ですが、前日、前々日と強く吹いた季節風がおさまった今日は、水温の上がる午後にあわせてヘラブナのタナも上がる可能性が高かったので、思い切って得意の浅ダナで勝負する事にし、今日はその場で1から仕掛けを作り上げました。

本日のエサとブレンド

今回セットのバラケで採用したブレンドは、過去のデータを参考に作り上げた変則的なブレンドパターンを使用。

セットのバラケもこれまたホームページの釣果情報を参考にしたブレンドパターンを採用。水温の下がり始めた過去3ヶ月間の釣果をひも解くと、「ヤグラ」をメインに据えたブレンドが有効な傾向が見えてきました。もしかしたら椎の木湖の大型のヘラブナ達にはヤグラに使われている粗く大きめな麩が有効なのかもしれません。また、ヤグラをメインにするということはバラケを持たせる方向で釣りを組み立てるということ。釣り場によっては抜きセットがそれほど効果的では無い釣り場があります。前回の椎の木湖釣行では抜きチョーチンで思いの外釣果が伸びなかった事を考えれば、椎の木湖における効果的なバラケの方向性が自ずと見えてきます。今回はタナで魚を留まらせる効果の強い新エサ「ふぶき」を締めエサに採用して、低活性の魚をタナに呼び込めるバラケ構成を組み立てました。

粒戦:1(100cc)

粒戦細粒:0.5(50cc)

水:1(100cc

~7分吸水~

ヤグラ:2(200cc)

セット専用バラケ:1(100cc)

ふぶき:1(100cc)

椎の木湖仕様のバラケに合わせるクワセは、自家製のさなぎ漬け力玉(大粒)とノーマルサイズを状況によって使い分け。後半は大粒の方が好反応となりました。

実釣開始

今日の釣り座は345番。5号桟橋が使えないため前回同様3号桟橋東向きで勝負します。

4年に1度のうるう年のおかげで、なんとか2月中の釣行に間に合った今回。朝の気温は2℃とまだまだ冬の気配が色濃く残っています。1日を通して穴を空けず、安定した釣果を求めるなら少し水深を取ったチョーチンが有効となりますが、今回メインに据えた浅ダナでは朝イチからアタリをもらう事は難しく、しばらくは我慢の時間が続きます。ヘラブナ達が寄り始める前に、この時間を利用してバラケの大きさや付け方を数パターン試しておきます。バラケのメインで使っているヤグラは比重が重く、経時変化の大きいエサなので、5㎝ボディでPCトップを備えた浅ダナ用のウキでは、ちょっとしたバラケの変化で動きが大きく変わりやすく、このあたりの精密なコントロールが必須と言えるでしょう。40分ほど打ち返していくと、徐々にサワリが出始めますが、弱く、単発なサワリは魚がまだまだ寄り切っていない事を教えてくれます。水温の低い状態では、バラケを打ち過ぎる事もヘラブナを遠ざける要因となってしまいますが、ペースに変化をつけてもいかんせん変わらない状況に、メーターピッタリで取っていたタナをウキ半分(15㎝)ほど下げてみる事に。最近の釣果結果を見ると安定した釣果を見せる主流のチョーチンに混じって爆発的な釣果を叩き出す浅ダナの釣りはタナが1.1mとか1.05mと表記されている場合があります。要約してしまえばどれもメーターの浅ダナと表現出来ますが、わざわざ1.1mや1.05mと細かく表記しているのはなぜでしょうか?手間を掛けてまで表記しているのはそれが釣果を上げるための要素、絶対に外す事の出来ない重要なポイントだったからではないか?と読み解く事も出来ます。

そんな事を思い出しタナを調整した結果、魚からの反応は大激変。まだまだ水温が低いからか、バラケが抜けてから、忘れた頃にチクッと入るアタリは、締めエサで足したふぶきが効いている証拠。いぜん魚は薄い感じですが、周りが苦戦する中、ポツリポツリと釣果を伸ばしていきます。

午後からは曇が広がり少し風が出てきました。

水温は9℃まで上昇。こうなってくると浅いタナの方が俄然強くなってきます。

狙ったように釣果が伸び始めたのはお昼ちょっと前の11:30あたりから。今まではバラケが抜けてからアタリをもらっていましたが、この時間帯からは深ナジミした直後やナジミ際など早いタイミングでアタリが出るようになりました。それと同時にカラツンも増えてきたので下のハリスを60㎝から58→56㎝と変更しましたが、なんとなくサワリが少ないというか、アタリが出る際の前触れ的なモノが薄く感じました。水温が低いとはいえ大型のヘラブナがウリの椎の木湖。大きな魚体が放つアオリやサワリが小さいワケは無く、試しに下ハリスの長さはそのままにハリスの太さを0.3→0.4号に変更しました。すると今まであいまいだった魚からの反応がくっきりとウキに表現されるようになり、釣果はさらに加速。ラスト1時間は魚のタナが上がったように感じたため、規定ギリギリのウキ下1mに戻してみましたが、そこに見えない壁でもあるかのように魚からの反応は見事にピタリと途絶えてしまいました。あわてて再度ウキ半分ほどタナを深く取ると魚からの反応は直ぐに復活し、これ以上無いくらい抜群の手応えを感じながら、時間いっぱいまで椎の木湖を堪能する事が出来ました。

データを用いて完全攻略! 埼玉県 2月の椎の木湖釣行の釣果と振り返り

本日の釣果は38枚、41.9㎏の釣果。非公式の竿頭となりました(笑)釣果を証明する手立てが無いのが心残りです。

最近の釣果や周囲の釣りを見る限り、今回は圧倒的な釣果と手応えを感じていましたが、椎の木湖名物である終了時の当日釣果上位3名には呼ばれませんでした。「やっぱり上には上がいるなぁ」と思いながらも、自分的には満足度の高い釣りだっただけに順位だけは確認しておこうと事務所に立ち寄って釣果記録をもらおうとしましたが、私の座った3号桟橋の東向きは、5号桟橋改修工事の影響で釣果データを吸い上げられなかったとの事。自動検量機自体は壊れていなかったので、自分の釣果は38枚41.9㎏と、リアルタイムで確認する事が出来ていました。ちなみに事務所で聞いた本日のトップ釣果は18尺の段底で29枚31.59㎏のリザルトとの事で、今回は非公式ながらも久しぶりに竿頭となる事が出来ました。途中、ギャラリーが出来るほどバッチリとハマった予定通りの展開は、最近トーンダウンしていた釣りへのモチベーションを見事なまでに回復させてくれただけでなく、自分の釣りがまた1つステップアップ出来たような気がします。三寒四温のこの時期は水の中も日替わりで、まだ冬なのか?春めいてきているのか?水中の季節をいかに読み解くか?が重要なファクターとなりますが、自身の感覚を研ぎ澄まし、これから訪れるハイシーズンにしっかり結果を残せるように準備していきたいと思います。

★本日のリザルト★

釣果
満足度
おすすめ度

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 ★過去の椎の木湖釣行記はコチラ!★ 

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