MENU
>noteでも有益情報を配信中!

【対策】東京都教員採用試験の小論文とは?傾向と過去の出題テーマ

東京都教員採用試験 小論文の対策

東京都教員採用試験の内容は幅広く、筆記試験のほかに小論文が第一次試験で実施されます。

本記事では、そんな東京都教員採用試験の小論文に関する情報をまとめています。小論文の傾向(文字数や試験時間、出題形式、配点など)過去のテーマを詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

東京都教員採用試験 小論文の傾向

東京都教員採用試験の小論文は、第一次選考で行われます。筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。

試験時間70分
文字数910~1050字
問題数1題
評価基準・課題把握力
・教師としての実践的指導力
・論理的表現力
・文章構成力
・国語力
配点100点満点
東京都教員採用試験 小論文の傾向(2024年度)

小論文の文字数と試験時間

文字数は制限があり、910~1050字以内に収まるように書かなければなりません。対する試験時間は70分なので、文字数に対する試験時間が極めて短いのが東京都の特徴です。

福永

1000字前後を目安に書くといいでしょう!

小論文の出題形式

2023年度までは校種によってテーマは違いましたが、2024年度から全校種同じになっています。

出題形式は、おおむね教育問題や生徒・学習指導に関する課題を扱うテーマが出題される傾向にあります。

小論文の評価基準・配点

小論文は以下の観点に沿って評価します。

  • 課題把握力
  • 教師としての実践的指導力
  • 論理的表現力
  • 文章構成力
  • 国語力

最終的に100点満点で評価しますが、著しく評価が低いと即不合格です。

評価が悪くなる理由としては、テーマの把握ができていなかったり、文字数が少ない(900字以下)だったりすることが挙げられます。また、字が汚い(丁寧であればOK)、誤字脱字が多いっていうのもよくないので、注意しながら書きましょう。

東京都教員採用試験 小論文の過去問

東京都教員採用試験における小論文の過去問を紹介します。

小論文の過去問(2024年度)

各学校では、児童・生徒一人一人のよい点や可能性を引き出し伸ばす教育が求められています。このことについて、あなたの考えを述べた上で、その考えに立ち、教師としてどのように取り組んでいくか、志望する校種と教科等に即して、26行(910 字)を超え、30行(1050字)以内で述べなさい。

小論文の過去問(2023年度)

 あなたは、第5学年の学級担任である。年度初めの学年会における話合いの中で、学年主任から、「授業には真面目に取り組みますが、自ら進んで、学習する意欲に課題が見られます。」と報告があった。また、他の教員からは、「自分から興味・関心をもって学習し、疑問を調べて解決することに消極的ですね。」や「当番や係などの活動でも、もっと自分なりに工夫して積極的に取り組ませたいですね。」という意見もあった。

 まとめに、学年主任から今年度の学年経営の方針の一つとして、「自主的、自発的に学習したり活動したりする力を育む」が示された。学年会終了後、学年主任からあなたに、「先ほどの学年経営の方針に基づいて、学級経営の重点をどこに置き、どのように取り組んでいくか、具体的に考える必要がありますね。」と話があった。

<問題>
 この事例の学校において、あなたは学級担任としてどのように学級経営を行っていくか、課題を明確にした上で、具体的な方策を二つ挙げ、それぞれ 10行(350字)程度で述べなさい。また、まとめを含め、全体で30行(1,050字)以内で論述しなさい。ただし、26行(910 字)を超えること。

小論文の過去問(2022年度)

 あなたは、第5学年の学級担任である。年度初めの学年会で、昨年度の児童の課題に関する引継事項として、学年主任から、「学習面では、授業のめあてを達成できない児童がいる一方で、めあてに到達すると、それ以上は、取り組まない児童がいます。また、生活面では、相手の身になって考えることが苦手な児童が多く見られます。」と報告があった。この引継事項を踏まえ、話合いを行った結果、学年主任から、「今年度の学年経営の方針を、『教師と児童との信頼関係を築き、児童相互のよりよい人間関係を育てる』とします。」と示された。

 学年会終了後、学年主任からあなたに、「先ほどの学年経営の方針に基づいて、主に集団の場面で、必要な指導や援助を具体的にどのように行えば学級経営の充実が図れるか、一緒に考えてみませんか。」と話があった。

<問題>
 学年主任の発言を受けて、あなたなら学級担任としてどのように学級経営を行っていくか、学習面と生活面について具体的な方策を一つずつ挙げ、それぞれ 10行(350字)程度で述べなさい。また、まとめを含め、全体で30行(1,050字)以内で論述しなさい。ただし、26行(910 字)を超えること。

小論文の過去問(2021年度)

 あなたは、第5学年の学級担任である。年度初めの学年会で、学年主任から、「昨年度の児童の学習や生活における課題について、次のような引継ぎを受けました。学習に関するアンケートの、『苦手なことにも取り組みましたか。』という項目では、否定的な回答が多くみられました。また、昨年度の学年主任からは、係や当番を決める際に興味はあるが一歩踏み出せず今まで経験したことのある係を選ぶ児童や、クラス全体の場で自分の考えをうまく伝えられず発表することが苦手だと考える児童が多いとのことでした。そこで、今年度の学年経営の方針は、『学校生活において、失敗を恐れず苦手なことや初めて取り組むことに挑戦する態度を育てる。』にしたいと思います。」と報告があった。

 学年会終了後、学年主任からあなたに、「先ほどの学年経営の方針に基づいて、学級経営の重点をどこに置き、どのように取り組んでいくか、具体的に考える必要がありますね。」と話があった。

<問題>
 学年主任の発言を受けて、あなたなら学級担任としてどのように学級経営を行っていくか、「学習指導」と「生活指導」について具体的な方策を一つずつ挙げ、それぞれ 10 行(350 字)程度で述べなさい。また、その方策を考える上での問題意識やまとめを明確に書き、全体で 30 行(1,050 字)以内で述べなさい。ただし、26 行(910 字)を超えること。

小論文の過去問(2020年度)

 あなたは、第5学年の学級担任である。年度初めの学年会で、学年主任から、「昨年度の児童の課題として、話合い活動の際に、自分の考えを強く主張する児童がいる一方で、自分の考えを相手に伝えられない児童が散見されるということが挙がっています。また、昨年度末に実施した学校生活アンケートの『クラスの中で、こまっている子や、なやんでいる子を見かけたことがありますか』の項目に『ある』と答えた児童の中で、『その子の力になることができましたか』の項目に『できなかった』『あまりできなかった』と答えた児童が半数以上おり、児童が互いに尊重し認め合い支え合う姿勢が十分ではないことがうかがえます。そこで、今年度の学年経営の方針は『学校生活において、相手の考え方や立場を理解し、共に支え合うことができる児童を育てる。』にしたいと思います。」と報告があった。

 学年会終了後、学年主任からあなたに、「先ほどの学年経営の方針に基づいて、学級経営の重点をどこに置き、どのように取り組んでいくか、具体的に考える必要がありますね。」と話があった。

<問題>
 学年主任の発言を受けて、あなたなら学級担任としてどのように学級経営を行っていくか、「学習指導」と「生活指導」について具体的な方策を一つずつ挙げ、それぞれ10行(350字)程度で述べなさい。また、その方策を考える上での問題意識やまとめを明確に書き、全体で30行(1,050字)以内で述べなさい。ただし、26行(910字)を超えること。

過去問で答案を書いたら添削を受けよう!

東京都教員採用試験 小論文対策を始めよう!

今回は、東京都教員採用試験における小論文の傾向過去のテーマをまとめていました。

教員採用試験の小論文対策は、やるべきことが想像しているよりも多いです。

過去問を眺めるだけでは、小論文を攻略することはできません。過去問を使って答案を作成し、その上で添削を受けることで徐々に上達します。

小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いです。答案を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じなので注意しましょう。

小論文が原因で不合格にならにように、早めに(遅くても試験の3ヶ月前を推奨)準備を始めてください。

以上、東京都教員採用試験の小論文についてでした。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

コメントする

目次