ここでは、英検にこだわらず「ためになる英語」学習に関するる手に入りやすい本を案内していきます。
紹介するのは
「英語の路地裏」(北村紗衣)
です。
この本も、正直なところ「英検1級を圧倒」するほどとまでは言えまないかもしれませnが、本ブログ筆者を大いにうなづかせるところがありました。
本の題名からもわかるように、あくまでも路地裏、つまり
普通は入っていかないような英語や英国文化の「トリビア」に好奇心の赴くままに侵入し、「発見」や発掘をしては、それを読者におもしろおかしく共有していく。そんな建て付けの本になっています。
中でも、本ブログ筆者が最もうなづかされたのは、こんな路地裏の英語でした。
クイーンの1975年のアルバム「オペラ座の夜」におさめられている「39」の歌詞について述べています。
問題の歌詞はこうなっています。
And the story tellers say/ That the score brave souls inside/ For many a lonely day across the milkiy seas.
いかがでしょうか。
実はこの歌詞を書いたのは、ギタリストのブライアン・メイ。この人は博士号を取得している天文学者としても有名です。
そして、本書の著者によれば、ブライアン・メイはあえて20を意味するscore(え?って思いませんか) とかMilkiy Way(天の川)を下地にしたmilkiy seas、すなわち星の海原といった言葉の使い方など、随所に古風な表現や凝った言い回しがされているというのです。
ちなみにこの歌詞の訳は
「そして語り部いわく、船の中にいた20人のつわものは、孤独の中、幾日も幾日も星の海原を航海したということだ」
になるとのことです。
興味のある方はリンクを貼り付けておきますので、一度聞いてみてはいかがでしょうか。
さて、本ブログ筆者が気に入ったのは、こういった英語の路地裏話そのものよりも、あとがきに書かれたこんな文章です。
引用してみます。
…そして、この本を読んでくださった皆様には、是非、ふだんからいろいろな英語のコンテンツに触れて、それを自分で勝手に教材にしていただければな……と思います。人から教えてもらうのを待つのはなく、ちょっとした表現についても積極的に「なんでこれはこうなるの?」「これを他人に説明するとしたらどう言えばいい・」と疑問を持ち、納得がいくまで調べてみてください。それが英語力の向上や維持につながります。
いかがでしょうか。
中学英語、受験英語、英検英語、TOEIC英語。これらについてどんなに一生懸命勉強しようと、またそれで結果を出したとしても、日本人の英語学習は、おおむね「受け身のお勉強」と言わざるを得ない。十分ご承知ではあると思いますが。
もちろん、たとえば受験英語屋や資格試験英語で、解けない問題、自分にとって手ごわい問題を克服していこうとするところには、多少自主性のようなものが必要かもしれません。
しかし、どう見ても他人が作った問題と答えの往復運動でしかないのです。いや、他人が作った大通りで、お金を結構使って、どこにいくともなく、踊らされている、そんな格好なのかもしれません。厳しい言い方と受け取られるかもしれませんが。
本書の著者のような英語と言う世界の路地裏探訪こそ、力を付けるもととなるのではないか…くらいの意識は持って高騰してみる方がいいのではないでしょうか。
路地裏なのか袋小路なのか分かりませんが、本ブログ筆者もも、こんなガイドブックを書いています。ご興味があれば、試し読みをおすすめします。警備員でない方も、たとえば英会話の基礎の基礎が身に付くようになっています。
以上、英語の参考書には載っていないかもしれませんが、あなたの英語学習の参考になれば幸いに思います。
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