pics by : Me - taken at Bellisseria
※画像は本記事との関連はありません。
part 2 の記事では土地を手に入れるための3つの選択肢についての紹介でした。このうち SIM丸ごと(Private Region) と分割した区画(Parcel) については何れも、「土地を入手した後に任意の家屋を各自で設置する」という流れであって、家屋の選択の自由度は高いものの設置する手間が掛かることが免れません。また、魅力的な家屋の設置物を見つけても(あるいは家屋を自作しても)その分の必要リソース(Land Impact)を消費するので残りのリソースとのバランスを気にかけることになります。その点で Linden Homes では土地の区画と家屋がセットとなっていて、土地区画(Parcel)は自分のもの、家屋は Linden のもので借り物という扱いで家屋本体のリソースは、区画(Parcel)で扱えるリソースの量に含まれません。また、メニューから選択するだけで用意された家屋が瞬時に現れるので設置に関してはクリックするだけで完了です。とてもお得であるけれども Linden Homes は Mainland とは異なるエステートであり、各種制限が多様にあることを理解しなければなりません。Mainland と接続されていて SIM が地続きであるけれど、Linden Homes は適用ルールが違うのです。
スグにでも Linden Homes に住みたい人は 公式の Linden Homes ページに飛んじゃってもいいですが、ちょっと見ていってください。
その3:住宅専用の Linden Homes は家屋付きの土地区画
📌前提条件
Linden Homes を利用する前提として、アカウントの種別が Plus, Premium, Premium-Plus の何れかでなければなりません。またアカウントの種別毎で取得可能な Linden Homes が決まっています。Plus : 512 sqm
Premium : 1024 sqm
Premium-Plus : 2048 sqm
それぞれのアカウント種別に含まれている「Mainlandの無料利用枠」を転用するのが Linden Homes の仕組みです。それ故に、1つのアカウントで1つの Linden Homes しか取得できません。
📌入手方法
公式の Linden Homes ページから好みの住居を選ぶだけです。→ 事前に住宅の内部など実物を閲覧したい場合は Linden Homes Demo 施設で見ることが出来ます。
→ 第2世代のLinden Homes (Bellisseria) のみであれば BelliHub と隣接しているBelliDemo 施設で見ることも出来ます。
→ 個人的には第2世代のLinden Homes (Bellisseria)の住居の閲覧は Bellisseria Sandbox が気楽でいいですよ。家屋しか無いので殺風景ですが移動せずに全ての家屋をREZできます。住宅展示場の場所だと1つのタイプ毎に1つの場所しか割当が無いので、同じように閲覧しに来た人からの「私も見たいんだから早くしてよね!」な無言の圧力が・・・😅
第1世代の Linden Homes
📌おいたち
2009年12月 第1世代の Linden Homes が解放されるPremium大陸として4郡構成 (各郡とも形状は同じ)
「Premium Continents」という総称があるが、誰しもが Linden Homes としか呼ばない。
既存の Mainland とは接続されずに独立した SIM 郡となっている。
Premium East
Premium South 1
Premium South 2
Premium South 3
📌第2世代との大きな違い
・SKYBOX の設置が認められていない・専用の SANDBOX 用 SIM が、各群毎に設置されている
・Mainland と接続されていない
・1つの大陸中に公道や鉄道が敷かれていない
・全ての住居が 512sqm サイズ故に住居の密度が高い
・選ぶ家屋のタイプによっては隣の家と隙間なく並んでいる場合がある
・公共スペース(Protect部分)でスクリプトが実行できない
・見た目が景観も含めて古めかしい(こればかりはどうしようもない)
・区画の面積 = 家屋の床面積となっていて余剰の空き面積が無い
・同じ 512sqm サイズなのに、何故だか Plus のアカウント種別では選択できない
Linden Homes の公式ページで第1世代を識別するには、まぁ見た目で明らかに違うので分かるけれど、第1世代は家屋のバリーエーションをWEBページ上で選択する仕組みとなっているので第2世代にあるような右下の家バリエーション数とカラーバリエーションの有無を示すアイコンが付いていない。
直接選択なので沢山あるように見えるけれど家の基本タイプの種類としては4つだけ。
第1世代は家屋の床形状に合わせてピッタリと土地区画が切り取られている。(赤い区画線)作成時にかなりの手間だったのではと思われる。
第2世代の Linden Homes
📌おいたち
2019年 第2世代の Linden Homes として Bellisseria郡が登場当初は Mainland に接続されていなかったが南北の2大陸間を繋ぐように次第に拡大され人気も急上昇。近隣の Mainland 地域も地価高騰。けれども旧来の鯖システムの限界の影響で新規のSIMが作成できず新Linden Homesの空きがない状態がしばらく続くことになる。本格的に Bellisseria郡が拡大しだしたのは全システムをクラウド化した2020年以降で、年々面積が増え同時に新しいテーマの地域も増えていき、ついには Satori大陸 (MAPでの右上の大陸)とも接続したのは 2021年の出来事。
もはや既存の大陸よりも巨大になった第2世代のLinden Homes (赤枠の部分)
📌第1世代との大きな違い
・SKYBOX の設置が認められている(ただし高度2000m以上であること)・区画の面積 > 家屋の床面積となっていて余剰の空き面積がある
具体的な変化はこれらぐらいで、あとは第1世代には無かったものがあると思えるところ。まぁ年月にして10年も経っているのだから違いを探すより名称は同じだけど別物だと考えたほうがいいでしょう。
基本的には第1世代でのルールを踏襲しているけれど、第1世代のエステートは「Linden Homes」で、第2世代のエステートは「Linden Homes 2」であり、適用されているルールが異なっています。もちろん「Mainland」ともルールは違います。
Linden Homes の公式ページで第2世代を識別するには、第2世代は右下の家バリエーション数とカラーバリエーションの有無を示すアイコンが付いている。
あと、(今の所) 第2世代は全ての地域名が Bellisseria となっている。
第2世代は同じ 512sqm の敷地でも家屋のほうが小さく、敷地に空きがある(赤い区画線)
Linden Homes の利点(できること)
(主に第2世代の Linden Homes の内容です LH2)・即時に使用可能な住居付きの区画
・ホーム・セキュリティのアイテムも付いている(LH2)
・始まりの街を意図した Welcome Hub を中心に据えたMAP作り(LH2) → 実際は後付の施設であって最初期には無かった
・専用の居住者コミュニティーの存在(LH2)
欠点でもあるが、それが利点としての効果になっている事柄。
・目障りな販売用の看板類が無い
・鬱陶しいフローティングテキストが無い → 戸外では常時のフローティングテキスト表示は禁止
・BOTキャラクターが居ない → 全域BOT侵入不可です
・大規模のブリーダーが居ない → 育成アイテム類は個数が著しく制限されてます
→ 1箇所だけ空港があるらしい。(Bellisseria Fairgrounds Airport)
・海路については本土からのルートが確約されつつあるが狭い箇所が多く大型船舶は殆ど見ない
・テーマごとで統一された綺麗な街並み → 設置アイテムの制限が厳しい(LH2)
Linden Homes の欠点(できないこと)
(主に第2世代の Linden Homes の内容です)・テラフォーミング(地形の編集)
・物品販売など商用利用
・イベント開催など大規模集合や集会所的な利用
・好みの家屋や装飾品の設置 → 屋外の設置物は各テーマに沿ったものであること
・区画の分割統合
・区画の販売や賃貸
・区画のMAP画像に反映する目的でのプリムの設置
・区画のグループへの譲渡(グループ所有地)
・臨時プリム(temp rez)の周期的な使用禁止
その他にも Linden Homes 特有の制限事項がたくさんあります。
詳しくは Linden Home Restrictions と Seasonal & Holiday Content のページを必読してください。
制限事項のページを見ると殆ど Mainland では出来ることが Linden Homes では禁止となっている事がわかります。特に商用利用の不可があらゆるものに影響してネットワークベンダーのアイテムボックス設置も禁止となります。L$を受け取るだけのチップJARも商用活動と見なされるので設置禁止です。
Linden Homes 2 の徹底した景観維持
第2世代の Linden Homes = Bellisseria では、区画からのはみ出し設置について厳しく書かれています。 Mainland では、この「はみ出し」については著しく周辺に害がなければ暗黙了解的に許容されているのですが、Linden Homes では細やかにダメだしされています。なかには自警団的にチェックして通報するような活動を行っている人も居るようです。第2世代の Linden Homes は
ハウスコントロールにて内装の色付けやテクスチャーの変更が出来るのですが、このように内装を変更したとしても (この画像だと柱や窓枠のテクスチャーを木目に変更)
しかし、外部からの見える部分の窓枠やドア、柱などには一切反映されません。
※内装の変更については住宅DEMO版では試すことが出来ません。
このように徹底して外観はテーマを維持するという仕組みとルールのおかげで、街並みは綺麗にテーマに沿っている環境が整っています。
かならず現地で立地を確認
世界地図などで見て河川があるじゃん、このテーマにしよう。と、選択して運良く河川に隣接する立地が当たったとしても船舶が航行できるような水深でない小川のような場所もあります。また、河川が袋小路になっていて公海まで出られないような場所もあります。河川にかかっている橋も Mainland の一部や Horizons のような跳ね上げ式にはなっていません。場所によっては河川は公海まで繋がっているのに橋が邪魔で通れないことも・・・。引き当てた区画が世界地図で見て海沿いだったとしても現地を必ず見に行きましょう。海沿いであっても断崖絶壁である可能性もあります。公道についても難ありな場所もあって、例えば左図のような「いろは坂」みたいに施工されていたり、ストレートの急な坂道だったりと、少なくとも Mainland にある幹線道路系統のような感じはありません。
The Linden Homes ガチャ
part 1 と part 2 で解説したとおり、 Second Life では座標が異なるだけで全ての人、全てのアイテムが同じ空間に存在します。 Linden Homes で My Home を簡単に手に入れることが出来ても巷の MMORPG でのハウジングのように 個別の空間(別 Map)として存在するのではなく、 Linden Homes として設置されている region の何処かの区画がランダムに割り当てられます。言い換えると、家屋の建物は同じ形であるけれど、存在している場所がそれぞれ異なるのです。現実世界の住居と同じですね。それ故に河川の隣とか海岸線沿いであるとか坂道の途中だとか立地条件が当たりハズレがあります。景観を全く気にしない人も居るかもしれませんが、立地条件が好みに合うところが引けるまで、ひたすら繰り返して何度も取得する行為なので「Linden Homes ガチャ」とか揶揄されています。Linden Homes の WEBページで気に入った家屋があれば取得申請Click!!
空き物件の数は上部に表示されています。
けれども数が少ないからと言って人気だとは限りません。もともと総数が少ないテーマもあります。
空き物件が1つも無い場合は一覧の最後の方で空きなし物件として掲載されます。空きが出るまで待ちましょう。
空き物件があって、Linden Hmes が取得できたとしても、何処の区画が割り当てられるかはランダムです。
気に入らない立地が当たってしまった場合は、現地に移動して土地区画を右クリック→プロパティの表示で『土地の放棄』を選択することで、再度WEBからの取得申請が行えます。
※ただし24時間で5回までの申請と回数制限があります。
商売抜きなら Linden Homes はお勧めです
なんといっても初期の土地購入と家屋の購入に必要な代金が無料ですから、今の季節だけこういう住宅に住みたいなどお引越しも気軽でしょう。そして Mainland と違って家屋分のリソースは土地区画で扱えるリソース量に含まれません。さらに先日のアップデートで利用可能なリソース量が増加されました。(Mainlandのリソース量は変わっていません) 商用でない個人宅なら Linden Homes は良い選択になるでしょう。次回の記事では、SKYBOX に触れていきます。
Second Life でのハウジング part1, part2, part3, part4, part5, part6, part7, part8, part9
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