2023年12月6日水曜日

片付けができない子の原因と対処法

子供が片付けられない、部屋を片付けてくれないというママたちの困った声をよく聞く。
特に男の子に多いみたいだ。

何を隠そう、うちの坊やのちらかしっぷりもすごかった。
一つの物を出すのに、棚から物を全て引っ張り出しては、床にぶちまける!
やっと片付けても、その矢先に、またぶちまけ、あっというまにぐっちゃぐちゃ。
あまりの惨状に、脱力し、ネタにして笑うしかない。。。(乾いた笑い)


だけど、そんな激しいちらかしぼうやも、4歳になった今では
「お片付けしようね」と声をかければ片付けるようになった。
ここでは、うちのちらかしぼうやが、いかにして、
お片付けできる子になっていったか紹介する。



「片付けられない」は仕方がないこと?

姉のTuPuちゃんは整理整頓好き。綺麗に並んでいるのが好き。
弟のPoKuちゃんはというと、ぐっちゃぐちゃのめっちゃめちゃ。
私が片付けても片付けても、すぐに部屋は惨状へと化すので、発狂寸前の日々。

確かに、脳の特性上、片付けや整理整頓が得意な子もいれば、苦手な子もいるだろう。
でも苦手と決めつけて、あきらめていいんだろうか。

小学生を持つママたちとの会話の中で気になったのが
「机の中、ぐっちゃぐちゃなの。男の子だから仕方ないよね」
などと言う、「仕方がない」発言。
男の子は片付けられない?本当にそうなんだろうか?

もしも旦那みたいな人に逢わなかったら、
私もそう思ってたかもしれない。
でもね、旦那は片付ける人。
職場の先輩男性も片付ける人。
幼馴染みのK君も片付ける人だった。
性別は関係ない。

話を聞いてみると、片付けができる人に育つかどうかは親のかかわり方にあるようだ。
片付けられる人は、親が子供にちゃんと片付け方を教え
日ごろから掃除や片づけをさせていたのだ。

片付けられない理由

片付けられないのは、片付け方を知らないから。
そして、片付ける練習もしていないから。
片付けるというのは下記のテクニックで成り立っている。

・要不要を判断する
・同じ種類のもので分類する
・そのものがあるべき場所に移動させる


脳の特性上、整理整頓が得意でなくとも
トレーニングを積めばできるようになるのだ。

片付けと脳の特性の関係を知りたい方はこちら。


算数の計算や字を書くなど、昔はできない人もいた。
でも今の日本においては義務教育化されているため、ほぼ全ての人ができるようになる。
それは算数の計算ができるようにトレーニングをし、
字が書けるようにトレーニングするからだ。
片付けもテクニックであり、トレーニングが必要なのだ。

思えば私も、子供の頃は、片付けようと思って、
完璧に整理しようとして、かたっぱしから押し入れの物を出し
部屋がめちゃめちゃになったところで、途方に暮れてそのまま。。。
一週間くらい経過すると、親に勝手に片づけられてしまう、
というのを繰り返していた。
その後、完璧主義を手放し、上記のステップを踏めば片付くのだと
知ってからは、(親に部屋をいじられたくないあまり)
片付けられるようになった。

片付け方、片付けることのメリットを教えよう

ひと言で「片付ける」といっても、一体具体的に何をしたらいいのか
わかっていない場合がある。
そもそも「片付ける」というのは、どういうことなのか。

・要不要を判断する
・同じ種類のもので分類する
・そのものがあるべき場所に移動させる


例えば、部屋でおもちゃで遊んだ場合は、普段は要不要の判断はとばして
その下の2ステップ。具体的には下記になるだろう。

・おままごとに関連するおもちゃを拾って、おままごとの道具の箱に入れる
・その箱を元あった場所に持っていく
・ブロックを拾って、ブロックの箱に入れる
・その箱を元あった場所に持っていく
・・・

上記のようなステップができるよう、
具体的に何をしたらいいのかわかるように、伝える必要がある。

また、片付けるとどんないいことがあるのか
「部屋がすっきりしてきもちいいこと」
「(擬人化して)おもちゃたちが嬉しいこと」
「自分でお片付けができるなんてかっこいい」
ってことを伝えていく。

片付けに誘導する具体的なステップ

擬人化する


例えば、遊んだおままごとのグッズが出しっぱなしになっていたとする。
おもちゃを擬人化して、
「トマトちゃんが、もうおうちに帰りたいって」

(無視した場合)

『えーん、えーん、おうちに帰りたいよ~』
「ねぇ、トマトちゃんをおうちに返してあげようよ~」

(おままごとグッズを入れる箱に戻した場合)

「トマトちゃん、よかったね!うれしいねぇ」

(大げさにトマトに共感!)

『わたしも!わたしも!』
「あっ、なすさんとキュウリさんもおうちに帰りたいって!」
『帰りたいよ~』

で、これを繰り返す。

こどもちゃれんじの中で、おもちゃを擬人化し
「おうちにかえれなくて淋しいよ~」
と泣いているシーンが出てくるけど
こうしたビデオで、啓蒙するというのもありだ。
うちでは、PoKuちゃんに、しまじろうのお片付けのビデオ見せて、
それと同じようなセリフを言ったりしていた。

 ベネッセコーポレーション 進研ゼミ・こどもちゃれんじ

具体的な動作を指示をする

「お野菜は、この茶色い箱に入れようね」
といったように、具体的にどういう動作をすればいいのかを示す。
違う種類のものがちらばっていても、
とにかくまずは野菜だけを茶色い箱に入れる事に集中する。

それが済んだら、
「次はブロックをおうちに返してあげようね」
など違う種類のものを片付ける。
混乱を避けるため、一度に一種類にする。

ちょっと分類が難しいものとかは、手伝ってOK。
ただ、あくまでも子供が主体である感じを出す。

片付けることのメリットを伝える

こうして少しでも片付けられたら
「ほら見て、○○ちゃん!
お部屋がこんなにきれいに片付いたよ!
きもちいいねぇ!
○○ちゃん、お片付けが上手だね~」
と、めっちゃ褒める。
最初は一つでも二つでもいいから、
片付けるとおもちゃたちが喜ぶ事、
そして片付けるとお部屋が「きもちよくなること」を教えていく。
また、こういうことを「片付け」っていうんだ、ってことも学ばせていく。

気長に構えるべし

最初はなかなかやらないかもしれない。
結構、根気は必要。
でも、メリットを伝え、片付けが上手になっていくことを褒めて行けば、
前向きに取り組んでいくようになるし
いちいち擬人化しなくても、具体的な細かく指示しなくても
「お片付けしようね」
で通じるようになっていく。

親が片付けてしまう事の、恐ろしいデメリット

男の子だからとか子供がなかなか片付けないからといって、
ママが掃除や片付けをしてしまっていると、とんでもないことになる。
子供が自立する機会を奪ってしまうことになるのだ。

例えば身近な例では、掃除や片付けを全部ママがしてしまっていた。
大人になっても掃除や片付けのスキルが身につかないまま
一人暮らしをし、部屋は汚部屋と化し、ついにはゴミ屋敷となり
おぞましい状態にまでなり、大家から追い出されることとなった。
親は息子のゴミ屋敷の尻ぬぐいを何度もすることとなった。

確かに、なかなか片付けてくれない子を
片付けてくれるように導くのは根気がいる。
自分が片付けちゃったほうが楽だし
早いんじゃないかと思うことだってある。

でも、一旦スキルを身に付ければ、以降、
自分で片付けてくれるようになるし
それは一生役立つスキルとなるのだ。

親の役目は子供が自立できるようにすることだ。
お世話をし続ける事じゃない。

まとめ

上記の方法で、ちらかしぼうやだったPoKuちゃんは
今は「お片付けしちゃおうね」というと
ホイホイっと片付けられるようになった。
だ~いぶ楽ちんになったヨ!

我が子がちらかしぼうやで大変!という方は
ぜひ上記の声がけを根気よく試して、自分でお片付けできる子に
育てていただければと思う。


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