米国株を持っている皆さん、為替ヘッジはしていますか?投資初心者にわかりやすく説明します

米国株

こんにちは。小エビです。

みなさんがメインで投資しているのは日本株でしょうか?米国株でしょうか?

最近こそ日本株の調子がいいので、日本株に投資する方も増えているとは思いますが、一方で少額で買えて成長率も高い米国株に投資している人も多いと思います。

また、今から米国株に投資しようと思っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、そんな米国株を買う時の為替リスクとそのリスクをヘッジする(減らす)簡単な方法について紹介していきます。

本記事の対象となる人

  • これから投資を始めてみたい人
  • 簡単に米国株のリスクについて知りたい人
  • 為替リスクに備えて、リスクヘッジの方法を知りたい人
  • 金利や債券、FXについて知りたい方

そもそも為替リスクって何?

為替リスクなんてわかってるよって人はこの辺は飛ばしちゃってください。

さて、世界中の国では様々な通貨が使われています。日本では円、アメリカではドル、ヨーロッパの多くの国ではユーロが使われていますね。もちろん、これは各国内でしか使えないものですから、他国の商品を買う時にはこれらを交換してあげる必要があります。

例えば、ドルと円では1ドルを150円くらいで買うことができます。この交換比率、すなわり為替レートが固定であればいいのですが、残念ながらこれらの為替レートは日々変動しています。しかも、結構最近は変動が激しいです。

変動が激しい理由には金利の差が影響しています。金利といっても、長期金利、短期金利、銀行の金利など様々なものがあるのですが、今回はまとめて金利と説明します。(この金利について、政策なども交えて詳しい記事を今度執筆しますのでお楽しみに!)

あなたが、100円をもっていて、一年後には101円、つまり金利1%で預かりますよ、という銀行と一年後には110円、つまり金利10%で預かりますよ、という銀行があったらみなさんは迷いなく後者の銀行に預けますよね。国の通貨にも国ごとに金利があるわけで、それは各国の中央銀行によって決められています。

つまり、この銀行を国に当てはめると、金利が高いほうの通貨のほうが人気になります。(ドルが人気になることがドル高、円が人気になれば円高です。)

以下がアメリカの政策金利です。詳しいことは割愛しますが、いったんドルを預けた時の金利と考えてください。昨年くらいから一気に金利が上がっていることがわかりますね。

https://fred.stlouisfed.org/series/FEDFUNDS

一方、日本はずっとほぼ0に近い金利です。日本の銀行にお金を預けても増えないのは、金利がほぼ0だからですね。

先ほど問題は為替が日々変動することと言いました。そして、ずっと金利が低いまま推移している日本に比べ急激に金利が上がったドルの価値は高くなります。これが近年の急激な円安(円の価値がドルに比べ低くなった)の原因とされています。

ここまでのまとめ
・国の通貨の交換比率を為替レート、または為替という
・金利差は為替変動の原因となる
・日本の金利はずっと低いままだが、アメリカは去年から急激に上がり、円安になった

為替リスクにより引き起こされる問題

さて、ここからが本題です。上記のように為替というのは日々変動しています。

米国株を買うということは、米国株は米国の商品ですから、ドルで買う必要があります。一方、私たちは日本で暮らしていますから、円を増やしたいわけです。

最近投資を始めた人は、おそらく円安と米国株高で大きな利益を出せていると思います。

だからこそ、最近の相場で皆さんの中の為替リスクへの警戒心が緩んでしまっているのではないかと思います。

為替リスクは想像以上に大きなインパクトを持ちます。

1ドル150円の時に10ドルで買った株が一年後に12ドルになったとしても、為替が1ドル125円になっていたら、日本円ベースでの利益は0円です。そして、これから米国の金利は2024年に引き下げられると予想されています

つまり、先ほどの金利差と為替の動きを見ても、2024年に円高方向に為替が動く可能性は高いです

一方で、ただ米国株だけを買っているとそのようなリスクに対応できません。もちろん、米国株が来年も上昇し為替も大きく変動しないか円安がさらに進めば問題ありませんが、特に株安、円高にったら大きな損失ですよね。それでは、ここからそのような為替リスクを回避する方法をご紹介します。

ここまでのまとめ
・2024年は円高になる可能性が高い
・為替リスクへの警戒心が近年の相場では緩んでいる

為替リスクへの対処方法

1.為替ヘッジあり商品を購入する

最も簡単な方法はこちらでしょう。

例えば、野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型、のように為替ヘッジをもともとしてくれている商品を選ぶことで簡単に米国株などの外国株の為替リスクをヘッジ(回避)することができます。

野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 外国株式・為替ヘッジ型) | 投資信託情報 | 野村アセットマネジメント

一方で、これらのヘッジ商品はプロがあれこれしてリスクをヘッジしてくれてるわけですが、そこにかかるコスト(ヘッジコスト)が含まれているため、為替が動かない場合や円安になる場合などは為替ヘッジなしの商品と比べるとリターンが低くなってしまいます。

2.FXで米ドルの売りポジションを持つ

僕のおすすめの方法はこちらです。

一ドル150円だとます。米国株を150万円分もっているとしたら、簡単な為替ヘッジとして150万円分の売りポジションを持ちます。この売りポジションは25倍のレバレッジをかければ6万円で用意することができますね。

一年後に1ドル140円、株価が1.1倍になったとします。

為替ヘッジしてない場合、150×140/150×1.1なので154万円になります

一方、上に書いたとおりの為替ヘッジをした場合、

154万に150万で売ったポジションを140万で買い戻すことになるので10万円の利益が乗って164万になります

もちろん、実際にはFXでは金利差があるとスワップポイントという金利差分のお金が少しずつ減っていったりスプレッドという手数料のようなものがあったりするのでもう少し利益は減りますが、それでもFXによる為替ヘッジは少ない資金で対応でき、またどのくらいリスクを許容するか(どれくらいの売りポジションを持つか)も自分で決められるので自由度が高いです。

もちろん、FXやレバレッジ取引はリスクも大きいので、もしFXの為替ヘッジをする場合はもっと詳しく調べることをオススメします。

3.債券や債券価格に連動するETFなどでヘッジする

これは、少しリスキーな方法ですが、このような商品を買うことでリスクヘッジすることもできます。

有名なところだと$TMF という米国の長期国債価格の動きの3倍大きく動くように作られた商品などがあります。

米国の金利が下がれば債券価格があがります。これは債券市場について説明しないといけないので少し難しいお話になりますが、

例えば金利が2%の時の債券が100円で売られているとします。金利が下がって1%になると、今後発行される債券の利回りは1%になります。当然、昔売られていた金利2%の時の債券のほうがリターンが高いですから、金利2%の時の債券の価格は上昇します。

このように、金利が下がると債券価格が上がり、金利が上がると債券価格は下がるという関係性があるんです。

円高になる場合、というのは米国の金利が下がって引き起こされる可能性が高いですから、債券のような商品に今のうちに投資しておくことで、米国の金利が下がって円高になったときでも債券価格が上昇することでその下落分を打ち消すことができます。そして、先ほど紹介した3倍ブルのようなレバレッジ商品であれば、下落分を打ち消す効果は強くなります。

ここまでのまとめ
為替ヘッジ(円高対策)の簡単にできる方法として
・為替ヘッジありの投資信託に投資する
・FXでドルの売りポジションをとる
・米国債などの金利の動きと逆の動きをする商品に投資する
がある

いかがだったでしょうか?

もちろん、為替が安定しているに越したことはないのですが、為替は日々変動しますので、自分でリスクを少しでも回避できるようになることが大事です!

それではまた!

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