おすすめの相続手続き代行先は?経験者が危険な事務所と優良な事務所の特徴を徹底解説

めんどくさい相続手続きどこかにまるっと代行してもらえないかな

手続きを代行してくれる優秀な事務所の選び方がわからない

この記事にたどり着いたあなたは上記のようにお考えではないでしょうか。

相続手続きというと、難しくて大変なイメージがありますよね。実際、相続人や相続財産の調査、遺産分割協議、名義変更、相続税申告など、やらなければならないことはたくさんあります。

ですが、しっかりと精査をせずに事務所を選んでしまうと必要な手続きを行ってもらえない、使えるはずだった制度や節税対策ができない結果「あなたが知らない間に損をしている」ということが起こってしまいます。

特にお亡くなりになられた方が土地や不動産、大きな資産をお持ちの場合、質の悪い専門家を選んでしまうと対策できたはずなのに相続税を払わないといけなくなるようなリスクもあります。

亡くなられた方の資産が多くない場合も、適切ではない専門家を選んでしまうことで、妥当なサービスを受けられないだけでなく、必要以上に高額な報酬を請求される場合があるため慎重さが求められます。

この記事では、相続手続きを実際に行っていた筆者がどの事務所も教えたがらない代行事務所の裏事情をもとにあなたが損をしないための情報とおすすめの相続手続き代行先をお教えいたします。

この記事の結論
  • 相続手続きの代行先の中には危険な事務所が紛れている
  • 実際に相続手続きの代行選びに失敗して、大事な土地を手放すことになった人もいる
  • 安心・安全な専門家に代行してもらいたい場合は「適切な紹介」を受けることが重要

目次

1.相続手続きの代行で損をしないために必要な5つの視点

あまり知られていませんが、相続手続きはどこに依頼するのかでその後の状況が大きく変化してしまいます。

質が悪い専門家に依頼をしてしまうと、実は見えないところで損をしていたのに本人は気づかないということになってしまうケースも実際に起こりえます。

この章では、あなたが損をしないように相続手続きを代行してもらう専門家を見分けるのに必要な視点をお伝えします。実際に相談先をお探しになる際は参考にしていただけますと幸いです。

1-1.質の悪い相続手続き代行先は集客のためにずるい細工をしている

インターネットで少し調べただけでもたくさんの相続の専門家が出てくる時代です。本当に実力があり誠実な専門家を見つけるということは容易ではありません。

非常に残念なことではありますが、中には相続の専門家と言いながら、お客さんに不利益をもたらす手続きを平気でやっている事務所もあります。

しかし、そんな事務所でも大きなサイトで紹介されていたり、パッと見て安くて印象が良ければお客さんは来てしまうのが実際のところです。

品質が悪くてもお客さんを集めることさえできれば事務所として売り上げは出るため、とにかく集客にしか目が行っていない事務所が多いことの弊害だと私は考えています。

実際に専門家の質が低くても存続している多くの事務所はお客さんを呼び込むために高いお金を支払って目立つように対策しています。

酷いところだと☆5のグーグルのレビューを書いてもらう代わりに金券や粗品を渡したりもしています。グーグルのガイドラインにも違反しているのですが、表示も消えずに残り続けている事務所も多いです。

何が問題かというと、実際はそれほど実力がなくても、質が悪くても広告や広報が上手なところが目立ってしまい、お客さんを集められてしまう構造にあります。

もちろん、広告戦略もうまく実力も申し分ない事務所も存在するので、一概には言えませんが、極めてまれな例だとは個人的に思います。

1-2.相続に詳しくない斡旋業者には要注意

近年、葬儀会社やIT企業など相続の知識があまりない業者が専門家を紹介したり、マッチングさせる媒体が非常に増えました。

しかし、ベン○ビ相続、○○専門家ドットコム、相○税○士マップというようなポータルサイトや媒体の利用は少し慎重に考えた方がよろしいと思います。

企業が運営しているポータルサイトは基本的に提携先の士業から掲載料をもらう形で運営されています。つまり、基本的にお金を払っている士業であれば実力のいかんにかかわらず、掲載されてしまいます。

冷静に考えていただくと明らかだと思うのですが、そもそもあれだけ多くの事務所を掲載して、そのすべての事務所のレベルが高いとは少し考えづらいです。

中には広告掲載料を得るために全国の士業事務所を回ってひたすら営業をかけている会社も存在しています。実際に著者は士業事務所にいる為、そのような類の営業電話はよくかかってくることを実感しています。

こんなやり方で本当に優秀な専門家に引き合わせてもらえるのか非常に疑問です。

もし、ご利用される場合もできれば、運営している会社や法人について下記の点は必ず確認された方がよろしいと思います。

  • 1.その運営会社の評判や口コミ
  • 2.その会社の営業スタイルや方針

1-3.本当に相続手続き専門家かどうか

相続をどこに相談すればよいのかと探していると「相続相談サロン」「相談室」「センター」といった場所が目に付くかと思います。

これらの運営元というのは大体、税理士法人、司法書士法人、行政書士法人などの士業事務所であることが多いですが、その母体をよく見ると相続専門ではないということが非常に多いです。

士業といっても業務の範囲は広く、色んな分野をやった方が案件の獲得が簡単になりますが、一方で専門性をアピールした方がお客さんには安心材料になります。

それを理解した上で、本当は専門ではないのに専門っぽく見せる手法が使われているわけです。

これは巧妙な手口で、実際は相続専門ではないにもかかわらず、お客さん側からするとどう見ても相続専門にしか見えないという構造になっています。

必ずしも、相続専門ではない事務所の質が悪いとまでいうつもりは全くありませんが、わざわざお客さんが勘違いするような屋号を別に作る意味をよく考えていただきたいです。

1-4.事務所や組織の体制を確認する

その事務所の口コミや評判はもちろん、どんな条件でどのような人を採用しているのかという求人や退職者の口コミに至るまで確認しておくことが重要です。

ただし、その事務所が自分のホームページで掲載しているお客様の声等はあまり参考になりません。意図的に良い口コミを集めたりするような場合が多いからです。

できれば、その事務所以外が運営しているサイトの悪い口コミやデメリットをしっかり確認して、検討することが非常に重要です。

そもそも、グーグル等の口コミも含めて一切評価が付いていない事務所もあるので、そのようなところは信頼できる友人等が運営している場合を除いて避けておくことが無難です。

1-5.報酬が相場とかけ離れていないか

安さだけではなく、専門家の能力やモラルという点も重要だというお話をさせて頂きました。とはいえ、実態価格と明らかに乖離したところへの相談もおすすめできません。

例えば、相続人同士で紛争がないのに弁護士に依頼すれば明らかに割高の料金を支払うことになります。

また、銀行へ代行してもらう場合、士業事務所の相場と比較して明らかに高い金額を提示されてしまいます。普通の事務所に依頼すれば半額どころか3割以下になることも珍しくありません。

2.おすすめの相続手続き代行先と失敗しない選び方

この章では、おすすめの相続手続きの代行先についてお伝えしていきます。一番、安心、安全に優秀な専門家に依頼できる方法を考えましたので、参考にしていただけると嬉しいです。

  • 支払う報酬に見合った最適なサービスを受けたい。
  • 気づかない間に大きな損をしているのは嫌だな。
  • おすすめの代行先について知りたい。

という方は少しじっくり、読んでいただくことをおすすめします。

2-1.おすすめの相続手続き代行先の選び方

では、どうすれば安心して優秀な専門家に担当してもらえるのでしょうか。

その答えは単純で、「紹介」です。士業や相続のことをよくわかっている人に「あなたとは違う事務所にいる方で、優秀だと思う専門家を紹介してください」と尋ね、引き合わせてもらうのです。

単に同じ事務所の専門家を紹介されては「案件もらえてラッキー」というだけになってしまうので、公平性や客観性がありません。

本当に優秀な方に担当してもらいたいのであれば、利害関係がない外部の非常に優秀だと思う専門家を紹介してもらい相談するのが確実で失敗がありません。

優秀な方は基本的に忙しいので、普通にサイト等から相談予約してもなかなか担当にはなってくれません。しかし、知人から紹介された人は、事務所として無下にはできない(面子があるため)ので、紹介ルートだと優秀な専門家に依頼できる可能性が非常に高くなります。

※追記202311/12

紹介を受けると優秀な専門家に代行してもらえることはわかったけど、士業の友人なんていないよ

知り合いに士業の人はいるけど、その人に頼むならまだしも、他の事務所の人を紹介してもらうなんて気が引けるわ

という方もおられるかと思いましたので、士業の友人や知人がいらっしゃらない方にも同じように優秀な専門家から紹介を受けられるようにしてみました。

まずは、下記のグーグルフォームに必要事項を記入
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最短即日、遅くとも3日以内に厳選された優秀な専門家があなたを全力で支援します。

相続手続きが完了!

普段通りにお過ごしください。気づいた頃には勝手に手続きが進んでいます。

優秀な専門家の定義に関しまして

相続手続きを行うにあたり必要な5つの項目(対応の速さ、知識と経験、事務スタッフの能力、お客様に寄り添う対話術、顧客を大切に思っているか)を満たす、専門家の中でも極めて優秀な人のことを指します。

2-2.おすすめの相続手続き代行事務所

以下で紹介している事務所は手続きの制度やレベルが非常に高いと感じた事務所になります。もし、ご自身で相続手続きの代行先を検討されたい場合は参考にしていただければと思います。

ただし、普通に相談してしまうと誰が担当するかわからない(入社して間もない方が担当される可能性もある)ため、リスクがあることはご承知おきください。

2-2-1.税理士法人チェスター

税理法人チェスターは、東京、千葉、神奈川、埼玉、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡と全国9つの都道府県に事務所がある相続専門の税理士法人です。

所属する税理士のレベルは非常に高く、同業者からも評価が高く一目置かれている事務所であることは間違いありません。

採用の方式、口コミやお客さんからのレビューどれを見ても非常に高い品質です。

2-2-2.税理士法人トゥモローズ

こちらの事務所は関東にしかありませんが、手続きの精度や知識も深く誠実な印象のある事務所さんになります。

同業者のみならず、お客さんからの真の口コミも非常によく、ずるいことをして良い口コミをたくさん集めるようなこともしていないと思われます。

関東にしか事務所がないのが、難点ではありますがオンラインでの対応もしているため地方でも問題なく相談することが可能です。

3.相続手続き代行事務所選びを失敗した4つの実例

一見、誠実そうで安心感のある専門家でも業界関係者や同業が客観的にみると「腹黒いことやっているな」と思うこともそれなりにあります。

腹黒いくらいで済めばまだましかもしれませんが、中には相続の専門家選びを失敗して後悔している人もいらっしゃいます。

この章では、実際に相続手続きの代行先選びに失敗してしまった方の体験談を紹介いたします。

3-1.相続手続きが停滞し、連絡も放置される

何度も放置され、何年経っても解決しません。担当を変える、新しい担当から連絡入れると言われたまま数ヶ月音沙汰なし。担当が決まっていなかったようです。

2日後に電話しますって、引き継ぎに時間が欲しいだけですよね。電話もらっても挨拶だけじゃ意味ないですから。お金を支払ってしばらくお仕事したら放置。担当が会社を辞めたら、放ったらかし。こちらから連絡しないと動かない。

ほぼ詐欺ですね。訴えたいくらいです。契約が決まる前の最初の相談が一番熱心でした。

お返事頂いていたようですが、法務局は関係ないので別件についての内容のようです。ということは、私の案件以外にも放置してしまうのはよくあることのようですね。

Googleより引用

3-2.法律=弁護士と思って依頼したが費用が非常に高額だった

私の勉強不足が原因ではあるのですが、母の相続手続きを依頼しました。実は揉めている手続き以外は司法書士でも対応できるようで、費用もかなり安いようなのですが、そのことを知らずに依頼してしましました。

結果として、司法書士に依頼していれば30万円程度で済んだものが、100万円を超える報酬を支払うことになってしまいました。手続き自体は終わりましたが、連絡がすごく遅いと感じることが多く100万円もの報酬を支払ったのに少し納得できないというのが本心です。

Googleより引用

3-3.いい加減に過剰申告をされ大事な土地を手放すことに…

親が相続で農協に紹介されたからとここに頼みましたが修正申告で他の税理士に計算してもらったところありえない額の過剰申告をしておりそのため相続税補填の為売らなくてもよかった土地を手放すハメになりました。

代表は農家出身で農協勤務経験により農家の地主の為の仕事すると謳っておりますが実態は農協と癒着し金の為に矜恃を捨てた奴です。

尚多くの地主を自殺に追い込んだ○○建託とも癒着しイベントに出演していた事も発覚しております。そんな事この情報化社会の世の中で通用するとでも思っているのだろうか絶対に許せません。

Googleより引用

3-4.JAから紹介されたが対応のすべてが酷い

■接客対応について
当時の代表者と話しました。無責任かつ越権している助言を自分が正義とのごとくかざしてきます。
何を指摘しても、相手を小馬鹿にする様な反応にこの代表者が経営する税理士法人には怒り他ありません。最終的には「出口はあちらです」と相手の話を遮って帰す始末。

■相続税に関することについて
最終的には他社にお願いしましたが、○○税理士法人での相続税見積の時点でいい加減なことばかり提示され、相続税対象の評価額が過小や過剰評価されていました。いくら無料の見積とはいえ、祖先から継いできた土地等に対しいい加減な対応をされたことについて大変遺憾です。当税理士法人にご依頼をされる方はセカンドオピニオンや自信で入念にチェックされる等された方が宜しいと思います。

■地主様及び農協(JAセレサ川崎)について
現在はJAセレサ川崎からの紹介を行っているか不明ですが、2018年頃は農家の方を始めとする地主の方にJAからこの○○税理士法人に紹介していた時期がございます。JA 側は上記のことがあった事を伝えると謝罪がありましたが、今も紹介・無料相談制度が続いているかわかりません。もしJA経由で当法人を紹介等された場合、特に地主の方々は細心の注意を払って接した方が良いと思います。

Googleより引用

4.相続手続きの代行サービスを利用する3つのメリット

経験と実力がある専門家に相続手続きの代行を依頼すれば大きく分けて、3つのメリットがあります。

相続は関わる人が多ければその分、様々な感情が交錯するため、人間感情を理解しながらうまく進めないと複雑化していくケースが多くあります。

万が一もめてしまうと、精神負荷のみではなく士業の中でも最も報酬が高い弁護士に依頼せざるを得なくなり、あなたが相続するはずの相続財産の10%くらいを報酬として支払わなければならないこともあります。

事前に第三者を交えて公平性を持たせて手続きを進めることで、あなたの時間、財産を守ることに繋げられます。詳しくは下記をご覧ください。

4-1. 時間と労力を節約できる+相続税対策もできる

相続手続きは非常に時間と労力がかかります。各種書類や証明書を集めたり、金融機関や役所場合によっては不動産屋に何度も出向いたり、相続人同士で話し合ったりと面倒でややこしい処理が必要です。

仕事や家事と両立するのは大変ですし、ましてや大事な人が亡くなった後なら悲しみに暮れる間もあまりなく、手続きを進める必要があります。

もしも、良い専門家に手続きを代行してもらえれば時間と労力さらに大事な人が残した遺産も手元に多く残すことができる場合があります。

実力のある専門家は相続手続きに慣れているため、スムーズかつ正確にそして、あなたが自身で手続きするよりも良い状況になるように進めてくれます。自分で対応しなくて良いので、精神的な負担も軽減できます。

依頼者がまだご存命のうちに相談いただいた場合は、事前に打てる対策が多くなるので、あなたのご家庭に合った最適な対策を施してもらうことができ、これにより飛躍的に支払う相続税を減らせる場合もあります。

4-2.揉め事や間違いによる追徴課税を防げる

相続手続きの代行は、専門性が高く、間違いやトラブルが起こりやすいものです。例えば、相続人や相続財産の確定を誤ると、いわば罰金のような形で追加の税金を払うことになる場合があります。

また、相続権を持つ人が複数人いる場合、人間関係や複雑な感情を理解しながら進めないと後から権利を主張する人が現れたり、最悪揉めてしまう可能性もあります。

遺産分割協議で意見が対立すると、裁判に発展し、せっかく故人が残してくれた遺産の10%程度は弁護士に支払わないといけなくなります。

優秀で誠実な専門家に代行してもらうことで、このような間違いやトラブルを防げます。専門家は法律や税務の知識を持っているため、公平に正しい手続きを行ってくれる点には価値があります。

4-3.節税や有利な遺産分割ができる

相続手続きは自分で行うよりも、専門家に代行してもらう方が、節税や有利な遺産分割ができる場合があります。

できるだけ早いタイミングで税理士に依頼することで、相続税の計算や申告を最適化してくれたり、遺言書や生前贈与などの節税対策を提案してくれたりします。

また、弁護士や司法書士に依頼すると、遺留分や遺言書の有効性などの法律的な問題を解決してくれたり、相続人間のいざこざを円満に解決してくれたりします。

相続に詳しい専門家が第3者として、間に入ることで公平性を保ちながらも、依頼者の利益を最大化するために最大限のサポートをしてくれるため、自分でやるよりもことがうまく運ぶケースが多くあります。

5.相続手続き代行を依頼する3つのデメリット

相続手続きを代行してもらう確かに楽になる側面がありますが、デメリットもあります。特に誤って下手な相談先に依頼してしまうと問題がややこしくなってしまう恐れがありますので、慎重に検討することが重要です。

5-1. 微妙な相談先を選ぶリスクがある

前述したようにあまり、よろしくない事務所に依頼してしまうと、サービスに満足できないだけでなく、高額な報酬を支払ったのに税金も高いという形になってしまう場合もあります。

相続税の申告に関しては、あくどい税理士事務所はお客さんの相続財産を過大に申告しすることで、税務調査が来ないようにしている場合があるため注意が必要です。

お客さん側から見た時にその専門家が行っている手続きが本当に正確で適正に行われているのかまで判別するのは非常に困難なため、ずさんな手続きをやっている事務所も少なからずあります。

高いお金を支払って相続手続きを代行してもらうからには、その報酬に対する価値を得るためにも最初の段階でしっかりとした相続の専門家に依頼することが大事です。

5-2.どこに相談すればよいのか判断するのが難しい

相続の相談は、士業の事務所だけではなく銀行や葬儀社、その他ポータルサイトの運営者も受け付けています。

これらの会社も自社の利益の為には相続の相談をしてくれる人を増やす必要があるため、「相続の相談は銀行へ」「葬儀社へ」「相続○○ドットコムへ」のような形で乱立しています。

これらの中からあなたにとって適切な相談先を選ぶのは困難です。現実的には自宅からの距離や料金だけで判断することが多くなっているのだろうと思います。

もちろん、報酬の安さは基準の1つとして重要ではありますが、サービスの品質が悪ければ事実上、損をしているということがあるので注意が必要です。

わかりにくいところかもしれませんが、ぜひ専門家の能力や質という点にも目を向けていただきたいなと思います。

5-3.費用が掛かる

相続手続きを専門家に代行してもらえばメリットがある一方、デメリットもあります。

時間や労力がかからない一方で、どうしても費用はかかるということが一番の難点かもしれません。

しかし、能力が高い税理士に担当してもらうことで相続税が下がったり、相続税対策を効果的にできたことで、相続税がかからなかったという例は数多くあります。

ですので、重要なことは「良い専門家」に依頼できるかどうかという点です。

報酬が安いところだけを基準に選んでしまうと下手な手続きになったり、損をしてしまう場合があるので、コストパフォーマンスが良い事務所を選ぶ視点が重要かもしれません。

6. 相続手続きの代行先ごとの違い

相続手続きの代行サービスを提供する専門家は、弁護士や司法書士、税理士、行政書士など様々です。しかし、それぞれに得意分野や対応できる範囲が異なります。

例えば、弁護士は多岐にわたる法律問題を扱う為、専門ではないという場合が多いですが、紛争解決は弁護士にしか対応できません。

税理士は、唯一相続税の申告や節税に対する具体的な助言ができますが、不動産の登記や紛争の解決はできません。

依頼したい内容に応じて適切な専門家を選ぶことが大切です。以下の表は各専門家が対応できる内容の一例です。

相談内容弁護士司法書士税理士行政書士
遺言書作成
遺言書検認××
相続人調査
相続財産調査
相続放棄・限定承認××
遺産分割協議・協議書作成△*1△*1△*1
紛争解決・調停・裁判×××
不動産登記・名義変更△*2×*3×*3
相続税申告・節税対策×*4×*4×*4
*1 .遺産分割協議の代理人になれないため、相続人全員の平和な同意が必要です。
*2 .弁護士も不動産登記を行うことができますが、対応していない場合が多いです。
*3 . 税理士、行政書士は不動産登記を行うことができません。司法書士に依頼する必要があります。
*4 .相続税申告や節税等は、弁護士、司法書士、行政書士は対応できません。

以下の記事では、よりわかりやすく相続の相談先についてお伝えしておりますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

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