「年3.0%～18.0%」という金利を掲げる消費者金融会社「アコム」。
ですがこの数字を見ても、「実際にどの位の利息（手数料）が請求されるのか」ピンと来る方は少ないでしょう。
ということで今回は、一見分かりづらい「アコム」の金利や手数料情報を、初心者でも簡単に分かるようまとめてみました。
目次
アコムの金利（利息）は「最大で月1.5%くらい」と考えると分かりやすい
結論から言うと、アコムの金利は「最大で月あたり1.5%くらい」、つまり「1ヶ月お金を借りると、借入額に対し1.5%くらいの利息（手数料）が取られる」と考えるのが簡単です。
例えば10万円を1ヶ月借りたなら、10万円の1.5%にあたる1,500円くらいの利息（手数料）が発生する…というわけですね！
というのも、アコムが掲げる金利は「年3.0%～18.0%」。このうち契約時に適用されるのは、多くの場合で最大金利にあたる「年18.0%」です。
1年間、つまり12ヶ月で18.0%の利息が取られるということは、これを12で割ってあげることで「1ヶ月あたりの金利」が分かるということ。
18.0÷12=1.5（%）…ということでアコムにおける「1ヶ月ごと」の金利の目安は1.5%となります。
ただし実際の利息は日割りで計算されるため、誤差が生じます。
「月1.5%の利息」はあくまで目安程度にお考え下さい！
「最大金利を12で割って、月あたりの利息の目安を知る」テクニックは、アコム以外のカードローンでも活用できますよ！
アコムの金利はどうやって決まる？
アコムが掲げる金利は「年3.0%～18.0%」。ですが、実際に適用された金利に不安があるという方は少なくありません。
今回はこれまで延々金融ライターをやってきた経験から、アコムにおける「金利の決まり方」について解説していきます。
初回契約時の金利は多くの場合「年18.0%」
結論から言うと、アコムにおける初回契約時の金利は多くの場合で「年18.0%」、つまりアコムが掲げる最大の金利となります。
そしてこれは、申込者の金利が一定以上であっても変わりありません（もちろん例外はありますが…）。
企業時代に数十人以上分の「アコム」の審査結果を見てきましたが、「年収500万円以上で金利18.0%が適用された」という方は本当に少なくありませんでした。
適用された限度額ごとに金利が定められている銀行カードローン等とは違い、アコムの金利は「審査」という非常に曖昧な基準で決定します。
アコムは低金利を売りにしたカードローンではないということもあり、金利の低さ（目安として15%未満）を重視したい方の申込みは、「そもそも向いていない」というのが事実です。
アコムへの申込みは、「最大で年18.0%（月1.5%くらい）の金利を許容できるか」がポイントとなるわけですね。
逆に言うとこの数字を受け入れられたなら、アコムでの金利問題はクリアできたと言えます。
借入額が100万円に達したなら、法定上限金利は「年15.0%」に下がる
契約時に18.0%の金利が適用されやすいアコムではあるものの、もちろん例外は存在します。
アコムは法律を遵守して営業する正規の金融機関。よって「利息制限法」「出資法」といった法律の制約を受けます。
そしてこれらの法律は貸付額が100万円以上の場合、年15.0%を超える金利を制定することを禁止しているんです。
そのためアコムで100万円以上を借りている状況であれば、年15.0%、またはそれ未満の金利の適用が約束されることになります。
利用限度額はアコムとの契約後に引き上げることも可能ですよ！
（要・増額審査）
アコムとの契約を長く続けていると、金利優遇を受けられることも
年15.0%～18.0%といった高めの金利での融資の印象が強い「アコム」…ではあるものの、この会社が株主などに向けて発信している「IR情報」を見てみると、意外と低金利で契約を結べている人も少なくないことが分かります。
| 適用金利 | 該当者の割合 |
| 15.0%超～18.0% | 71.7% |
| 10.0%超～15.0% | 20.8% |
| 10.0%以下 | 7.5% |
初回契約時に最大金利が適用されやすいことを考えると、10%以下の低金利で契約を結べているのはやはり、アコムと長く取引を続けている「お得意様」でしょうか。
このようにアコムの利用者は、アコムと良好な関係を続けることで、金利引き下げなどの優遇を受けられる場合があります。
完済したのでアコムACマスターカードを部屋の机の奥深くに箱に入れて封印した。
— ほむらミサカ【カスタム】🚫競艇を人生から消す!!【💀ギャンブル依存垢＆借金垢】 (@HOMURAMISAKAjp) December 11, 2022
切り刻もうと思ったけどこんな私に融資してくれて金利を下げてもらったりとても丁寧な対応をしてくれた良い金融会社なのでできなかった。
もし使う事があれば今度は普通に携帯電話代の引き落とし用として使いたい。
ただし金利引き下げの判断を行うのはあくまでアコム側であり、確実な基準や成功条件が存在するわけではありません。
アコムの利息（手数料・サービス料）の仕組みとそれを軽減する返済方法のすすめ
金利とはそもそも、利息（手数料・サービス料）を発生させる基準となる数字のこと。
ということでここからは、金利の問題とは切っても切れない関係にある「利息」の仕組みと、その支払い方法について解説していきます。
利息は「毎月の返済額の中から、自動的に」徴収される
アコム……というより現行のほとんどのカードローンは「元利（がんり）」方式。
つまり毎月の返済額の中から、自動的に利息（手数料・サービス料）が徴収される方法がとられています。
例えばアコムから10万円を借り、
- 当月の返済額が5,000円
- 当月の利息が1,500円
という状況ならば、5,000円の中から1,500円が、自動的にアコムに徴収されます。
この場合、結果的にあなたの借入残高は5,000-1,500=3,500円分減ることとなるでしょう。
ちなみに銀行カードローンの場合、利息が最低返済額の6割に達することもザラですので、アコムはだいぶ良心的な方です。
アコムにおける毎月の返済額の計算方法と一覧
アコムは多くの銀行カードローン等とは異なり、「契約極度額（限度額）×一定割合」という計算式で、毎月の最低返済額を算出しています。
| 契約極度額（限度額） | 最低返済額 |
| 30万円以下 | 借入金額の4.2％以上 ※1,000円未満切り上げ |
| 30万円超～100万円未満 | 借入金額の3.0％以上 ※1,000円未満切り上げ |
| 100万円以上 | 契約者によって異なる （会員サイト、アプリなど参照） |
具体的な例を出して計算すると、
- 限度額30万円以下かつ借入額が10万円なら、最低返済額は5,000円
- 限度額30万円以下かつ借入額が30万円なら、最低返済額は13,000円
- 限度額30万円超かつ借入額が50万円なら、最低返済額は15,000円
といった形になりますね。
| 借入額 | 最低返済額 |
| 10万円 | 5,000円 ※限度額30万円以下の場合 3,000円 ※限度額30万円超の場合の最大値 |
| 20万円 | 9,000円 ※限度額30万円以下の場合 6,000円 ※限度額30万円超の場合の最大値 |
| 30万円 | 13,000円 ※限度額30万円の場合 9,000円 ※限度額30万円超の場合の最大値 |
| 50万円 | 15,000円 ※最大値 |
| 100万円 | 30,000円 ※最大値 |
ちなみにあなたに適用される最低返済額は、アコムの会員ページや公式アプリ等を使って確認可能です。
▲実際のアコムユーザー提供のアプリ画面。
次回引き落とし額が9,000円であると分かります。
ちなみにこちらで紹介したのは「公式の」最低返済額ですが…。
実は所定の金額の返済が難しい場合には、「利息だけの返済（支払額の減額）」も可能だったりします。
必要な場合は、アコムに直接お問い合わせください。
毎月の返済額を上乗せすれば、翌月以降の「月1.5%程度の利息」を軽減できる
アコムの利用者は、任意の方法で最低返済額を超える支払いを済ませることも可能です。
というよりも毎月の返済額をあえて重く設定し、積極的に返済をこなして行けたなら、翌月以降の「月1.5%程度の金利」も削減できることでしょう。
1,500円の利息が発生している状況で5,000円を返済したなら、当月の借入は「3,500円」しか減りません。
ですが同じ条件で15,000円を返済できたなら、当月の借入を「13,500円」減らせるわけですね。
借入残高が減れば、翌月以降の「月1.5%くらいの利息」も自然と小さくなる、というわけです！
要するにアコムにおいて、可能な限り利息を支払わずに済ませる方法は、「最低限の御金のみを借り、最短期間で返す」ことだと言えるでしょう。
| インターネット | ・インターネットバンキングを使い、預金残高をアコムへの返済に充てる方法 ・手数料は無料 |
| ATM | ・アコムのATM、または提携ATM（各コンビニATM等）で返済を済ませる方法 ・アコムATMなら手数料は無料 （提携ATMは110円または220円の手数料発生） |
| 銀行振込 | ・アコムのマイページから確認できる口座に振込を行う方法 ・振込手数料は利用者負担なので注意 |
| 自動引き落とし | ・毎月6日、所定の金融機関の口座から「最低返済額」のみを引き落とし ・追加の返済や増額返済には対応していないので注意 |
余裕があるときには、インターネットを使って手数料無料で追加返済を済ませておくのがおすすめです！
借入額ごとの利息・最低返済額の簡単シミュレーション
ここでは参考情報として、キリのよい借入金額ごとの金利・利息や最低返済額をまとめてみました。
アコムから10万円借りる場合の金利・利息と最低返済額
アコムで10万円を借りる場合の、各種情報は以下の通りです。
| 金利 | 最大年18.0% |
| 利息の目安 | 月あたり1,500円程度 （金利18.0%の場合／誤差あり） |
| 最低返済額 | 5,000円 ※限度額30万円以下の場合 3,000円 ※限度額30万円超の場合の最大値 |
実際の利息は日割りで計算されるため、目安程度にお考え下さい（以下同様）。
アコムから30万円借りる場合の金利・利息と最低返済額
| 金利 | 最大年18.0% |
| 利息の目安 | 月あたり4,500円程度 （金利18.0%の場合／誤差あり） |
| 最低返済額 | 13,000円 ※限度額30万円の場合 9,000円 ※限度額30万円超の場合の最大値 |
アコムから50万円借りる場合の金利・利息と最低返済額
| 金利 | 最大年18.0% |
| 利息の目安 | 月あたり7,500円程度 （金利18.0%の場合／誤差あり） |
| 最低返済額 | 15,000円 ※最大値 |
借入額が50万円に達すると、利息が最低返済額の半分に届きうる（＝返済額の半分を利息として徴収されうる）ため、注意が必要かもしれません。
借入額が増えるほど最低返済額が高くなるため、やや大変ではありますが…。
可能な限り、積極的な追加返済を心がけたいところです。
アコムから100万円借りる場合の金利・利息と最低返済額
借入額が100万円に達すると、法定上限金利が引き下げられます（18.0%→15.0%）。
この場合の1ヶ月あたりの金利目安は、「借入残高に対し月1.25%前後」となりますね。
| 金利 | 最大年15.0% |
| 利息の目安 | 月あたり12,500円程度 （金利15.0%の場合／誤差あり） |
| 最低返済額 | 30,000円 ※最大値 |
また限度額が100万円に達している方の場合、毎月の最低返済額が上の表とは異なる可能性があります。
あなたに適用されている返済額を確かめるためには、アコムのマイページや公式アプリの情報をご確認ください。
アコムの金利を交渉によって下げられるって本当？
可能性が無いとは言えません。ですが、基本的には「ダメ元」となります。
アコムを継続的に使用し続け、「他社に逃したくない優良顧客」と見なされたなら、金利引き下げ等の優遇を受けられることは確かにあります。
アコム一択ですね。まぁもう借りる気ないのでどうでもいいのですが、むじんくんが近くにあるし、金利も実は既に結構下げてもらっていますので、新規で銀行ローンを組むよりはお得なはずです。
— ほむらミサカ【カスタム】🚫競艇を人生から消す!!【💀ギャンブル依存垢＆借金垢】 (@HOMURAMISAKAjp) December 27, 2022
また増額審査のタイミングなどで、思い切ってアコムのオペレーターさんに、金利引き下げを交渉してみるのも無しではないでしょう。
ただしアコムの場合、銀行カードローンなどと違い、金利引き下げに明確な条件が定められているわけではありません。
また仮に金利交渉に成功したとしても、銀行カードローン（一般に上限14.5%程度）よりも低い金利が適用される保証もありません。
よって個人的には、
- 金利交渉を行うとしたら増額審査（または借り換え検討）のタイミングで、半ば「ダメ元」で行う
- 良い結果が得られなかった場合には、低金利な銀行カードローン等への「借り換え」を検討する
のが現実的なところだろうと思います。
例えばみずほ銀行カードローンであれば、限度額100万円で12.0%（月1.0%程度）の金利が確約されるわけですからね…。
アコムの金利や利息に関するよくある質問と回答
ここからは、アコムの金利や利息に関連するよくある質問にお答えしていきます。
アコムの30日間金利0円サービス（初回30日間無利息）とは何ですか？
アコムの「30日間金利0円サービス（初回30日間無利息）」とは、契約の翌日から30日間の金利が「0%」となる、アコムの新規入会特典です。
この期間内であれば、いくらお金を借りても利息が発生することはありません。
つまり無利息期間の間にアコムにお金を返済すれば、全額があなたの借入の清算に充てられます。
無利息期間は「はじめてお金を借りた日」……ではなく「はじめて契約した日」が起点となりますのでご注意ください！
契約から借入まで日数が空いてしまうと、それだけ実質的な無利息期間は短くなります。
アコムでの、自分の金利を確認する方法を知りたいのですが。
▲アコム公式サイトより、アコムATMでもらえる利用明細の例。
8番の項目に「貸付利率（実質年率） 18.000%」の文字を見ることができます。
ATM、またはアコムのマイページへのログインを通して利用明細書をご確認ください。
「貸付利率」といった項目から、現在あなたに適用されている金利（年利）が確認できるはずです。
マイページのメニューにある「明細書の確認」をご覧いただくか、ATMで利用明細書をご覧いただくことで、お客さまの借入利率（実質年率）をご確認いただくことが可能です。
引用元：アコム公式サイト
アコムで1日お金を借りた場合の利息（日割りの金利）はいくらですか？
適用金利が年18.0%なら1日あたりの金利は、
- うるう年（2024年）なら18.0%÷366＝約0.04918％
- それ以外の年なら18.0%÷365＝約0.04931%
という計算になりますね。
2024年にアコムから、50万円を1日借りたなら、1日あたりの利息は
500,000×0.0004918=245円くらいとなります。
ちなみにアコムにおける、正確な利息の支払い計算式は、
- 借入金額×年利（%／数字を100分の1して計算）÷年間日数×借入日数
というもの。
50万円を年利18％で、2024年（うるう年）に30日間借りるなら、正確な利息の値は、
- 500,000×0.18÷366×30
を解いて7,377円となります。
目安の利息である「月1.5%（7,500円）」と比べると、やはり少し誤差がありますね。
アコムの金利は他の消費者金融（プロミス、レイクなど）に比べて高いですか？
アコムの最大金利「18.0%」は、消費者金融会社のカードローンの中では標準的な数値です。
具体的に言うとアイフルやレイクALSA、SMBCモビットと違いはありません。
（プロミスだけは上限金利17.8%で若干低め）
ただし上限金利14.5%程度が一般的な銀行カードローンに比べると、金利設定が高めであることは確かです。
ちなみにカードローン・キャッシングサービスの金利は最低金利…ではなく、契約時に適用されやすい「最大の金利」を基準に比較することが一般的です。
アコムの場合は年18.0%ですね。
アコムで延滞を起こした際の金利（遅延損害金）について教えてください。
アコムで延滞を起こすと、通常の金利とは異なる「遅延損害金利率」が適用され始めます。
アコムの遅延損害金利率は年20.0%なので、普段の18.0%に比べ実質的な金利が上がってしまうことになりますね。
返済が遅れてしまった場合には、気が付き次第すぐに任意の方法で返済を済ませることが理想的。
とは言えどうしても支払いが難しい場合には、担当者さんと相談し、支払いを待ってもらうのも良いでしょう。
延滞が2ヶ月に達すると、いわゆる「ブラック状態」に陥ってしまう可能性がありますのでご注意ください。
アコムのクレジットカードのリボ払い金利は、カードローンと同じですか？
いいえ、アコムのクレジットカード「ACマスターカード」でショッピング枠（ショッピングリボ）を利用する際の金利は「最大で年14.6%」です。
またショッピング枠を利用している場合、「毎月6日」までに支払い待ちの残高を清算すれば、手数料が発生することはありません。
※キャッシング枠を利用する場合の仕様は、通常のアコムのカードローンと同じです。
利用明細を見たところ、アコムでの利息がおかしい気がするのですが…。
アコムは法律を遵守し、あらかじめ定められたルールに基づいて利息を請求する正規の金融機関です。
請求された利息が「借入残高の約1.5%／月」という目安値を大きく超えている場合、その理由として考えられるのは、
- 追加借入／追加返済を行い、近日中に借入残高が大きく変動した
- 返済が遅延している（＝利息の発生期間が伸びている）
といったところかと思います。
もし何か納得いかない内容などがありましたら、メールフォームなどから個別にご相談ください。状況に合わせて計算してみますよ！
アコムの金利や利息についてのまとめ
- アコムの金利は最大で「月1.5%程度」と考えると分かりやすい。
アコムから1ヶ月お金を借りたなら、借入残高に対し1.5%程度の利息（サービス料）が発生する - 利息は毎月の返済額の中から自動的に徴収される。
翌月以降の利息を節約するためには「毎月の返済額を増やし、最短期間で返す」ことを心がけたい - 継続的な取引や限度額の増額、交渉などによって金利を引き下げられる人もいるが、確実に金利を下げたいなら「銀行カードローンへの借り換え」等を検討した方がいいかも
一見複雑なようで、意外とそうでもないアコムの金利システム。
お金を借りている間は「最大で月1.5%くらいの利息」が発生し続けることに納得できたなら、利息方面での問題はほぼクリアと言っても良いでしょう。
後は可能な限り利息を削減できるよう、「最短期間で返済する」ことに努めたいところです。
| 金利（年） | 3.0%～18.0% |
| 利用限度額 | 1万円～800万円 |
| 借入までの日数 | 最短20分 |
| 毎月の返済額 | 3,000円 ※借入額5万円かつ限度額30万円以下の場合 |
| 申込条件 | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方 |
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