「私人逮捕」や「正義マン」は必要なのか?【社会考察】

人間の本質

最近「私人逮捕」「悪告発正義マン」について、何かと取り沙汰されている。

強引で暴力的な私人逮捕については断固として反対!
しかし、個人での犯罪告発や摘発活動は大いに賛成したい。

パソコンを使う警察官のイラスト

警察に任せるべき?

・犯罪行為の大半にリスクが伴う。素人が手をだすべきではない。悪事の扱いは警察に任せるべき。
・警察のように段取りを組んで、法律に従った動きができない以上、冤罪含め、事態を複雑化させる危険性をはらんでいる。やるべきではない

こういう意見が大半だと承知している。
もっともである。

特にYoutuberなど、数字稼ぎのためにエンタメショーかの如く、大袈裟に見せしめるやり方。
やりすぎ感が否めないケースも多く、冤罪だった場合の責任もあやふや。
それらに安易に賛成するとは言いがたい。

犯人を言い当てる探偵のイラスト

しかし、今の社会を見ていると、悠長なことはいってられない。
「警察がまともに取り合ってくれない」「警察でもどうしようもない」
そんな泣き寝入りケースがあまりに多すぎる。

泣き寝入りのイラスト(男性)
泣き寝入りのイラスト(女性)

闇バイト斡旋
悪徳マルチ
悪徳カルト教団
悪徳情報商材屋
痴漢等の軽犯罪
いじめ(子供にかぎらず)
自働虐待
行き過ぎたパワハラ、セクハラ
麻薬取引
動物虐待
詐欺、財務犯罪
etc..

「現行犯」でしか取り締まれない、そんな厄介な悪事があまりに多すぎる。

両手を広げる警察官のイラスト

警察だけではどうしようもない

いや、警察は十分よくやってるよ。日本は世界に比べたら平和。民間に法的権限を与えるなんて必要ない。

こんなことをヘラヘラ言ってのける人間は、通信環境のない孤島や、お花畑の真ん中にあるドールハウスに住んでいるか、よほど近視眼的で日本社会に全く興味がない人間なのであろう。

決して警察批判ではない。
警察はいかなる場合も中立の立場であって、特定の要件と手続きに従い、逮捕の正当性を確保する必要がある。
これは全くもって正しい。間違いない。

しかしここで言いたいのは、「警察だけが悪事を取り締まる現状」には明らかに限界がきているということ。

限界と言えば、法律もそうだ。
犬を撲殺しようが、せいぜい愛護法違反、器物破損にしかならず、2、3年程の罪。しかも初犯じゃ執行猶予すらつく。

警察が動かない・動けない・法律でも裁けない=悪人はやりたい放題=被害者は増えるばかり

世間が動き、警察が介入する頃には、被害者で溢れかえっている状態。

警察以外にも国・自治体が運営する団体や民間組織もあるのだろうが、効率的に機能しているとは思えない。

結局、国民自身が動くしかないではないか。

自分たちの身は自分たちで守るべし!

盾を持つ人のイラスト(女性)

悪を取り締まることができる人間(警察以外)

一部の民間組織において、犯罪撲滅の為、特定の役割を提供し、特定の活動を支援する役割を果たすことがあっても、「法の執行」や「広範な法的権限」を持つことはない。

一部の国だと、民間組織に一定の制約の下で「特定の権限」が与えられている場合があるらしいが、日本では難しそうだ。

国に近しい組織ならいざしらず、どこの馬の骨かわからないyoutuberに「法の執行権」「法的権限」が与えられることはまずないだろう。余計な問題が誘発されるにきまっているからだ。

結局悪と対峙するには、各々が独自の判断・責任の下で、「悪人告発系Youtuber」なり、警察とは曖昧な関係性を保ちつつ、活動するしかないのだろう。

数字稼ぎ、金儲けを目的にしていたとしても、
「警察でも手が出せない、野放しにされている悪に立ち向かっている」
結果的に「被害者が減っている」「悪に対抗するための啓発につながっている」のであれば、大いに応援したいところだ。

オンライン授業を受ける学生のイラスト(男性)

youtube活動であれば、そのプラットフォームを利用している限り、身元の確保はある程度出来ているし、視聴者による通報・監視システムも少なからず機能している。
撮影の裏で、悪い事を考えていたとしても、遅かれ早かれ、告発され、アカウント停止に追い込まれる。今のSNSで無茶なことは中々できない。

「悪だと断定され、動画を全国配信され、顔や実名をさらすのは暴力的すぎる」

こういう意見が多い。
しかし、(悪とされる)相手に「落ち度」がないのであれば、そのyoutuberらを警察に突き出すなり、訴えればいいだけの話。
賢いyoutuberであれば、法を順守した上で、警察とは敵対関係にならず、要領よく活動を続けられるはず。そうでないのであれば、視聴者から苦情が来て、活動ができない状態に追い込まれるだけ。

一方「私人逮捕」については、法的な制約と責任を伴う行為であるため、あくまで慎重になるべき。
警察のような法執行機関に任せられるのであれば、そうしたほうがいい。

悪が野放しにされすぎ

警察でもどうしようもない、「悪人」が今の日本にどれくらいいるのか?

オヤジ狩りのイラスト
闇の組織のイラスト
本性を隠した人のイラスト(男性)

捕まっている人間は氷山の一角。
しかも悪事を裏から指揮している輩は生き残りつづけている。
尻尾を切り続けてはワルサを延々と繰り返しているのだ。

そんな悪人たちが我々の隣人になったらどうする?

彼らは真面目な人間たちをだまし、傷つけ、そして心を壊す。

本当に恐ろしい…
証拠もしっかりあって、現行犯逮捕ができそうなケースであれば、警察を頼れるが、大概はそうではない。警察が無力であるケースの方が圧倒的に多い。

例えば、

youtubeで「悪徳マルチ」や「カルト教団」と検索すれば、
それらを糾弾するような内容の動画がいくつも視聴することができるので、一度見てもらいたい。

大概、遅かれ早かれ警察が出てくる。
警察は、その時点において、あくまで「中立の立場」。
とるべき段取りも組んでいない以上、現行犯でないかぎり逮捕などできやしない。

あいてが高確率で「詐欺組織」だとわかっていてもだ。

むしろ乱暴に部屋に乱入し、カメラを回し、プライバシーを侵そうとし、セミナー受講を妨害しようとしている側を止めるのが警察の仕事となる。
道理としてはしょうがないが、実に歯がゆい。

警察の意見例(様々な動画を参考)
・相手が詐欺を働いている可能性のある人物であったとしても、段階を経てじゃないと動けない
・詐欺被害を失くす活動は評価できる。しかし警察は段階を踏まないと動けない。
・被害者の直接の訴えが無い限り、積極的な協力はできない。
・警察はあくまで中立の立場であり、常に法律に則った行動をとらなければならない。
・プライバシー侵害、威力業務妨害等の違反があるのであれば、そちらの違反を取り締まるのが我々の役目。

よく見ているyoutuber

自分がよく見てるyoutuberはKENZO氏、令和たけちゃん。
令和たけちゃんは垢BANくらっちゃったね。残念。
いささかやりすぎなところはあったけど、イジメ事件なんかで個人ではなく、委員会組織や保身に走りつづけるお偉方に抗議するのは見ごたえがあった。

悪徳マルチ商法については、個人的にも思い入れがある。
海外系のネットワークビジネス・MLMなど被害者は無数にいるが、明確に法に違反しているわけではなく、訴え辛い事情がある。警察はもちろん、民事でも大抵泣き寝入り。

KENZO氏のように、リアルな現実や内情を追及、告発してくれる人間は絶対に必要。
特にネットワークビジネスなんかは盲目にはまってしまう人間が圧倒的に多い。
きっとこの記事を読んでいれている皆様方の周りにも一人や二人はいるはず。

個人での犯罪告発・摘発活動を行う際のポイント

証拠の確保: 法的な基準とプライバシー権を尊重したうえで証拠を収集する。多少強引な手段だとしても、違法に入手することは避けるべき。

法執行機関への通報: 遅かれ早かれ頼ることになる。証拠を確保したら、法執行機関に通報し、証拠を提出することも重要。直接な犯罪の取り締まりと法的手続きを行うための「専門知識」と「権限」を持っているのは、結局彼らしかいない。

安全性の確保: 犯罪告発や摘発活動を行う際には、自身の安全を確保するための措置を講じることが重要。危険な状況は避けなければならない。

法的知識: 犯罪告発や摘発活動を行うには、法的知識が必要。犯罪の要素や証拠の取り扱いに関する知識を身につけることが役立つ。知識が無く、思い込みの行動をとり続ければ、冤罪を誘発したり、逆に相手から訴えられたり、不利な立場に追いやられる可能性がある。

協力を得る: 内部告発者等のリーク情報、非営利団体、地元のコミュニティと連携することが効果的な場合がある。


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