こんにちは。mochioです。
知念実希人氏の「ガラスの塔の殺人」を読み終えました。綾辻行人の「十角館の殺人」を思わせる緻密な構成と、読者を驚かせる展開が印象的な一冊です。
おすすめ度は★4.0
今回はその感想を、ネタバレなしでお伝えします。
それでは、本文。

本の基本情報
「ガラスの塔の殺人」は、2021年に発売された知念実希人氏のミステリー小説です。
「ガラス張りの塔で起きた密室殺人。名探偵・碧月夜が挑む、驚愕の真相とは。緻密なトリックが織りなす傑作ミステリー」(Amazonより抜粋)
あらすじ
物語は、ガラス張りの塔で発生した不可解な殺人事件から始まります。名探偵・碧月夜が招かれ、謎を解き明かしていく中で、早い段階で犯人らしき人物が浮かび上がります。しかし、そこから予想を超える展開が続き、最後まで読者を引きつけます。(ネタバレは避けています)
おすすめ度は★3.7、その理由
この本のおすすめ度は★3.7です。私の基準は以下の通りです。
おすすめ度は以下の基準で決めています。
- ★5
-
絶対に読め
- ★4
-
優先的に読め
- ★3
-
時間があれば読め
- ★2
-
読まなくてもよい
- ★1
-
時間の無駄
私の主観で考えているため、面白い本が★5とは限りません。

人が死ぬ描写のある作品は苦手なので、面白くても★は低くなってしまいます。
ミステリーが好きな方、特に綾辻作品に惹かれる方におすすめの一冊です。
綾辻行人「十角館の殺人」へのリスペクト
読んでいて、綾辻行人の「十角館の殺人」を意識した作りだと感じました。
孤立した舞台設定と10個の部屋に分かれた建造物、 複雑なトリック、そして読者を驚かせる仕掛けが似ています。
綾辻ファンの私には、そのオマージュがとても心地よいものでした
だがしかし、「十角館の殺人」のようなダークでまがまがしいような雰囲気は少なく、もう少しライトな感じで楽しめる本でした。
展開の幅がもたらす魅力
物語は、単純に進むのではなく、大きく揺れ動く展開が特徴です。
一つの方向に進んだかと思うと、次は逆の方向へ大きく動き出すような感じ。
事件も一つではなく、いくつもの事件が重なるので、一つ一つのトリックについて五月雨式に説かれていきます。
この幅広い展開が、読書をより楽しませてくれました。
犯人が分かっても続く面白さ
興味深いのは、物語の序盤も序盤の 段階で犯人が分かってしまう点です。
しかし、そこからが本当の見どころ。
「この先どうなるのか」と期待感が続き、最後までページをめくる手が止まりませんでした。
予想を裏切る展開が、大きな魅力です。
じっくり味わうどんでん返し
この本のどんでん返しは、派手な一撃ではなく、じっくりと伏線が回収されるタイプです。
ページを進めるごとに「そういうことか」と気づきが積み重なり、驚きが深まります。
最近読んだの「十角館の殺人 」や「方舟」で起きたびっくり度を10とするなら、びっくり度は8~9といったところ。
満足感の残る仕上がりでした。



ちなみに「殺戮にいたる病」のびっくり度は10を超えてます・・・
読後感について
読み終えた後、物語はすっきりと解決しつつも、ミステリーへの興味がさらに湧いてきました。
「次はどの本を読もうか」と前向きな気持ちになれる、そんな一冊でした。
「硝子の塔の殺人
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以上!mochioでした!