矛盾するように感じますが、「自殺」と「他人を殺す」には共通性があります
※以下の文章には、自殺念慮や希死念慮についての内容が含まれます。
精神的に差障りのある方はお読みになるかどうかご判断ください。
他人の命を奪う=自分の命を断つ
が同じベクトルであることには、一見矛盾を感じます。
ある個人を恨むパターン、不特定多数を恨むパターンがあります。
ようこそ、おいでいただきました。
僧侶カウンセラーで植物療法師の 釋尼蓮明(shaku-renmyo)です
関連記事
個人を恨むパターン
家族関係、仕事がらみ、元恋愛相手に対しての、愛情のもつれや経済的なこと、成果報酬にからんでのことなどがあると思われます。
何かトラブルがあった特定の相手へのこともあるでしょう。
(車や自転車の事故から、歩行中のすれ違いざまの接触、ストーカー的な行為など)
これは、当事者同士ではなかなか話がすすみません。
他の家族や知人に間に入ってもらうと、火に油を注ぎ、危険な場合があります。
どちらにも利害関係の無い、警察や弁護士さんに間に入ってもらうことが一番だと思います。
世間(不特定多数)を恨むパターン
世の中の人は幸せなのに、自分は何をやってもうまくいかない(と感じているだけですが)
裕福な生活、恵まれた暮らしをしている人は、きっとずるいことをしている。
または、先祖に恵まれているからであり、自分はそうでは無い親の元に生まれてしまって、どんなに努力しても何をやっても上手くいかないようにできている。
個人を恨むパターン、世間(不特定多数)を恨むパターン が重複していることもある
「拡大自殺」願望
自分が死にたいのだけど、死刑に該当する事件を起こすことで殺してもらうことの目的の他に、一人で死ぬのは嫌、自分の人生への不満と、分かってくれない世間への復讐、自分と同じような絶望感と破滅を味わわせてやりたい という攻撃的な「拡大自殺」願望があります。
拡大自殺事件の例:
2001年6月に起きた大阪教育大付属池田小児童殺傷事件
2008年6月に秋葉原無差別殺傷事件
2021年10月京王線列車内事件
12月大阪市 心療内科クリニック事件
同棲していた女性が急に出て行き、その半年後に他の男性と結婚したことと、仕事で何をやっても上手くいかないので、世の中を巻き添えにした復讐をしよう----というハロウィン事件がありましたが、これは自分が死にたいのか?死刑になることまで考えていたかは不明です。
世間の注目を浴びて、自分の存在価値を示したかったのかもしれません。
1人殺害では死刑にならないが2人ならなる可能性が高くなるという判例があります。
日本は、重大事件抑止のために「死刑」があるのですが、それが裏目に出ることもあることを覚えておかなければなりません。
アメリカなどでは死刑はありませんが、裁かれることなく、警察官の判断でその場で銃で撃ち殺されます。
事件=死 の可能性が高くなります。
無差別殺傷事犯に関する研究会の研究内容
https://www.moj.go.jp/content/000112406.pdf
「希死念慮」の予防
「一見、理由は見当たらないけど死にたい」という希死念慮を持つタイプの人が、物価高、経済格差、自己責任論、失敗を許さない世間の風潮の中、今後増えてくる可能性があります。
生まれ持ってのサイコパス、ソシオパスと言われるタイプ(エジソンやアインシュタイン、ビルゲイツなどもそうだと言われています)もありますが、親や周りの理解で良い方向に伸ばしてあげることも可能です。
また、ADHDは病気ではありません。
特に、未成年の場合は、家族の問題が隠れている場合があります。
対外的には、仲の良い家族としか見えない家族の真の姿、内在する問題(体罰だけでなく心理的虐待も)、多様な社会の中で子供の精神、脳の発達ダメージは複雑になっています。
身内には知られたくないと思う方は、誰でもよいのですが、資格を持つカウンセラーなどにお話しをしてみてください。
下にリンクを貼っておきます。
これも相性があるので、一人に相談して合わないと思えば、他の人に変えても良いですよ。
私は、カルト宗教や、恐怖を刷り込む占い師や依存させる自称スピリチュアルカウンセラーの人への相談はおすすめしません。
主な相談窓口(行政、民間NPOなど)
厚労省のまとめPDF▼
LINE(ライン)相談▼
虐待を受けて育った人は、〖親ガチャ〗や〖負の連鎖〗などと言われ心配されている方も多いようです。
そこで自暴自棄になったり悲観したりしないでください!
最近の心理学では〖心理療法でのリジエイエンス〗(復活方法)があります。
〖親ガチャ〗や〖負の連鎖〗は、断ち切りましょう。
あなただけではありません。