子どもが自分で勉強する育て方

宿題 ライフケアサポート部門コラム

はじめに

上の子の学級閉鎖

子どものクラスが学級閉鎖。午後から下校になり次の二日間は学級閉鎖になりました。

親としては子どもが休みになると行動が制限されるので何かと大変だと思います。

小学校高学年の子どもは学級閉鎖中にどう過ごすのか?

勉強してました。「ひまー、ひまー」と何度も雄叫びを上げ、あまりに暇すぎて勉強していました。

みなさんの家庭はどうお過ごしでしたか?

学級閉鎖が明けてから、子どもに「他の子は何をしていたのかな?」って話したら、「暇って言ったら、『携帯見てればいいじゃん』って言われた」と返されました。

このときに気づきました。うちの子、休み中でも昼間はテレビを見ていない。電源すら入れていないのではないかな?

下の子が学習に目覚め

一番下の子が上の子と一緒に書店で問題集を買いました。

それから毎日「おべんきょ♪おべんきょ♪」と歌いながら問題集を出しては解いています。

ひとりでは問題も読めないので、私や上のお兄ちゃんお姉ちゃんが代わる代わる教えます。

まだ幼稚園ですが、自分の名前は書けるし、数字も30くらいまで数えられます。一桁の足し算は普通にできて、数が小さいと引き算もできるのかな?足し算、引き算の記号は知らないので読んであげる必要はありますが。

それでも、全然教えていないし、いつ覚えたのかな?と不思議に思うくらいです。

4人子どもがいて、3番目も小学校に入る前か1年生の頃は自分で勉強していたような気がします。「さあ、べんきょうべんきょう」って言いながら算数の問題を解いていた記憶があります。

子どもが自分で勉強をする秘訣

特に自慢話をしたいのではなく、どうして自分で勉強をするようになったかをお話できたらと思います。

うちの子は携帯(テレビやゲーム)ばかりで全然勉強しないとお嘆きの方には参考になると思います。

子どもが自分で勉強するための秘訣

暇な時間を作る(携帯・テレビは見たくて見ているわけではない)

まず最初に基本中の基本ですが、子どもも大人も携帯やテレビを見たくて見ているわけではないと言うことです。

はっきり言ってしまうと暇つぶしです。そして、暇と一緒に潰されてしまいます。

前述のうちの子はテレビを見ないのと、クラスメイトの「携帯見てればいいんじゃん」の対比です。

我が家のテレビ事情

元々、我が家のテレビは1台しかありませんでした。そのまま1台で充分だと思っていました。子どもが4人いるので当然取り合いになります。仲良く4人で同じものを見るなんて甘い期待もしていませんでした。

しかし、子どもがテレビ台にしていた本棚によじ登ったり、扉にしがみついて動かして遊んでいると本棚ごと倒れてしまいテレビが破損。テレビがなくなりました。

ちょうど実家に向かっていてその話を聞いた私は”もうテレビなしでも良いか”と思っていましたが、流石にないのは厳しいと言うことで、実家から余っていたテレビを借り、その後新しいテレビを買いましたが、「返す」と言う私に対して、実家から「そのまま使って良いよ」と言われ2台になりました。

ここでルール作りが必要になりました。今までは寝室(子供部屋?)にしかテレビがなかったので気にしていませんでしたが、寝室とリビングにそれぞれテレビが置かれたので、基本的にリビングのテレビは使わない。勉強中、食事中はテレビを消すと言うルールです。

”基本的に使わない”は早々に崩れました、最初は守れていましたが、4人で1台は相当厳しく、やはり見たい番組が違うので分かれて見ることになります。

”食事中は消す”は概ね守れています。食事の時間が決まっているわけではないのでいきなり消されるのは可哀そうと思っていましたが、それを認めたらルールがなくなると思い、食事だから消すは案外守れています。一番下が「食事中はダメだよ」と言ってくれるのも大きいです。

”勉強中は消す”はまず間違いなく守っています。勉強中に付けていたらさすがに(私が)怒りそうだし、自分たちもさすがにされはダメだろうと感じているみたいです。

これによって何が起きたか?

見たいものを見る。このスタイルができました。いつもテレビを取り合っているので、常に見たいものが見れるわけでもなく、自分に優先権もない。なので、見たいものは見たいと主張して見る。

逆に言うと、それほど見たいと思わないものは見ないのです。

携帯(iPhone、android)、タブレット、パソコン、テレビ、ゲーム

我が家に限らずですが、子どもたちって本当に見たくて見てるのですかね?ただ、時間の使い方が分からなくて、ただ時間を過ごすためにと言う理由が本当ではないでしょうか?

パソコンでもタブレットでも、何して遊んでいますか?例えば、scratch(スクラッチ)にしろ、Roblox(ロブロックス)にしろ、誰かが作ったゲームで遊んでいるのと、自分でゲームを作るのでは差がありますし、今のゲームはMinecraft(マイクラ)のように終わりのない(クリアと言う概念がない)ゲームが多いので何をどこまでするかが問われています。

また、ゲームも個人プレイではなく、友達と協力プレイだけでなく、会話の手段としても成立しています。

なので、携帯、タブレット、PC、TV、ゲームは何をしているか、何を見ているかによって価値が変わってしまいます。

何を使っているかではなく、何に使っているかを見極めて、時間の使い方の本質を見抜かないと子どもが育たない時代になっていると言うことです。

子どもの勉強を否定しない・怒らない(子どもは怒られた内容を区別できない)

これ、よく分からない人もいるかと思いますが、子どもって怒られた内容を区別して理解できないのです。もちろん小さい頃の話です。

例えば、うちの子の場合だと一番下はまだ未就学児。でも、上の子を真似て勉強します。一桁の足し算引き算は普通にできますが、指で見せて折り曲げたりするとその動きが面白くて遊んでしまいます。せっかく、時間を割いて一緒に付き合っているのに、途中で笑いだしたりします。これ、怒っちゃダメなんです。怒ると何を怒られたか分からなくて勉強そのものにマイナスの感情を持ちことがあります。

それと同じで、勉強し始めの頃に、床で勉強する・姿勢が悪い・鉛筆が散らかっているなど勉強とは関係ない部分で怒ると勉強そのものに嫌気を感じてしまいます。

なので、勉強とは別のタイミング直してあげるのが効果的です。勉強しているタイミングで、勉強に合わせて言わないことは大事です。

※注意をするのは良いけど、タイミングを見計らって注意しましょうと言う意味です。

学習内容は自分で選ばせる

こちらはかなり重要です。勉強内容は自分で決めるです。

一番上の子が”教科書ぴったり”を使って勉強していましたが、今年は単元別で勉強したいと言うことで、算数も国語も単元別です。

勉強し始めの頃は「好きな問題を買って良いよ」と言って本屋さんでミステリーの文章題を買いました。あれから興味があるものを選んだり、授業の先取り学習をしてみたり、子どもの希望通りのものを買っています。自分で選んでものなので途中で投げ出したりはしないです。

子どもが自分で選んでいるなら、途中でやらなくなることはほぼあり得ないです。もし、そういったことが起こるなら、子どもが選んでいるように見えるだけで、実際には誘導していたり、嫌と言えない雰囲気を作っているからではないでしょうか。

同じように下の子たちも自分たちで問題を選び、各々のペースで勉強しています。

下の子は何を思ったか、4年生の問題集から手を出し、3年生2年生と下がっていき、今は自分の学年より下の問題を解いたりしますが、これはこれで何も言いません。

よく、自分の学年(年齢)の問題を選ぶ家庭がありますが、自分で勉強するときに、年齢や学年が一致しているかは気にしなくても大丈夫です。そんなことよりも自分で選んだかがものすごく重要です。

低学年だと学習時間は短いですが、それでも毎日積み重ねているので学力は付いていくと思います。

費用はかかりますが、4人で6万~10万円/年くらいです。

我が家は塾やタブレット学習はしないので、金額的には高く感じますが、コストパフォーマンスとしては安く納まっている方だと思います。

ちなみに、塾やタブレットで学習しなくても学べますし、塾やタブレットは成績が上がっても学力は下がることもあるので、そのリスクを抱えるよりは安全に学力向上させていこうと思います。

親も勉強する

さて、一番下の子が勝手に勉強を始めるようになった我が家ですが、なぜかと言うと上の子が勉強するからです。

上の子が毎日勉強をすると、そんなものなんだとマネをして勉強を始めます。本当にそんなものです。男女で多少差はあります。

では、上の子が勉強するには?となります。

もちろん、親が勉強するに決まっています。親の姿を見て子どもは育つので、親が勉強しない家庭では子どもは勉強しません。

とは言っても、勉強でなくても良いです。

まず、子どもは親の姿をよく見ています。親が携帯ばかりでは子どもも真似をします。

私は資格試験をいくつも受けていたので、子どもの前で勉強する機会が多くありました。試験直前のピリピリした雰囲気や試験後の歓喜や落胆も目の当たりにしていたと思います。少し悪いことをしたと思いますが、子どもには伝わりやすかったかもしれません。

私の本棚には資格試験のテキスト・参考書・問題集がずらりと並んでいます。

同じように子どもの本棚には子どもの問題集がずらりと並んでいます。そして溢れています。

試験を受ける予定のない家庭であれば、ビジネス書で充分です。本でなくても雑誌で充分です。日経ビジネスとか、Newtonとかで充分です。

親が学びを止めないことが重要です。

ビジネス書やビジネス雑誌も読まない家庭であれば、一緒に勉強してあげることが大事です。子どもが勉強中に聞かれたら教えてあげたり、学年が上がって教えられないのであれば一緒に考えてあげたりするだけで充分です。(けっして答えは言わないでください。あくまで教えるか一緒に考えるところまでです)

漢字であれば、教えるのではなく、辞書や漢字辞典の調べかたを教えれば子どもは辞書で調べるようになりますよ。

学校を当てにしない

先に大事な事を書きますが、学校を当てにしないだけであって、学校の勉強は大事にしてください。学校を疎かにして良いと言う意味ではありません。

学校と塾と親の視点

まず学校や塾では子どもを育てられないのは当たり前と言う話で、そもそも学校や先生は子育てや教育を行ってはいません。

学校は単年度の範囲でしか子どもを見ていません。担任が概ね持ち上がりで学年を見ているときは中学、高校なら3年間、中高一貫校なら6年間の学習をイメージしているかもしれませんが、カリキュラムの話に過ぎません。

塾に至っては高校受験であれ、大学受験であれ、合格までのサポートにすぎません。その子がどんな大人になるのか、どんな職業に就くのかなどを考えてくれるわけではありません。

子どもに教育をしているのは親だけです。もっと言うと、子どもが成長し、進学し、成人し、就職し、自立するまでの過程を見ることができ、助けることができるのは親だけだと言うことです。

親が子どもと向き合う期間の長さに比べて学校が関わる期間の短さです。よく学校にいる時間が一番長いと言いますが、学校が家庭以上に子どもに与える影響が大きいと言うことはほとんどないです。

学校は何もできない

上の4つの項目

  1. 暇な時間を作る
  2. 子どもの勉強を否定しない
  3. 学習内容は自分で選ばせる
  4. 親(先生)も勉強する

この内容のうち1つもできていないのが学校です。

1つめの暇な時間を作るは環境的にできません。そもそもカリキュラムがあるので、暇な時間を作ることができないのです。また、多数の児童生徒が同じ部屋にいる以上、ひとりで時間を使って悩むと言う行為が難しいです。

とは言え、ひとりで時間を持て余しているときほど、自分が何をしたいか考えるので、この暇な時間の確保は家庭で行いたいところです。

学校だと、すぐに調べるや相談するになってしまうので、ひとりで孤独に考える時間を作るのは難しそうです。

2つめも難しいですね。先生たちって子どもに×をつけるのを仕事だと思っているくらい、ダメだしするので。子育ても教育もですが、良いところを褒めることと、間違ったところを直していくこととありますが、その方法として、否定する必要はそこまでないのです。

ものすごく引っかかるのが、夏休みや冬休みの生活と言う名の宿題。毎度、始業式に出すと大量の付箋を貼って返すけど、この人たち本当に子どもを育てる気があるの?って思います。まず、宿題の粗探しをしても子どものためにならないと言うこと、さらに完璧を子どもに求めると子どもは疲れてしまうと言うこと。子どもって不完全の中で成長していくので子どもに完璧を求めても疲れるだけですよ。

宿題や提出物に付箋を貼って返すや間違いをチェックして返すと言う行為は、子どもに×をつけて返しているだけなので子どもは伸びないのです。×を付けない育て方を覚えて欲しいものです。

3つめの学習内容は自分で選ばせるも厳しいです。

当然、学校にはカリキュラムがあるので、自分で学習内容を選ぶことはかなわないですね。学校のカリキュラムは学習指導要領に基づいて決められますが、そもそも学習指導要領って学びやすいようにとか、体系的に学ぶとかではないのです。単に学習内容を分配しているだけで、学年を積み重ねるように作られているわけではないのです。

4つ目の教師も勉強するが一番難しいかもしれません、先生は勉強しません。勉強しないと言うより変わろうとしません。本当にただそれだけ。時代に合わせて変えていくとか、世間のニーズに合わせていくとか、世の中の進歩とともに進化していくとかがないです。

だから、子どもたちにはあれしろこれしろと言う割に先生たちはなぜ変わろうとしないんですか?に対して、教育委員会や管理職から言われているから、今までこうしていたからと言い訳をしてしまうのです。

先生が尊敬されない理由の一つは先生たちが変わらない、新しいことを取り入れられないことにあります。

何度おかしな点を指摘しても変わらず、改善できることも改善せず、ほとんど何も変わらないまま5年経つのできっと成長できないままなのでしょうね。

なので、子どもを育てられるのは家庭(親)だけです。

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