エッシー・アーテル(グンゼ産業)1/72 キングタイガー
AFVモデラーの皆様、こんにちは!こんばんは!
エッシー1/72『ドイツ戦車 キングタイガー』の紹介はこれで最後になります。
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今回はエッシー・アーテル版のキットを紹介します。
1987年、エッシーはアメリカのアーテル社に吸収され、キングタイガーもエッシー・アーテルのブランドで1988年に発売されました。
日本では翌年、輸入代理店を務めていたグンゼ産業(現GSIクレオス)から発売されました。
★このキットの製作記をフォロワーのyukiさんが投稿されています!!
ポリパテを使ったツィメリットコーティングが実にリアルで素晴らしいです。👍
ぜひご覧くださいませ!!
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タイトル画像はエッシー・アーテルのキットをグンゼ産業(現GSIクレオス)が販売していたものです。
オリジナルのエッシーアーテル版とはパッケージデザインが異なり、ロゴの下にグンゼ産業のロゴが付いています。
パッケージに日本語で「キングタイガー」と記載されていますが、組み立て説明書も日本語表記になっています。
ちなみに、タイトルが「KOENIGTIGER」となっているのは、ドイツ語の「Ö」を英語表記にすると「OE」になるためです。
ドイツ語表記では「KÖENIGTIGER」です。
ドイツ語の「Ö」はオーウムラウトと言い、口を「オ」の形にして「エ」を発音します。
「オ」と「エ」が混じったような音です。
エッシー・アーテル版のキットは、パッケージデザインが全面的にリニューアルされ、アルデンヌ戦で有名な「光と影の迷彩」のキングタイガーが描かれています。
箱の左下にある黄色いキャタピラの帯は、エッシー・アーテル版から導入された組み立て式連結キャタピラがセットされていることを示します。
また、キットの車両の国籍を表すため、ドイツ国旗が描かれていますが、戦後のドイツ連邦共和国のものなので、時代考証的には明らかにおかしいですよね。
しかし、欧米ではハーケンクロイツの使用はご法度なのでやむを得ないでしょう。
さて、キットの内容を見ていきましょう。
2枚のランナーは前回紹介したエッシー版と同じです。
エッシー・アーテル版からスタンダードになった連結式キャタピラ。
表面はなかなか良いモールドなのですが、裏面はツルツルという……😭
1980年代後半、1/35の戦車モデルでは連結キャタピラの使用がメジャーになりつつあり、エッシー1/72もその影響を受けたものと思われます。
このシリーズは、軟質プラのキャタピラよりもリアルな垂れ下がり具合が再現できるのを売りにしていました。
しかし、組み立ては非常に難易度が高く、特に起動輪への取り付けが困難で、上級者向けのキットでした。
デカールも変更され、砲塔につくバルケンクロイツが2つと、ターレットナンバー2種類になりました。
赤の「344号」、黒の「241号」って、どちらも所属部隊わかりません(笑)
エッシー・アーテル版のキットは、1990年代も販売されていましたが、1999年にアーテル社が模型事業から撤退したのに伴い、エッシーブランドは消滅。
金型はイタレリに売却されました。
エッシー(エッシー・アーテル版)のキングタイガーは、2001年にイタレリから発売されました。
同社の「German Elite Troops」のフィギュアを同梱したセットや、「アルデンヌの戦い」のジオラマセットなども発売されています。
以上でエッシー1/72 ドイツ戦車キングタイガーの紹介を終わります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
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