間違いやすい現在形と現在進行形【中学生以上向け】

こんにちは。

リュケイオンの大村です。

今回は現在形と現在進行形の使い分けのお話。

現在形は「~する」で現在進行形は「~している」でしょ?そんなの簡単じゃん!

と思ったそこの貴方、ちょっとお待ちください。

そのような理解の仕方だとその勘違いを狙ったひっかけや英作文でミスります。

次の文をご覧ください。

× I'm going to school.(私は学校に通っています。)
× He is wearing glasses.(彼は眼鏡をかけています。)
△ The earth is going around the sun.(地球は太陽の周りを回っています。)

「~している=現在進行形」ならこれでよいはずですが、

これらは日本語で表している意味と表している意味が違うため、

間違いです(3番目は間違いとも言い切れませんが、特定の文脈でしか成立しません)。

進行形の表すもの=一時性

現在進行形に限らず、進行形は、一時性を表します。

その瞬間を切り取るようなイメージです。

結果として「その動作をやっている最中」「一時的な状態」「その動作のやりかけ」を表します。

今も昔も変わらないようなことに強いて用いる場合は、

今現在を切り取ってクローズアップするイメージになります。

よって冒頭の文は次のような意味になります。

I'm going to school.

「私は学校に向かっている最中です。」または「私は今だけ学校に通っています。」

He is wearing glasses.

「彼は眼鏡をかけようとしている最中です。」または「彼は今だけ眼鏡をかけています。」

The earth is going around the sun.

「地球は(過去や未来と対比して)今も太陽の周りを回っています。」または「地球は太陽の周りを今だけ回っています(普段は回っていない)。」

前者か後者どちらの解釈になるかは、文脈や補足情報に拠るでしょう。

現在形の表すもの=いつもかわらないこと

「現在」というくらいだから、「現在、今このとき」のことを表すかと思いきや、そうではありません。

現在形というのは、「前も・今も・後も変わらないこと」を表します。

現在形を使うときは、話し手はその事実が少なくともしばらくは変わらないと思っています。

「現在」だけをピンポイントで切り取って表現するのは、現在進行形の仕事です。

(この「現在形」っていうネーミング自体が、誤解を招くと思うんですよね。)

よって、冒頭の文は現在形で表現するのが正解ということになります。

✅I go to school.(私は学校に通っています。)←習慣として通っている

✅He wears glasses.(彼は眼鏡をかけています)←普段からかけている

✅The earth goes around the sun.(地球は太陽の周りを回っています。)←今も昔も変わらない事実

まとめ

いかがでしたか?

進行形=一時的・瞬間
現在形=いつもかわらないこと

です。

「~ている」という日本語に引っ張られないようにしましょう。

現在形と現在進行形の選択ミスは、

日本語と英語を直線的に結び付けているだけだと、やりがちなミスです。

和訳・英訳するときは単語ごとに変換していくのではなく、

文の意味をイメージで捉えてから、もう一方の言語に直すようにしましょう。

いかがでしたか?

リュケイオン・オンラインのオンライン個別では、
このように英語の本質に迫るきめ細やかな指導を行っています。

無料体験も行っていますので、ぜひ一度お試しください。