Second Life でのハウジング part 5

pics by : Me - taken at Bellisseria
※画像は本記事との関連はありません。
part 4 の記事では区画(Parcel)の土地を手に入れるには Mainland 系と Private Estate 系の2つに大別されるとの紹介でした。このうち、 Mainland 系は Linden 直轄で面積に比例して料金が決まるのですが、同じ料金でもちょっと特殊な物件もあるので追加で紹介してみます。

その2−追記:ちょっと特殊な Mainland の土地

Mainland の区画は、Linden 直轄で所有面積に比例して利用料金が確定し、区画の立地や周囲の景観に対する付加価値は加算されません。しかしながら、同じ Mainland であっても内容が異なるものが存在することは知っておくべきでしょう。

ダブルプリム区域

Mainland でありながら、区画に設定されている利用可能なリソース(Prim)数量が通常の2倍設定となっている区画
 → 主にはある種のコンセプト地域で、 Bay-City(全域), 旧TeenSL(の一部), Nautilus-City(都市部の全域), Zindra-City(初期の都市部の一部), Horizons(全域) が該当します。
その名称の通りに通常の利用可能Prim数の2倍が割り当てられる設定となっている特別な区画です。当然ながらオークションや実地販売においても高額な料金設定となっています。

なお、Private Region でも、2倍設定とまでは行かないものの、通常より若干の増量設定が行われている場合もあります。

ダブルプリム区域なのに地形が弄れたり区画の分割統合も可能な地域

通常はダブルプリム設定がある区画は何かしらのコンセプト地域となっていて、区画の分割統合は不可で地形の編集は不可となっているはずが何故だか普通の Minland と同じくどちらも出来てしまう地域があります。 → Zindra のダブルプリム区の一部など

Adult指定区域

Mainland であっても、レーティング区分が "A" = Adult の物件も当然存在します。傾向としては一般的な "G" や "M" のレーティングの区画と比較して割高となる傾向にあります。

Shermerville地域

特にシステム的な付加価値(ダブルプリムなど)が無いにも関わらず、高級分譲地として定着してしまった地域。かつては現実世界の著名人が多く利用していたなどもある整備された町並みが特徴の地域で、今でも土地の価格は高値を維持している。Map

Horizons地域

Mainland でありながらダブルプリム区画の設定で、なんと建屋も無料の太っ腹設定 したのにユーザーに受け入れられなかった失敗事例

ダブルプリム設定だけど、建屋は土地の消費にカウントされていない。

そのカラクリは当時の仕組みで、区画外にroot-primを配置して区画の消費 LI に含まれないようにするというもの。

もちろん、ちゃんと Mainland の扱いですから商用にも問題なく使えます。
しかも Horizons地域はレーティング = Adult の設定なのでどんなコンテンツでも利用できます。
さらに、規定の家屋は任意に撤去可能としたところ、誰一人として用意されたプレハブ家屋は利用せず、各々好きな建屋を建設するという無法地帯となりました。適用ルールがMainlandのそのままなので当然の結果です。

Linden的には「住み込みの型のロールプレイ施設でテーマはレトロSci-FI」
と、したかったのでしょう。

しかし、現実の結果は、誰もそんなテーマには反応しなかったのでした・・・
そんな建屋の問題の他に、景観がどこも似たりよったりで単調なことがイマイチだったと思われます。 けれども、それらの失敗が後の Linden-Homes : Bellisseria に生かされていると感じられます。

結局の所、Horizons区域は安価なダブルプリム区域として転売屋の標的になり、レンタル屋が買い占めるという顛末になっています。

公道や鉄道の有無

区画がある Region 内に Linden公道 や Linden鉄道 が施設されいてる場合は区画の価値としては+(プラス)となる要素ですが、Mainlandで Linden から直接に土地区画を得る場合、それらの付加価値は加味されません。
Private Region である場合は、公道と鉄道は期待できませんが、Mainland であれば、それらの利用を前提とした土地区画の選択も範疇となりえるでしょう。

隣接する REZ ZONE の有無

公道や鉄道がある場所に割と多いのが公的な REZ ZONE です。自宅付近にあると便利に使えます。こういう部分も付加価値だと考えられますがプライスレスです。

Linden製の公的施設が隣接する区画

区画がある Region 内に 交通インフラではなく Linden製の建築物がある場合があります。それらを付加価値として+(プラス)とするかは議論がありそうですね。自分の作りたい景観に合わなかった場合は邪魔な存在でしか無いですから・・・。

古いSIM郡は +-40m 地形が弄れる

Second Life 最初期の 16 SIM郡 と 後の Color SIM郡 では、テラフォーミングの制限が +-40m となっている。これらの SIM は機能的な違いもあるが、初期の歴史的な施設が多く存在する場所でもある。それでも扱いは Mainland なので稀に区画の売りもある。

最初期の 16 SIM 郡 (2002年)
Clara, Clyde, Da Boom, Federal, Freelon, Hawthorne, Minna, Natoma, Ritch, Shipley, Stanford, Stillman, Taber, Varney, Welsh, Zoe




Mainland の楽しみは

地形と配置が変わらないのが Mainland の特徴。頻繁に変化する Private Region と違って、日々の変化を楽しむという隠居的な接し方も出来ますよ。あの日、あの時、訪れた思い出の場所が今ではすっかり変わってしまったり、今でも当時のまま残っていたりと、ひと時を過ごすだけのヴァーチャルワールドではない時の流れを感じることができる Mainland は、ずっとずっといつまでも在り続けて欲しい。

次回の記事では、Linden Homes に触れていきます。

Second Life でのハウジング part1, part2, part3, part4, part5, part6, part7, part8, part9

2025/02/22

Posted by まゆみ.H
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