pics by : Me - taken at Bellisseria
※画像は本記事との関連はありません。
part 2 の記事では土地を手に入れるための3つの選択肢についての紹介でした。SIM丸ごと(Private Region)や分割した区画(Parcel)と面積の違いはあっても専有して使える土地に家屋を設置するということ。現実世界で言うところの戸建住宅のようなもの(もちろん設置する建物は自由ですから集合住宅のような外観にもできますが・・・)。そのような専有の土地ではなく土地の共有使用として現実世界では集合住宅というマンションやアパートなどの建物があります。マンションやアパートは1階の上に2階、3階と隣接して連続するので Second Life では定義付けが若干異なるのですが、「同じ敷地に別の人が(異なる高さに)住んでいる」という点で同じ性質の "SkyBOX" という住居があります。同じ敷地を他の人と共有するのですから利用料金が安いことが魅力。ハウジングにおいて「土地を持たない」という第4の選択です。その4:敷地の区画は共有、住居空間は専有 それが SkyBOX
他の人と敷地区画を共有して使用するので自己所有というものはなく、全てレンタルでの利用となります。現実世界のマンションのような購入というのはありません。レンタルに際して土地の所在の違い( Mainland と Private region )でレンタルの規約が同じ貸主でも異なる場合があります。レンタルしようとしている物件ごとに条項は要確認。📌SkyBOXとは
Second Life での1つの region のサイズは X=256m × Y=256m と決まっています。その面積を分割した区画として使っても平面では多くの割当が出来ません。そこで集合住宅のように上下方向でもある程度の範囲で区切って利用するという仕組みです。上方向には 256m というサイズ制限は無いので数多く区切っても有効に使えます。ただし現実世界のマンションのように1階の上に2階、3階と連続していてはプライバシーが確保できません。このためイメージとしては1階の上の2階部分は何も無く、3階に別の住空間、次の4階部分は何も無く・・・というように引き離して利用する感じです。概ね Second Life でのチャットが届く距離(20m~100m)以上の間隔を空けて設置するようになっています。典型的な SkyBOX の例
空中に大きな箱型の物体が並ぶ
空中に大きな箱型の物体が並ぶ
SkyBOX, SkyHOME, SkyPlatform, SkyGlobe, SkyDome, SkyStorage
貸主によって微妙に名称が異なるものの接頭辞に "SKY~" と大抵は付いている。それぞれでどのような違いがあるか解説してみます。
📌SkyBOX
箱 = 空間 のタイプのSkyBOXの例。四角い構造物の内側に書割の風景を貼った空間と家屋がある。
この画像のように庭付き家付きで箱型の空間としてレンタルしているところもあれば、箱の内側が直接に住居の内側となっていて中の部屋だけを貸すようなタイプでも同じくSkyBOXと呼ばれるので紛らわしい。
箱 = 部屋 のタイプのSkyBOXの例。
単にRoomレンタルと表記する貸主も居たりする。
部屋の中だけあればいいというのであれば、このタイプで利用料金を安く済ませることが出来る。
📌SkyHOME
左図は先のSkyBOXでの外郭を透明にしただけのインチキですが、イメージとして SkyHOME は空中に浮いている家ということで SkyBOX のような外郭を持たないタイプが該当します。こういう四角い大地ではなく、丸っこい浮島をイメージしたものの上に家が建っているというのが多いかな。みてのとおり周囲が何処までも見えるので周りに構造物がなければいいのですが、そういう環境はもはや稀なので今ではこのタイプのレンタルはPrivate regionで空中だけを他の人に貸しているというような状況でしか見かけないかも。
📌SkyGlobe, SkyDome
四角い箱型が SkyBOX で球形だと SkyGlobe で
半球だと SkyDome と呼ばれます。
外郭が違うだけですが利点としては箱型だと角の部分でのテクスチャーの継ぎ目の違和感がどうしても出てしまうのを球形にすることで解消できます。また、星空の天球や宇宙空間をイメージするような空間づくりには、このタイプが好まれます。
📌SkyPlatform
高度毎に区切ったプラットフォームです。SkyLandとの表記もあります。家を建てるもよし、物置にするもよし、家付きや庭付きの物件に比べて自由に使えるリソースの量が多くはなりますが、住環境としてはどうかなぁと思います。箱庭を作りたいけれど土地区画を手に入れたくはなく安価に済ませたいとか需要は分からないけど、そういうレンタルもあるってところ。
📌SkyStorage
用途的には店舗ブースレンタルの類だけど店舗のように地表や建築物の中に設置された施設ではなく、あくまでも空中にある物置空間。イメージ的にはSkyPlatformの1階層を更に水平方向の区画で区切ったような使い方です。随分と昔に MarketPlace のアイテムボックスである "MagicBox" が必須だった時代にその箱を置くだけの間貸しスペースとしてあちこちにありました。今では各自のインベントリーから直接に MarketPlace へ出品できるようになったので "MagicBox" は必要なく SkyStorage は見かけなくなりましたが、CasperVend などでそういったアイテムボックスは今でも使用するので居住用途ではないですが何処かにあるかも知れません。名前だけですが "Skyなんちゃら" の仲間です。SkyBOX はどれがいいの?
そこに居住するのですから、家屋を自分で用意するのでなければ、SkyBOX ないし SkyHOME という家屋もセットで付いている物件を選ぶことになります。しかしながら SkyHOME では家屋が固定的だというのが少なくありません。そこでお薦めとしては SkyBOX のみです。📌料金優先でとにかく安くなら、箱 = 部屋タイプ の物件
安価に済ませるにはこのタイプです。部屋も固定のデザインとなるものが多いので、飽きたら部屋ごとお引越しという感じで別の部屋をレンタルするといいでしょう。📌景観重視なら、箱 = 空間タイプ の物件
この中でも次のキーワードに着目して選ぶといいでしょう。Multiscene
→ これは同じ箱空間の中で選択可能な色々と異なる景観と家が用意されていることを示します。同じ場所をレンタルしながら、異なる景観と家を楽しむことが出来ます。なかでも同じ風景と家で四季の季節バリエーションも用意されているようなサービスが嬉しいです。
Funished (または Fully Funished)
→ これは家屋だけでなく家具類も全て完備である物件を意味します。追加で家具を購入しなくてもベッドやソファーなどが備え付けであるという物件です。
Unfurnished
→ これは家屋と景観だけでベッドなどの家具類は含まれない物件です。自分で用意するならこれでもいいですが、自前の設置アイテムは使用リソースに含まれてしまうので使えるリソース量との兼ね合いで検討してください。
SkyBOXでの利点(できること)
・とにかく安い!!→ 同じ敷地面積であっても土地区画としてレンタルするよりも断然安値です
・好みの装飾品の設置
→ 範囲内(空間内)であれば自由に設置出来ます。ただしリソース量は制限されますが追加のリソースのオプションがあったり貸主も人なので相談に応じてくれるでしょう
SkyBOXでの欠点(できないこと)
・テラフォーミング(地形の編集)・物品販売など商用利用は殆ど禁止
→ アイテムボックスの設置が許容されるかは貸主に要確認
・イベント開催など大規模集合や集会所的な利用
→ 人数制限があるのが普通です
・区画の分割統合
・区画の販売や賃貸
・区画へのストリーミング・オーディオのURL割当
・区画へのストリーミング・ビデオのURL割当
・庭付きや家具付きの物件の場合、それらは移動不可
→ 貸主によっては撤去の許可などしている場合あり
※貸主によっては禁止としている項目も要相談で受け入れてくれるところもあります。
SkyBOXはどこで探す?
どこで探すか手っ取り早くはMarketPlaceでのRealEstateのジャンルでskyboxをキーワードにして絞り込むと色々と見つかります。知人が借りているなど信頼のおける場合でなければ、とりあえずは最短の期間でレンタルして良し悪しを見極めるが無難です。手始めは SkyBOX でもいいんじゃない?
ほとんどで週単位でレンタルできるから自分の家(自分の部屋)として SkyBOX から始めていいかもね。私の場合だと最初からアイテムの販売用途だったので自分の土地としての Mainland の区画からスタートでしたが、そういう何かの目的がなければ My HOME は SkyBOX でもいいんじゃないかな、商売用は向かなけれど、お友達とかも招待できるしね。次回の記事ではコンセプトSIMなどでの住み込み型の住居に触れていきます。
Second Life でのハウジング part1, part2, part3, part4, part5, part6, part7, part8, part9
0 件のコメント:
コメントを投稿