子宮全摘出② 入院、そして腹腔鏡手術

2024年3月24日日曜日

病院

t f B! P L
午前中、家人に付き添ってもらい入院。
きれいで快適な病棟。電波がイマイチながらWi-Fiも使える。
病室は、四人部屋の入り口すぐ左側。
奥の人が入れ替わりに退院していったり、向かいの人が手術室に運ばれていったり。
手首に名前と年齢を書いたタグを巻く。
人間に名前を書くリアルな意味を色々考えて、少しゾッとする。まあこれで安心。

病棟や手術の説明を聞き、麻酔のDVDを見させられる。バーッと一気に流れるように説明されるので、家人が「年のせいか、一度に理解できない」と呟いていて同感。
録音でもしないとな。

腹腔鏡手術とは
お腹を大きく切る手術とは違って、腹部に小さい穴を数ヶ所開け、そこから器具を入れてお腹の中で手術を行う。
それとは別に、おへその穴に空気(二酸化炭素ガス)を入れる管を刺す。これで風船のようにお腹をふくらませて、中で手術をするスペースを作る。
手術後の傷跡が小さく目立たない、開腹手術に比べて回復が早いのがメリット。

参考:腹腔鏡手術・子宮鏡手術・子宮鏡検査をご希望される患者さんへ|順天堂大学

12時過ぎに昼食が出てくる。
その後も入れ替わり立ち替わり、書類や説明やらあってバタバタ。
15時に家人は帰っていき、一人になる。
シャワーを浴びて内診を受けた。
18時過ぎに夕飯。
夕飯後に、今まで診てくれていた婦人科外科医の先生が手術着姿で挨拶にきてくれた。
しみじみ。

そして20時過ぎに浣腸。
ベッドに横になり、人肌に温められた液を看護師さんが注入してくれた。
すぐ排泄すると注入した液しか出ないので、なるべく5分以上我慢してから出して下さいとのことだったが、かなりすぐ便意が。こらえてたら腹筋がつりそう。
浣腸すると具合が悪くなることがあるので、そうなったらトイレからもナースコールしてくださいと言われていたが、猛烈な頭痛と吐き気がしてびっくり。吐き気はまだわかるとして、頭痛って。しばらく便器から立ち上がれない。
看護師さんが車椅子を持ってこようかと声をかけてくれたが、なんとか自力でベッドに戻った。そのまま2時間ほどダウン。歯磨きをしたかったが、21時には消灯していて真っ暗。本当に消灯なんだな。自分のとこだけ電気やテレビをつけたりとかダメみたい。
慣れない入院に戸惑う。
家人にメールしてそのまま寝た。
頭痛や体の火照りでゴロゴロ寝たり起きたり。

入院2日目(手術当日)

朝6時15分頃に病室の照明がつく。朝早いなと思ったが、21時消灯だからこんなものか。頭はまだ痛い。
看護師さんが熱と血圧を測りに来てくれる。
頭痛で熱い気がするが平熱だった。
8時半までに昨日渡した補水を飲み終えるように、とのこと。
それ以降は今日は一切飲食禁止。


8:45頃、手術チームの先生達が挨拶に来てくれた。いよいよだな。
手術前にもう一度浣腸する予定だったが、洗顔していると、また猛烈な頭痛に襲われる。
痛み止めの点滴をしてもらい、浣腸はやはり中止に。こんなことってあるんだな。
家人が早めに来てくれて、手術まで病室でおしゃべり。ホッとする。

14時15分頃、手術着に着替えて、歩いて手術室まで移動。パンツは履いたままでよいと言われ、ん?と思いつつ指示に従う。
眠くなる点滴を入れられたらすぐ意識がなくなり、次に気付いた時にはもう手術が終わっていた。自分的にはあっという間だったが、5時間位経過していた。
朦朧としていると家人が優しく出迎えてくれた。待つ側も大変だっただろう。もう夜になっていたので、家人はすぐ帰っていった。
短時間でも顔が見られて安心した。

移動ベッドに寝かされたまま処置室にしばらく放置される。…寒い!ガチガチ震える。
後日看護師の友人に話したら「あーそうそう、寒くなるんだよね~」と言われた。
全身麻酔の影響でそうなるらしい。
落ち着いてから病室のベッドに移された。

手術中、喉に指していた器具のせいか、喉が張り付くように乾いている。しかし今日は水も飲んではいけない。咳払いしても唾を飲み込んでもスッキリせず、呼吸がしづらい。死の恐怖を覚える。お年寄りとか、飲み込む力が弱ってタンが絡まるってこんな感じだろうか。恐ろしすぎる。
看護師さんが口をゆすぐのはいいですよ、とベッドまでトレイを持ってきてくれた。水を口に含んで、すぐ吐き出す。つらい。
麻酔でずっと眠っていたし、暑くなったり寒くなったりで夜なかなか寝付けない。色んな管もついたままで、寝返りも打てない。早く朝になってくれと祈るばかりだった。

入院3日目

目覚めてまず、ベッドの上で座る練習からスタート。どうにも落ち着かない。
朝食はおかゆ。おいしい。
その後カテーテルを抜いたり、お腹の左側に刺した管を抜いたり。
やっと自由に動けるようになった。
身動きできないって、本当に辛いことなんだなあ。精神的な圧迫感がすごい。

ふとベッドサイドを見ると、たたまれてビニール袋に入った自分のパンツがあった。
…やっぱり脱がすんじゃん!!それなら最初からノーパンでよかったよ!!
気を使ってくれたのだろうが、意識を失った状態で他人にパンツを脱がされる方がよっぽど恥ずかしい。誰が脱がしたんだ医者か!?そういう趣味なのか!?お世話になっておいて何だが、とんだ辱めを受けた気分。

まさかこんなことが…(※妄想です)
13時半頃点滴も外され、完全に自由の身となる。下腹部に突っ張るような感じがあり、へっぴり腰だけど歩いてトイレにも行けた。おならもぼちぼち出てきた。
今頃横になりたくなってきたが、夜また眠れなくなると困るから体を動かそうとフロアを散策する。
同じ階の反対側は産婦人科の病棟になっていて、生まれたての赤ちゃんを囲んでみんなでワイワイやっていた。
同じ階なのに、なんて正反対なんだろうと感傷的な気持ちになる。ちょっとデリカシーに欠けるのでは。子供が欲しくても叶わなかった人の立場だったら辛いだろうな。

家人が15時半頃来てくれて、一緒に下へお茶しに行ったり部屋で話したり。腰をさすってもらったら楽になった。血流が悪いのかな。
お通じもあったし、いい感じ。

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70年代生まれのアラフィフ女子。 インドア派。

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