「話し方で 人生が変わる！？」

就労移行支援「アクセスジョブ四ツ橋」の取り組み

みなさんは、喋り方を意識したことはありますか？今の日本の義務教育に発声・発音練習や滑舌トレーニングの授業はほとんどありません。一部私立高校でプレゼンの授業があるくらいです。アメリカでは幼稚園の頃から人前で話す授業があるそうです。

そんな日本人が社会人になっていきなり人前でうまく話せる訳がありません。私はアナウンススクールに2年間通った後、事務所に所属してリポーターや司会業を経験しました。その後、通販会社の企画開発職で、テレビにて商品紹介や会議でのプレゼンを経験しており、人前で話すことが得意です。ですが！元々の性格は引込み思案で人前で話すなどもってのほか！小学校からの友人は今の私の姿を見て驚いています。司会をし始めた頃は緊張してしまい、余裕など全くありませんでした。今は台本通り進まなくても動じませんが、ひとえに訓練しかないと感じています。繰り返し行うことで自然と緊張しなくなります。

発声・発音のポイント

主なポイントは２点あり、母音と腹式呼吸を意識することです。日本人なら生活の中で自然と日本語を話せるので発音を意識することはないと思います。ですが、外国語を学ぶ時はどうですか？発音の仕方を学びますよね。日本語の場合まずは、「あ、い、う、え、お」の母音を意識して、「あ」の口を作ってから「あ」と発音してみて下さい。なぜ母音なのか？日本語は子音+母音の組み合わせだからです。母音をきれいに発音すると聞き取りやすくなります。録音して、どの音が聞き取りにくいのかを確認してもよいと思います。次は、発声ですが、息の出し方に気をつけます。喉からではなく、腹式呼吸つまり、お腹の下（丹田）を意識し、そこから器官を通って発声するようにして下さい。そして声は視線の先に飛ぶと言われています。目線は会場の一番遠くを見ながら話してみて下さい。他にもいくつか気をつけるポイントはありますが、これらの訓練を繰り返すことにより、何をゆっているのかわからないと言われた経験がある…人前で話すのが苦手…いろいろな方が変化を感じておられます。アクセスジョブ四ツ橋では、プロとして活躍していた支援員Mが発声の基礎をお伝えし、その後、大手企業で人事部長まで勤めた支援員Oがコミュニケーショントレーニングや面接対策講座を担当しています。

話し方講座受講者の感想

・20代、専門学校卒、男性
アクセスジョブに通ってから過去の自分にはない変化がありました。人の前ではまともに話せずすぐに固まったり頭が真っ白になったりどうすればいいのかわからなくなることがよくありましたが、こちらに通って発声練習やコミュニケーションをとる練習をしてから通う前より固まらずはっきりと大きな声で話せるようになりました。アクセスジョブに通う前は報告連絡相談できてないことが多かったですが、今では言えないままにしていたことを放置せず報告連絡相談を徹底するようにしています。
（支援員コメント）
こちらの方は全く挨拶の声が聞き取れず…普段の話し方も何をゆっているのか聞き取りにくい方でした。発声練習をして、終礼でものすごくはっきり喋られたので驚きました。「出るやん！普段もそれくらい挨拶してはいってこられたらよいのでは？」と伝えると「それは恥ずかしいので無理」と言われました。しかし面接ではしっかりとトレーニングしたことが活きて、無事に大手物流会社の内定をいただきました。

・20代、支援学校卒、男性
僕の中で一番変化した事は、発声練習を繰り返している中で自分でも声が聞き取りやすくなっているとを実感した事です。この一年を通して変化を感じられたと思っています。発声練習を通して、活舌を意識してはっきり声を出す事を意識しながら取り組んでいました。半年経った時点で利用開始した当初よりだいぶ聞き取りやすくなってきましたが、自分ではあまり実感がありませんでした。それからも引き続き色々と試行錯誤などを繰り返しながら発声練習に取り組んで、ようやく自分でも声が聞き取りやすくなっていると実感する事が出来ました。
（支援員コメント）こちらの男性は元々口周りが動きにくかったのですが、動かない訳ではないので、改善できるのではないか？と仮説を立てて根気強く訓練をしていただきました。といっても一日にするレッスン時間は5分ほどです。そこから、そのレッスン内容を日々の話し方の中で意識していただきました。1年経過した頃にはマスクやパーティション越しにも聞き返されることがなかったようで、とても喜んでおられました。