浮気相手と思っていたのは実は、、、私の方が浮気相手だった

不倫

幸せな未来を夢見てたあの頃の私

会社員の夫との間に子供は無く、週末になるとゴルフや飲み会と称して遊びに出てしまうことが多かったものの、私の方も学生時代の旧友たちと遊びに出かけたりをお互いに許していたので特に問題にはなりませんでした。

当時、私もフルタイムで仕事を抱えており共働きの感覚でいたために将来は子供を作って家を建てて幸せな家庭をこの人と築くんだろうなと漠然と感じていたくらい普通の生活でした。1本の電話をもらうまでは。

驚きの電話の相手は夫の妻を名乗る不審な人物

休日に私が1人で家にいたときのこと、1本の電話が鳴ったので出てみると相手は私の名前を確認してから深いため息をついてこう言いました。

「私は○○(←夫の名前)の妻です。夫はあなたと浮気しているので直ちに別れて欲しい。そしてもうそちらの家に戻ってくることは無いので恨まないでください」

初めはいたずら電話ですか!だったら切りますよと対応していた私でしたが、夫の細かい容姿や服装、車種やナンバーなどを言ってきてこれは何かおかしい、夫が事件に巻き込まれた可能性もあると思って電話を切れずにいました。

電話相手は夫の妻を名乗る人物で、夫は毎晩、私と浮気を重ねているので不貞行為にあたる。こちらは離婚希望なので詳しい状況を知りたいから会えないかということでした。

ただのいたずら電話なら会うまではいかないでしょうし、泊まりでゴルフに出かけると出て行った夫は明日には帰ってくるはずだから、すぐに嘘もばれるのに何を言ってるんだろうと不思議な気持ちでした。

待ち合わせ場所に現れたのは妙齢の着物を着た女性

特に用事も無かったし暇だったので家の近所のファミレスを指定してその日の午後に待ち合わせすることに。やってきたのは着物を着こなした上品な女の人です。

そこで私は衝撃の事実を知ることになります。

着物女性が見せてくれたのは探偵による浮気調査の結果報告書、そこには私たちの家の住所や私の名前、何時頃出て行って何時頃帰ってくるかまでが私と夫の2人分1週間のスケジュールとして調査されてました。

そして結論として調査対象者は私と浮気を繰り返し、その関係は3年にわたると書かれてありました。

その証拠を見てもまだ信じられない私に、着物女性はそっと数十枚の写真を差し出しました。そこには目の前の女性と夫の結婚式の写真だったり、子供を抱っこして笑っている夫の顔がありました。

他にも夫の車が知らない家の駐車場に停まっている写真やいないはずの夫の両親との写真もありました。

私は震える声で着物女性に尋ねます「あ、あの、これはいったいどういうことでしょうか。夫は二重結婚していたということですか?」

「いえ、あの人と私は結婚してますが、おそらくあなたとは結婚したふりをして偽装生活を続けていたんだと思います。あなたはその事実を知らずにあの人と結婚していると思っていたんでしょう。その様子だと全く知らなかったみたいですね」

実は私の仕事上の関係で夫とは夫婦別姓を選択して事実婚を貫いており、いずれ子供が欲しくなったタイミングで私が仕事を辞めたら婚姻届を出しにいこうと記入までは済ませて夫婦共同の棚にしまってありました。

私が夫は平日は夜に帰ってきて週末に出かけていると思っていたのがそちらの家では毎晩仕事で遅くなったり午前様になったりするが、午前中には家に顔を出すし週末は家族サービスをちゃんとしていたから発覚が遅くなったと逆に謝られました。

「あなたの貴重な20代の時間をあんな男に費やさせてしまって申し訳ない。きっちり認めさせて離婚しますのであの人はどんな風にあなたに言っていたのか、出会いの経緯など教えて欲しいの」

それから私の頭の中は真っ白になり気が付いたら本当の奥さんとは別れて自宅のリビングで我に返りました。

夫だと思っていた人は実は会社社長の婿養子で、子会社を任されて忙しいはずが代理の部下に任せきりで経営判断に困った部下が親会社の社長に相談したのが事が発覚した経緯でした。

始めは夫が私に隠れて浮気していたのかとも思ったのですが、事実は全く逆で私の方が浮気相手で婿養子で肩身が狭いと感じていた夫が旅先で偶然出会った私たちはお互いに一目惚れして住んでいる地域も割と近かったので交際2ヶ月で同居していたのが真相です。

衝撃の事実を知った私は友人たちにもうまくいえずに1人で抱え込んでいましたが、精神科にも通院してお薬を飲む毎日。病院も何件も変えてきました。

その日以来、夫とは全く連絡がつかずにいましたが3ヶ月くらいしたころにまたあの着物女性が現れて無事に離婚できたのでお礼にと100万円の束を持ってきました。

浮気相手の立場でそんなの受け取れませんと断りましたが騙されたのはあなたも一緒なんだし、迷惑料だと思ってと強引に置いて行かれたため、友人たちと私の慰め豪遊旅行の費用にあてて使い果たしました。

二重生活の話は実は良く聞く話です。あなたの旦那さんや奥さんは大丈夫ですか。

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