河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑148 / 一揆だ!

2024年04月29日 | 菜園日誌

昨日、夏野菜の畝を立て終えて、今日はゆっくり8時に畑へ。
相方の梅干し作りのために、畔際に生えた赤シソの植え付け。
「こぼれ種」で生えたのだが、わざとこぼれ種にしたので「意図的こぼれ種」。
種を買って植えると案外失敗する。
こぼれ種は確実に芽が出る。

スコップで掘りあげて、植える予定の畝へ。
さて、植えようと目の前のエンドウを見ると様子がおかしい。
昨日、株の下の方になっていた実を何者かに食べられた。
おそらくカラスだろうと思って防鳥糸を張った。
カラスは羽が何かに触れるのを極端に嫌がるので、糸が最も効果的だ。
なのに?

そばに行ってみると、やられた!
ぼこぼこに!
それも株の上に乗って枝を折って食べている。
「おいおい、ちょっとだけなら共存共生してやってもええけど、枝を折ったらアカンやろ! 殺生やがな!」
なんでやねん?
糸は、ちゃんと張ったままだ。
ということは……カラスではない!
そういえば、百姓仲間が「エンドウをつつくのはカラスではなくハトやで!」と昔に言ってたのを思い出した。
気の弱そうなハトだが、何十羽と集団でやって来るのでカラスよりたちが悪い。
風雲急を告げてきた。
こうなりゃ、こっちだって黙ってはいられない。
「百姓一揆だ!」

黒のビニールマルチを切って、あちこちにくくりつける。
カラスに見立ててハトを脅すという古典的鳥避けだ。
これでダメなら今年はエンドウ豆が食べられない。
ジ・エンドウだ!

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畑147 / 連休

2024年04月28日 | 菜園日誌

連休に入ったが何とも忙しい。
朝の6時から老人会の墓掃除。
「四月の6時からというのは早すぎるのとちゃうか!」と文句言いながら一時間ほど草抜き。
終わると、そのまんま畑へ行って、三畝ほどの畝を立ててマルチを張る。

10時前に家に帰る。
二月の半ばから、知り合いの頼みで、ある薬草の苗を預かっていた。
三月の中旬くらいまで頼むが、四月の上旬になり、それがやっと今日になった。
桜が咲きだした頃から急激に成長した。
大きくなりすぎて引き取りに来た車に乗せきれない。
手土産にワッフルをもらったから、「ええよ、俺の車でも運んだるわ!」
家に帰ると昼前。
なにげなく家のガレージに置いていたが、実は一株千円近い貴重な薬草。
それが大小200株ほど……。
すっきりとしたガレージを見て、何となく寂しくなる……。

カップラーメンを食べてから、競馬の天皇賞の予想を急いでして、ネットで買って、畑へ。
朝の墓掃除の時に百姓仲間に「ナスとトマトを植えたか?」と訊くと、「もういけるんとちゃうか!」というので長めの畝を二本立てる。
まずは、比較的寒さに強いトマトを植える。
中玉とミニのトマト苗が10本ずつあるが、そんなに必要ないので四本ずつ定植。
朝に墓掃除に行ったせいか、「四=死」で縁起が悪いから三本ずつにしようかと思ったが、合計すれば八本で末広がりで良いことになるだろうと、自分で自分を無理やり納得させる。

定植をし終えて、畑専用のラジオかけて、さあ、天皇賞!
朝に墓掃除に行ったせいか、縁起が悪いと馬番の4と一番人気の14を外して買った。
そしたら、14番が入って愕然!
ああ……。
いや、まてまて、だとすれば、トマト苗の4本植えは縁起が良かったのだと……自分で自分を無理やり納得させる。
かくして、縁起が良いような悪いような連休の始り!

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畑146 / 癒やしの野菜

2024年04月25日 | 菜園日誌

三日続けて夜に雨が降って畑に入れない。
仕方ないのでビニールトンネルの中で苗の手入れやら種まき。
電熱ヒーターで芽を出させたキュウリやスイカはまだ双葉で、外に出すのはかわいそうだから、今のうちに少し大きめのポットに植え替える。
トマトとナスはかなり大きくなったので定植できなくはないが、畝の準備が出来ていない。
彼らも大きめのポットに植え替えてやろうかと思ったが置き場所がない。
鬱蒼と茂った絹さやの花が終わったので、あと一回収穫して撤去する時に植え替えるとするか。

次はアスパラの種まき。
一昨年まで畑の隅っこに植えていたが、古くなったので片づけてしまった。
チンアナゴのようににょきっと頭をもたげる奴がいないと、なんとなく寂しいので種まき。
発芽まで20~30日もかかるうえに、収穫できる株になるまで二年かかるというのんびり屋さんだ。
しかし、その後は植えっぱなしで四、五年は収穫できる息の永い野菜だ。

一段落して、さて、どうしよう?
ドカリと椅子に座って苗たちを愛おしげに眺める。
いたいた! こいつを定植してやろう!
今年は畑をヒマワリでいっぱいにしてやろうと考えていた時に、近くの百姓仲間が菊芋を植えていた。
そうか! ヒマワリの種を買って植えなくとも菊芋を植えればいいんだ!
キク科ヒマワリ属で、秋にキクのようなヒマワリのような黄色い花を咲かせる。
おまけに、地中にできる芋はイヌリンとやらが豊富で血糖の吸収をゆるやかにしてくれる。
糖尿持ちにはちょうどいい。

百姓仲間に「小さいのでいいから10個ほどちょうだい」とおねだりして貰ったのをポットに植えておいた。
成育旺盛で背よりも高くなる。
秋に美しい花に心を癒やされて、体も癒やされれれば言うことはない!

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畑 145/ 日々是好日

2024年04月24日 | 菜園日誌

月、火に雨が降るパターンが続く。
そこへ、金土あたりに雨が降ると、一週間たいしたことができない。
4月はそれが続いて、半分は畑仕事ができない。
家やビニールトンネルの中で、連休用の苗作り。
かなり溜まってきて置き場がなくなってきた。

苗の中にひとき可愛く咲くのはイワカラ草。
30年ほど前に山野草に凝ったときがあって、その時に買った花。
アルプス原産だが、30年も作っていると、もはや南河内産。
地面に広がった葉から花茎が出て草の姿勢が、ハイジ―のようにけなげな花だ。
だが、去年の暑さで枯れてしまって、一つ残った貴重な株。
なんとか種を採取して、地植えにして、来年は一面に咲かすのが楽しみ。

今日は、夜に雨が降ったので昼から畑へ。
庭のツツジを挿し木して植えたのが咲きだした。
畑も我が家のようなものだから彩ってやらなければ……。
春になり、日々咲く花に季節の移ろいと時間の流れを感じなければ、人生は色あせていくのだと思う。
今晩の酒のアテの絹さやを採って、帰る途中の河川敷にある一本の木。
普段は気にもかからないが、ふと気になって、バイクを止めて近くまで行ってパチリ!
この木何の木、気になる木?

そばまで行って抱き着いてパワーをもらう。
この歳だからこそ、日々好奇心、日々変化しなければ衰えるだけで、まだまだ日々成長できないし楽しくない。

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茶話137 / 藤の花

2024年04月23日 | よもやま話

夜に雨が降ったので畑活は中止。
トウモロコシをポットに、百日草とシシトウをセルに蒔いて保温。
今日はこれだけにして、久々に遠足(相方とドライブ)。
よく行く和歌山県橋本市のやっちょん広場(産直市場)へ。
おめあては鮮度が命のタケノコ。
以前は、京都の山城まで買いに行ってたが、最近は直売所があちこちに出来たので楽になった。
わざわざ和歌山まで行くのは生産者が多いから安い。
写真の量を買って、家に帰ってすぐに湯がいて冷凍しておく。

もうひとつのお目当ては、悦っちゃんの手作り弁当。
普通のフードパックに、年寄り向きのおかずが10種類ほど詰まっている。
二年ほど前は420円、それが去年に440円になった。
それが今回は470円に……悦っちゃんも苦労してるんやなあ……。
車で15分ほどの道の駅九度山へ行き、テラスでしみじみと頂く。
高野豆腐の味付けが、亡くなったお母んの味付けとよく似ている。

山々の新緑が実にみごと!
よくもまあ、こんなけ様々な緑色があるものだと自然の偉大さを感じる。
万緑の中に交じって咲く薄紫の花は山藤(野藤)。
園芸種の藤ほどの艶やかさはないが、万緑の中に交じると、いい感じの「侘び寂び」になる。

家に帰って、相方がタケノコを湯がいている間に、朝に植えたトウモロコシをバイクに積んで畑へ。
堤防の道沿いに咲く濃い紫の花は草藤。
南河内で見るようになったのは、ここ十年ほど前。
だから、外来植物かと思っていたが、昔からある日本在来種だった。
カラスノエンドウのような草姿だが、ソラマメの一種だとか。

憎き雑草かと思いきや、食べることができるし、美味しい蜂蜜がとれるのだという。
近寄ってじっくりと見れば美しい。
よし、今年は草藤の種をとって、来年の楽しみにしてやろう。

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