アクアリウム 水草

クリプトコリネ・フラミンゴ

はじめに

クリプトコリネ・フラミンゴはデナリー社が改良品種したピンク色の葉を展開するクリプトコリネです。アクアフルール便もあるようですが、全体的に滅多に市場に出回っていない希少種です。育て方はクリプトコリネの中でも成長が遅く、育成難易度は多少高いです。陰性植物として幅広い使い方が出来ますが、環境のいい状況で育てると見応えのある姿に育ってくれます。常に出回っているものではなく高額ではありますが、希少で他の水草にない色の美しい水草を楽しんでいただける品種です。

特徴

フラミンゴを思わせる爽やかなピンク色の葉を展開するクリプトコリネの人気種です。水中葉は横幅が出て、クリプトコリネらしい波打つようになります。最大でも10cm程度しか高さが出ないので小型水槽のメインプランツやレイアウトの隙間をうまく埋めてくれる素材として優秀です。ピンク色の葉を保つにはこなれたソイルや大磯砂や田砂などを用い、肥料を抑え気味にすると良い結果が得られます。

流通名クリプトコリネ・フラミンゴ
別名-
学名Cryptocoryne sp.(Cryptocoryne sp. 'flamingo')
分布改良品種
葉姿サトイモ系
最大草姿-
生長速度遅い
増殖方法株分け
難易度★★★☆☆
おすすめ度★★★★☆
クリプトコリネ・フラミンゴの特徴

育て方

クリプトコリネの中でも成長が遅く上述の通りピンク色の葉を保つにはこなれたソイルや大磯砂や田砂などを用い、肥料を抑え気味にすると良い結果が得られます。

クリプトコリネの仲間は環境へ適応する際に葉が溶けやすい特徴があります。株自体が弱っている状態だと根茎まで溶けてしまうことがあるので、環境の急変は抑えるようにします。特に水質などの変化には敏感で、葉を溶けるように落とす場合があります。そのため、葉を綺麗に残すには水換えの頻度を注意することと1度に多くの水を変えすぎないようにします。週1程度の頻度で1/3~1/4で水替えをすると葉を維持しやすくなります。また温度変化にも敏感で低温・高温ともに弱いため注意が必要です。他にも水位に合わせて休眠期に入るものも確認されています。水上葉の水中化や、水中葉から水上葉へ移行するどちらの場合も高確率で葉が落ちます。
水上葉で入荷→ショップで水中葉→自宅で新しい水中葉、と短期間で環境の変化を繰り返すと株が弱るため「水上葉のまま管理されていたもの」もしくは「水中葉の状態で長期間維持したもの」を選ぶようにすると、環境に合わせた葉を出しやすくなります。

上述した問題の具体的な解決策の経験としては、組織培養の水上葉を自宅の水槽を立ち上げる際にミスト式により水上葉のまま1か月以上育てて株を増やし、半分は水中葉として育成し、残り半分はストック水草として取っておく方法で増やすことで育成に成功しています。

照明普通
CO21滴/3秒(60cm標準水槽相当)
温度20-28℃
PH5.0-7.0
推奨水槽30cm~
植栽位置中景
低床ソイル(こなれた栄養系ソイル、吸着系ソイル)、砂、大磯
育成環境&データ

最後に

クリプトコリネ・フラミンゴはいつも市場に出回っている品種ではなく高価でありますが、タイミングを逃すと何年も購入できないことがあります。ピンク色の超希少な水草はその美しさから絶対に育てたくなる品種です。水上葉と水中葉で株分けしたものをストックしながら保険をかけて増やせばお得に楽しむことができるので是非育てていただきたい水草です。

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