安全・確実を求めて転職先を選択するリスク

キャリア戦略


転職を検討する際、
①自分と同じもしくは若干落ちる能力水準の人材が多い企業で今までの経験を活かして活躍するか。
②自分よりも優れた人材が集まる専門企業で挑戦する。


転職におけるリスクはどちらが高いでしょうか?
②は自分の実力が足りず試用期間で企業から不要と判断されるかもしれない。

みなさん、どちらを選択します?

安全を取るなら①ですよね。
ですが、①は実は別のリスクが高い事が多く、ミドル以降の方が転職する際の注意点です。

仕事内容は簡単ですが、非効率だった

大企業から中小企業への転職の場合、実際自分が担当する職務そのものは難しいと感じるのは少ない。
一方で業務プロセス、仕組み、組織化が未熟で、非効率な作業や無駄な社内やり取りが多い場合が多々あります。

簡単だと思って転職を決めたのに、非効率な業務でストレスを抱えるケースは多いです
私のような雇われ社長の場合は大きな権限を頂いているので会社の仕組みを一気に変えることは出来るのですが、それが出来ない場合はかなりの地獄をみます。
ご自身が合理的な志向を持っているのであればなおさらです。

古参従業員の存在

ミドル~シニア人材の転職者はおそらく幹部クラス、管理職での転職のケースが多いかと思います。
新しい会社で同じ職位で同僚になる方は、その会社で20年以上働いている古参です。

同じ能力水準、思考であれば良いのですが、現状維持の考えが強く非効率な業務プロセスを許容し変化に強い抵抗を持っていると、関係構築はかなりの労力が発生します。

折角、仕事に集中したい、とか自分のやりたい事をやると言う前向きな転職でも結局やるのは社内調整と言った直接付加価値を生まない事ばかり、、、

自分を脅かされる者は「潰される」

停滞している企業は結局のところ、そこで働く人材の停滞です。
よって、会社や事業の事ではなく自分のポジションしか考えてない人がかなり多いです。

自分のポジションが脅かされる存在には牙をむき、足を引っ張られます。
普段は非常に温厚なのに、脅威を感じると相手を脅してくるなんてざらにありますよ。
彼らは一般常識よりもその会社の常識で生きてきてますから、理屈なんて通らないので説得も出来ません。

そして、古参の強みは団結力です。

リカオンと言う動物を知っていますか?
狩りの成功率は7割と非常に高く、何より集団行動に優れています。

そう革新的、業務変革を行いたい優秀なキャリアを持つライオンのようなあなたですが、残念ながら1頭のライオンではリカオン軍団には勝てません。
それが出来るのは会社のトップか、そのトップから絶対的な権限を与えられているかです。

転職面接時に相手企業を良く知るには?

いかがでしょうか?私も経験したことあり結構思わぬところから罠に嵌められるケースがありビックリします。

こういった転職リスクを避ける方法としては
最近は転職エージェントではなく、求人企業が直接コンタクトしてくる求人サービスを利用する。

この場合、求人企業が面接に時間を十分に取って会社の情報を教えてくれたり、こちらからも色々と質問する事が出来るため非常にお勧めです。

さいごに

別な視点で言うと、「その企業で働くことによってキャリア価値が上がるか」です。
いわゆる、「イーロンマスクと一緒に働ける企業」だとやはり革新的な企業の経験を知りたい、導入したい企業からの求人は間違いなくあります。

よって、個人的には転職キャリアを選択したのであれば、「挑戦」はキャリアが終えるまでずっと持ち続けて転職先を決めた方が後悔はしないと考えています。

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