ベンジャミン·バートンの「時間は逆に進む」

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ありきたりだが、時の経つのは驚くほど速い、20年振りの札幌の冬だけれど、

思いのほか、日中の気温が上がるせいか、 アスファルトの路面がすぐに顔を

覗かせていたが、段々と真冬日が続くと、アイスバーンから圧雪の踏み込む、

ギュっギュっとする、路面の感触が、戻りつつある。

この日本(札幌)での、新たな基盤作りに、奔走している毎日。

そんな中、ちょっと時間ができたので、映画を一本見る事にした。

それは、2009年に公開されたという「ベンジャミン·バートン 数奇な人生」

という映画だ。 ベンジャミン役を演じた、ブラッド·ピットの演技が、目立った。

憂愁に満ちた彼の目つきが魅力的で、私が好きだった俳優だ。

フィッツジェラルドの、短編小説の原作とは、ストーリーの構成が違う。

同じことはベンジャミンが、関節炎と糖尿病のような老人性疾患を持って、

しわくちゃになって生まれ、時間と共にますます若くなり、結局赤ちゃん

になって死んでいくという、荒唐無稽なストーリーだ。

童話のような話を童話ではなく、真剣なストーリーで展開していく。

フイッジェラルドらしい気がする。 彼の短編には時たま、荒唐無稽な話がある。

しかし、見ていると、本当にあんな運命の人も、いるかもしれないという気がした。

ラキュラ伯爵も結局悪魔ではなく、 単にポルフィリン症という、血色素の代謝異常による

疾患であることが、判明した。狼男も、同じようなものらしい。

映画の中のベンジャミンは、このような荒唐無稽な運命の中でも、人生をあきらめない。

しかし、受け入れた運命の中で、最後には自分が愛する人々のために、

すべてを、あきらめて去ることになる。

赤ちゃんになっていく自分が、家族に結局迷惑になると思ったからだ。

これがベンジャミンの運命だった。 もちろん小説の中の話だが、

本当にこんな運命の人は、いないことを個人的に願う。

最近の映画には、私たちが常識的に考える、時間の観念を破る作品が多い。

それだけ時間というものに対する関心と、幻想が、あるからだろう。

そして、私たちが知らない、また別の時間が存在するのではないか、という想像をしたがっている。

魔法のように時間を戻すとか、 戻った時間の中でもっと良い何かを探したり、

人に会ったりする、そんなことだ。

光が地球に到達する時間が、光年と計算され、

初めて光が到達するところと比べると、確かに地球は過去の存在だ。

とはいえ、こんな難しい科学の世界の事は、よく分からない。

ただ今私に、与えられた時間は、24時間が全てだ。

昨日と今日が違って、今日と明日が、違わなければならない限られた時間だ。

その中で、あれこれ工夫して生きている。

フィッツジェラルドの短編を読んだ時は、よく分からなかったが、映画を見たら、

ベンジャミンのような不幸な運命ではなく、考えれば今、生きている

私の状況が、ありがたく感じられる。

私はドラキュラ伯爵でもないし、狼少年でもないからだ。

ドラキュラや、オオカミ少年なんて、例がちょっと荒唐無稽かもしれないのだが。

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