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【ラオス】Grabは使えません!ビエンチャンで利用できるライドシェアアプリ・5選

東南アジアでの旅行や生活において今や不可欠なものといえば、「Grab(グラブ)」などのライドシェアサービス。私が暮らすベトナム・ホーチミン市においても、「Grab」を含む複数の事業者が同様のサービスを提供しています。

「Grab」はマレーシア発・シンガポール資本のサービスであり、ASEAN各国で圧倒的なシェアを誇りつつビジネスを展開していますが、その一方でサービス対象外の国もいくつか存在します。そのうちのひとつが、ラオス。

「Grab」がサービスを展開するのは、シンガポール、マレーシア、カンボジア、インドネシア、ミャンマー、フィリピン、タイ、ベトナムの8カ国(2024年時点)

しかしながら、ラオスにおいても「Grab」のようにスマホアプリからタクシーを配車できるサービスが存在します。

本記事ではラオスの首都・ビエンチャンで、「Grab」に代わり利用できるライドシェアアプリを、5つ紹介します。

LOCA(ロカ)

LOCA(ロカ)」は2018年にサービスを開始。地場企業による運営であり、ラオスでは初のライドシェアサービスとなります。現在はコード決済サービスの「LOCA PAY」も提供するなど、テクノロジー企業として多角化を進めます。

通常の四輪車のほか、バイクタクシーやトゥクトゥクも配車できる…ようですが、バイクに関しては数が少ない&トゥクトゥクに至ってはそもそも居ませんでした。

バイクタクシーに乗ってみましたが、ちゃんとヘルメットも貸してくれて、特に問題無し。ただ、バイタクの需給共に少ないからか、ベトナムよりも運賃が高い気がする。

Xanh SM Laos(サインSMラオス)

Xanh SM Laos(サインSMラオス)」は2023年にサービス開始となったアプリ。

ベトナムに縁がある人間であれば誰でも知っている、ベトナム地場系巨大コングロマリット・ビングループ傘下のGSM(グリーン・スマート・モビリティ)によるサービスです。もともとベトナムでやっていたサービスを横展開したものですね。

なお、ベトナム版とは別アプリの扱いとなります。

特徴は、すべての車両にビンファスト製のEVカーが投入されていること。まあ、ベトナムの本家Xanh SMと全く同じですね。

アプリのインターフェースも同じなので、普段Xanh SMを利用しているベトナム在住者であれば、一番使いやすいサービスかも?

ラオス国内でのサービス対象地域を拡充するなどイケイケな状況ではありますが、ドライバーを雇用し自社車両を割り当てる関係からかそこまで台数は多くなく、時間・場所によっては配車できないかも。

KOKKOK Move(コクコクムーブ)

KOKKOK Move(コクコクムーブ)」は、「KOLAO Group(コラオグループ)」傘下の「KOKKOK」が2023年に開始したライドシェアサービス。なお、「KOKKOK」は小売事業「M Mart」も手掛けています。

「KOLAO Group」は韓国人がラオス現地で興した企業。多角化によりラオスの一大企業へと成長を遂げました。

ふつうの車(四輪車)のほか、EVトゥクトゥクを配車できるのが特徴。スピードはあまり出ないですが、旅情を味わうにはもってこいのトゥクトゥクに金額交渉無しで乗れるのは嬉しいですね。

そして、びっくりするくらい運賃が安い!ローンチしたばかりということもあり、戦略的に金額を下げているのかな。他が霞むレベルで安いのだが…

あと、アプリのインターフェースがシンプルでいい感じ。

InDrive(インドライブ)

InDrive(インドライブ)」はロシア発・アメリカ資本のサービスであり、50近くの国でサービスを展開する国際的なライドシェアアプリ。

何よりも特徴的な点は、利用者が直接価格を決められること。「◯◯までこの金額で行ってくれるドライバーいる?」とオファーを出して、「いいよー」というドライバーがいればマッチングが成立。アプリ側からおすすめの運賃も表示してくれます。

そして車両数がかなり多く、配車が一番スムーズなのはこれかも。バイタクも配車できます。

ただ、ラオス政府からは「必要な認可が得られていない」として、サービスを閉鎖させることが検討されています(2024年3月時点)。きな臭くなってきたな…

参考:Laotian Times

そんなわけで、何かトラブルがあったとき、ちゃんと事業者が対応してくれるのか?という点には疑問が残るので、利用は自己責任で。

SAM Laos(サムラオス)

SAM Laos(サムラオス)」は2022年にサービスを開始した、「SAM LAOS CORPORATION」によるライドシェアサービス…のようです。公式サイトに何の情報も無くて笑っちゃうんすよね。

アプリをインストールして、認証コードの入力までは辿り着いたのですが、

突然ラオ語オンリーの表示となったため、登録は断念しました。

なお、この「SAM Laos」も、必要な認証が欠如しており運営は違法であるとして、「InDrive」と仲良く揃って政府から閉鎖を検討されています。

まあ、なんだ… 客の命を預かる以上、規制には従わなアカンよね。

まとめ

以上、ラオス・ビエンチャンで利用できるライドシェアアプリを5つ紹介しました。

比較すると、以下のような感じになるのかなーと思います。(個人の感想です)

アプリ名本社ローンチ車両数安さアプリ
LOCAラオス2018
Xanh SM Laosベトナム2023
KOKKOK Moveラオス2023
InDriveアメリカ202?
SAM Laosラオス2022???

私がビエンチャンの旅行中に利用したのは「LOCA」「Xanh SM Laos」「KOKKOK Move」の3つ。

ここ数年で新規参入が相次ぎ競争が激しくなっているせいなのか、LOCAがいまいち良いところ無しなような気がしてならない(運賃も高いし)。

実際、旅の後半はほとんど「Xanh SM」と「KOKKOK Move」を使ってました。一応、LOCAも最古参ならではの安心感みたいなものはあると思うのだが… うーん。