インドで、仏教以前の宗教といえば「バラモン教」です。
仏教は仏陀(ゴーダマシッダルタ)が今から2,500年ほど前(紀元前500年)に開かれた教えです。
死者を裁く閻魔とは、もともとは「ヤマ」という名前です。
ヤマは「リグ・ヴェータ」に登場します。
ヤマとは、最初の死者であり、死者の世界は楽園でした。
全く怖くない神でした。
その後、ヤマは死者を裁く神となって、中国で閻魔と言われるようになりました。
これは、「再死」「輪廻」という考えから出てきました。
今、大学のカリキュラムで仏教以前のインドの宗教の勉強をしています。
その中に「五火二道説」というのがあります。
「水は言葉をしゃべる」というお話しがあり、
それがとても腑に落ちるというか、SDGs的(笑)
自然と人は循環しているというお話しです。
これが輪廻の考え方になります。
図を作りました!
【ウパニシャッドの世界観】
①人が死ぬと火葬します。
②その水分は煙となります。
③水分は月へ上り月で蓄えられます。
④月が水でいっぱいになってくると、雲が出てそこから水を雨として放出します。
⑤その雨は大地を潤し、作物の養分となり、作物はすくすく育ちます。
⑥男がその作物を食べます。食べるとそれは精子になります。
⑦男は女の胎内に精子を放出し、胎児が育ちます。
⑧月が満ちて子供が生まれます。その子はじきに言葉をしゃべるようになります。
水は言葉をしゃべるようになる!!
こうして子供が大人になれば、また①から循環します。
2,500年経った現代でも、自然と社会は循環しているという理屈が理解できるものだと思います。
自然と人と生き物、植物はひとつつながり。
とても紀元前の教えとは思えません。
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