第1話 ワインがまずい理由
ワイン、それは美味しい料理との相性、リラックスしたひととき、そして贅沢な晩餐会の中で楽しまれる高級アルコール飲料です。
しかし、世界中でワインに対する意見は分かれており、中には「ワインはまずい」、「ワインは美味しくない」と感じる人もいます。それはなぜでしょうか?
ワインが「おいしい」か「まずいか」の定義
ワインは嗜好品です。なので「おいしい」か「まずい」かは、個人の好みや経験に大きく左右されます。
ワインの味わいは非常に多様で、人それぞれ異なります。たとえば、甘口ワインが好きな人もいれば、辛口ワインを好む人もいます。
しかし、あえて、ワインのおいしいを定義するのであれば「バランスの取れたワイン」がそれになるでしょう。
つまり、酸っぱすぎるとか、渋すぎるとか、甘すぎるとか、”〇〇すぎる”ところがない。何か尖った味がしないワインです。
なので、ワインのことがよくわからない人でも、尖った「〇〇すぎる」が無く、自然にバランスがいい味と感じれば「おいしいワインですね。」と言っていいと思います。
ワインがまずいと感じる人がいる理由
では、俗にいう「まずいワイン」とはなんでしょうか?
結論から言うと、まずいワインとは「わかりにくくておいしいワイン」です。(※中にはハズレのワインもあります。)
どういうこと?と思った人もいるでしょう。
というのも、「おいしい」には段階があります。味覚というものは、年齢を重ねていくうちにどんどん変わっていきます。
例えば、小学生の時はハンバーグやオムライスのような「わかりやすくておいしい」が好きだった人が、大人になってからは塩辛やブルーチーズ、レバーのような「わかりにくくておいしい」が好きになるみたいな感じです。
ワインも同様に「わかりやすくておいしいワイン」と「わかりにくくておいしいワイン」があります。
一般的な傾向として「わかりやすくておいしいワイン」はリーズナブルなものが多いです。
逆に、舌経験の差がもろに反映されるような「わかりにくくておいしいワイン」はだいたい高級ワインが多いです。
よく、年末の某格付け番組でGA〇TOやYO〇KIがどっちが高いワインか当ててますよね。
あの二人は舌のレベルがカンストしているので簡単に高級ワインを当てることができます。
逆に「高いワイン=おいしい」と思っている人は「わかりにくくておいしいワイン」を安い。
まずいワインとして選んでしまうのです。
つまり、ワインに慣れてない人はたいていジュースっぽい、やや甘い「わかりやすくておいしいワイン」をおいしいと感じます。
おいしいに優劣はない。
こんなことを書いていると、
わかりやすいワインを飲んでたら子供舌だと思われる…。
ワインを語るには、高いワインを飲まないといけないのか…。
と思い、結局、「ワインは難しい。」「ワインはまずい。」なんてことになってしまします。
もちろん、どんどんはまっていくと、おいしいと感じる好みのワインがより複雑かつ繊細なものになっていきます。
初めから、「わかりにくくておいしいワイン」をおいしいと感じられればそれに越したことはないですが、前述したように「ワインは嗜好品」です。
何をおいしいと感じるかは人それぞれですし、複雑なワインを飲める人が偉い訳でもありません。なのではじめは、無理をして高いワインを買おうとせず、安価でジュース的においしいワインから飲んでみる。
それから「わかりやすくておいしい」ワインだと物足りなく感じてきたこ頃に、「わかりにくくておいしい」ワインを探し始めてみましょう。
いくら、舌の経験値が高い人でも、発作的に「ジュースみたいなワインが飲みたい!」となることもあります。
結局、自分がおいしければなんでもいいんです。「おいしさ」に優劣はありません。
その他のワインがまずいと感じる要因
上記は、どちらかというと抽象的なまずいワインの話でした。
この先は、他のワインがまずいと感じる要素をちょっとだけ書いときます。参考にしてみてください。
アルコールのせい。
ワインはアルコール度数が高いため、アルコールの強さに耐性のない人にとっては、まずさを感じやすいこともあります。
アルコールが口の中に広がる感覚や、のどごしに慣れていない人にとっては、ワインがまずいと感じることがあります。
適切な保存とグラスの選定ができていない。
ワインを正しく保存し、適切にサービングすることも、ワインの味わいに影響を与える要因の一つです。
ワインは温度や湿度、光に敏感であり、不適切な環境で保管されると品質が劣化し、まずくなることがあります。
また、ワインの適切なサービング温度やグラスの種類も味わいに影響を与えます。
これらの要素を無視すると、ワインがまずく感じられることがあります。この件は、別の記事で取り上げます。
ワインの価格帯と品質の関係。
ワインの価格帯には幅広いバリエーションがあり、高価なワインほど高品質とされがちです。
しかし、高価なワインが必ずしも好みの味わいに合致するわけではありません。
個人の好みや予算に応じて、手頃な価格帯のワインを選ぶことも十分にあり得ます。これも、別の記事で紹介します。
偽造ワインの存在。
ワイン市場には偽造ワインが存在することも考慮すべき点です。
偽造ワインは本物のワインと見た目やラベルが似せられており、一見すると区別が難しいことがあります。
偽造ワインを試飲した結果、まずいと感じることがあるでしょう。
したがって、信頼性のある販売店やワイン専門家のアドバイスを受けることが重要です。
いちいち探すのがめんどくさい!
まーなんやかんやいっても、まずいワインをおいしく感じるまで飲むのむ、かなりワインを好きになってもらわないと難しいです。(そうなってほしいですが笑)
なので、そういう時は手っ取り早くプロに相談しましょう。
自分の飲んでみたい味を選ぶだけでプロが自宅までワインを送ってくれます。
まずは、ここから初めてワインをもっと好きになってくれれば嬉しいです。
あなたの好みを教えて下さい。
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