エッシー1/72 ドイツ戦車 キングタイガー

 

AFVモデラーの皆様、こんにちは!こんばんは!

 

エッシー1/72『ドイツ戦車 キングタイガー』の続きです。

今回はキットのパーツを取り上げたいと思います。

 

★前回の記事はこちら

 

 

車体と砲塔のパーツのランナー。

車体下部は箱組式です。

 

 

 

車体下面と後部パネル、転輪、主砲、OVMのパーツをセットしたランナー。

転輪の数が少ないのは、本来ダブルになっているのを一体成型にしているからですね😅

 

非常に出来のいい戦車兵のフィギュアが3体ついてます。

 

 

 

デカールと軟質プラ製のキャタピラ。

キャタピラは非常に硬く、起動輪や転輪にフィットさせるのに苦労します。

 

 

 

キャタピラの表面はなかなか良いディテールなのですが、

裏面はセンターガイドが1列になってます😅(実車は2列)

 

 

光で反射してちょっと見づらいかもしれませんが、デカールのアップです。

 

ターレットナンバーとバルケンクロイツ。

4種類の師団マークがついているのですが……


上から順に、

第12SS装甲師団 ヒトラーユーゲント

第3SS装甲師団 トーテンコープフ

第22SS義勇騎兵師団 マリア・テレジア

第10SS装甲師団 フルンツベルク

 

なんだか、考証的にかな~り怪しいですね(笑)

そもそもキングタイガーって、独立重戦車大隊で運用されたのでは?

師団で配備していた部隊ってありましたっけ……?

 

 

話変わって、これは憶測ですが、エッシーのキングタイガーは、どうやらタミヤの1/35 キングタイガー(MMシリーズ No.57)を参考にしているようです。

 

こちらのタミヤのキットと比較してみましょう。

 

タミヤ1/35 ドイツ重戦車キングタイガー(MMシリーズ No.57)

1993年7月、リニューアル版のキングタイガー(MMシリーズNo.164)が発売されたことにより、

このキットは絶版になりました。現在、入手は困難です。

 

 

 

まずは車体のパーツから見ていきます。

左がエッシー1/72、右がタミヤ1/35です。

エッシーの写真を拡大しているので、タミヤのパーツと同じ大きさに見えます。

 

パーツの構成は、どちらもフェンダーとサイドスカートが別パーツ。

これが当時のキングタイガーキットの定番でしたね。

 

タミヤではベンチレーター、エンジン通気口カバー、給油口カバー(?)などが、
別パーツになっていますが、エッシーでは車体に一体でモールドされています。

 

タミヤの無線手ハッチが閉じているのに対し、エッシーは操縦手、無線手共に開いてます!

また、エッシーでは前照灯のコードが車体に再現されているのがエライ!!

 

しかし、エッシーのキット、機関室上面の通気口(赤い矢印)に、なぜかアンテナ基部がモールドされているんですね!!

 

実車では、もともとここにシュノーケルパイプが収納されていたのですが、

1944年3月に潜水装置が廃止されたのに伴い、シュノーケルパイプも不要になりました。

 

開口部には異物混入防止用の金網が張られましたが、ヘンシェル型の後期には装甲カバーが取り付けられています。

 

したがって、ここにアンテナ基部があるのはおかしいのですね😅

 

しかし、ヘンシェル型の指揮戦車タイプには、この通気口の後ろにFuG8無線機用シュテルンアンテナの基部が装着されています。

ロシア・クビンカ博物館に展示されている車両、第501重戦車大隊所属002号車がこれにあたります。

 

 

前面装甲板の切断面や吸気口のディテールが秀逸。

切断面の表現がややオーバーな気もしますが、ミニスケではこれくらいのほうが、
かえってリアルに見えると思います。

 

次に砲塔のパーツを見ていきましょう。

 

ホビージャパン1984年6月号「特集D-DAY」の製作記事で、梅本弘先生が

「砲塔息子をたたき直そう」

「よくもまァここまでデタラメができたもんだという位な出来であります」

と酷評されていたエッシーの砲塔でございます(笑)

 

 

 

左がエッシー1/72、右がタミヤ1/35。

上から順に見ていきますと、砲塔用ベンチレーターの位置が似ています。

実車ではもっと装填手ハッチに近いところにあります。

 

続いて装填手ハッチの手すりですね。

実車ではハッチの左下についており、真ん中ではありません。

 

エッシー、タミヤ共に、薬莢排出ハッチが車長キューポラの右斜め後ろにありますが、実車では砲塔上面中央にあります。

 

さて、ここで黄色い矢印ですが、これは「近接防御兵器Sマイン」の発射口です。

実車では装填手ハッチの前方にあるのですが、エッシーはなぜこんなところに!?

 

ちなみに実車ではこのあたりに88mmの砲尾がくるので、Sマインの発射装置をつけるのは不可能ですね😅

 

タミヤでは装填手ハッチの前方にモールドされているものの、小さすぎかも……。

 

 

 

何度見てもかっこいい、ヘンシェル砲塔。

砲塔前面に照準孔と前方MGが無いのは許してあげましょう😇

 

 

と、まあいろいろ書いてきましたが、私はエッシーのキングタイガーが大好きです。

 

通気口にアンテナ基部があるとか、Sマインの位置がおかしすぎるとか、じつにエッシーらしくて、お茶目でいいではありませんか!

 

本記事で比較用に使ったタミヤの旧キングタイガーも個人的に思い入れのあるキットなので、作りたいですね!

 

次回はエッシー・アーテル版のキングタイガーについて取り上げたいと思います。

 

★このキットです。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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★前回の記事はこちら

 

 

★ミニスケのキングタイガーの記事はこちらにもありますよ!!

 

 

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